上演時間2時間50分、えっ、短くない?と思ったら、カットもあり、幕の順番もいじり。そもそも難しい作品だが、解説を読んでもよく分からなかった。
歌手と演奏は頑張っていた。終演後は、ブラボーでなく、ブーイングが凄かった。回り舞台をよく使っていた。
終演後1時間程度、ポストトークがあった。深作健太がMCだったが、自己アピールを含めてコンヴィチュニーを誉めていて、しらけた。客席からの質問は、鋭く批判するようなものと、ドイツ語を使いたいおばさんがドイツ語で質問するという意味のないものだった。
オペラが現代とどうつながるのか、置き換えはどこまで許されるのか、を考える機会となった。二期会の存在意義は何かも考える機会かもしれない。評論家諸氏がどのような評論を展開するのか非常に楽しみだ。
個人的には、ブレヒト、赤堀、ピローマンと、かなり揺さぶられた作品続きの週の最後にドカンときたという感じだった。
東京文化会館
指揮 アレホ・ペレス
演出 ペーター・コンヴィチュニー
皇帝:樋口達哉
皇后:渡邊仁美
管弦楽:東京交響楽団
合唱:二期会合唱団