あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

柿畑の子ヤギ

2008-08-10 00:46:34 | ペット

 ついこの間から、近所の柿畑に子ヤギがつながれています。 オス、メス一匹ずつ。 黒と茶色の子ヤギです。 


 かっわいい~。
 


 なのに、あいにくカメラ行方不明中でしたので、今日こそはと、写真を撮ってきました。


 この間はちょっと緊張してたのでしょうか、ちかづくと横を向いてメエェ~、メエェェ~と誰かを呼ぶようにないていました。

 「ちょっとー、ここにへんなおばちゃんがいるよー、おとーちゃん、きてちょうだい。メエェ~」 


 でも、きょうは興味深そうに近寄ってきました。 もう覚えてくれたのかな?



 手前の黒いのがオス、茶色のやや小柄なのがメスと思われます。 ヤギの目っておもしろいですね。 トロンとしてとてもやさしそう。


 今日はだいぶリラックスしています。
 柿の若木に額をこすりつけてごしごし掻いたり



 お兄ちゃんに甘えてみたり



 そのうちに女の子は背伸びをして柿の葉を食べ始めました。 こらこら、食べ物は下にいっぱいあるでしょうが。



 すると男の子もまねをしてー
 とうとう2匹でむしゃむしゃ。 いいのかなー、だいじな柿の葉を。



 とってもなかよしの2匹。 また遊びに来るからね。



 夕方になると、めえぇぇ~、めえぇぇ~、とさかんに啼く声がうちまで聞こえます。 高い澄んだよく通る声です。さびしくなったかな?


 それを聞いていてわたしはふいに6年生の教科書に出ていた「川とノリオ」を思い出しました。
 


 戦場で父を、原爆で母を失ったノリオはじいちゃんと暮らしています。 じいちゃんの工場の子ヤギの干し草刈りがノリオのしごとです。


「青あおしげった岸辺の草に、サクッ、サクッとまたかまを入れだすと、さくらの木につないだヤギっっ子が、ミエエ、ミエエとノリオをよんだ。
 かあちゃんヤギをよぶような、ヤギッ子の声。
 ・・・・・・・・
 サクッ、サクッ、サクッ、かあちゃんかえれ。
 サクッ、サクッ、サクッ、かあちゃんかえれよう。」  いぬいとみこ作「川とノリオ」より
 
 小学2年生のノリオの目をとおして静かに反原爆、反戦を訴える名作です。


 あのころ、わたしがこのヤギのなき声を知っていたら、子どもたちの中に知っている子がいたら、最後のこのシーンはもっと深い哀切の気持ちをもって読んでいただろうに。 子ヤギの声ってほんとうに誰かを呼ぶような声なんです。


 きょうは長崎の原爆忌ー


 


 ところで、今朝から頭をひねっているのですが・・・・・
 昨日の閲覧数がなんと2068 訪問者数の約20倍になっております。 何かの間違いじゃなかろか
 だって、ひとり20ページも読んでいるという勘定ですよ。 ありえません。 もしかして、 はじめっから延々と読まれた方が4,5人いらっしゃるってこと? もしそうだとしたら・・・・ありがとうございます。


 それと、密かにランキングのバナーを貼りつけていましたら、こちらもめざとく見つけてクリックして下さった方がいるようです。 またまたありがとうございます。
 もともとランキングで1位になろうなんて大それたことは考えておりません。 また、ランクを上げることにこだわるつもりもありませんので、今までどこのランキングにも参加してなかったのですが、ここのサイトは、年代別に分けてあるのがおもしろそうだったので登録したのですね。 ところが登録しただけだと、いっこうにそのサイトからの訪問者もおらず、登録した意味もなく忘れ去られる運命になりそうだったので、・・・・ やっぱりちょっとアピールしたほうがいいのかな、と。
 そっけなく貼りつけておりますが、ときどき、気が向いたときでいいです、 クリックしていただけたらうれしいです。 これからもよろしくお願いします。


A href="http://blog.diary-ranking.com/cgi-bin/in/ttazuko2/" target=_blank>日記@BlogRanking  

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愛しのえり(-)

2008-07-20 00:23:57 | ペット

 1月に母が手術してから退院した今も実家に入り浸っています。 飼っている2匹の猫もすっかりなつきました。


 なな。 10歳以上のおばあさん猫。 でもこのおとろえぬ容姿と色香、気性の激しさ。 姐御ですねえ。



 じいちゃんの座るソファーの背もたれがななの指定席。 甘えん坊のななは、いつでも家族といっしょです。



 それに比べてえりは・・・・・


 ウッドデッキの上でお昼寝。 ななが部屋にいると中に入って寝ようとはしません。
 えりのおなか、なんだかへんでしょう?



 お腹の半分から足にかけてはげているのです。



 心配になった母とわたしは、動物病院へ連れて行きました。 すると、先生は、ストレスから来るはげだと言うんです。 たとえば、飼い主の愛情が一方に偏っていたりーない、ない。 それはありません。 思い当たるとすれば・・・・


 ななのいじめかしら?


 ななは、あとからやってきたえりの存在が気に入らないらしく、たまに人間のいないところでえりをいじめるのです。 


 そこでできるだけえりが寝ている部屋にななを入らせず、えさを食べるときはそばについて安心して食べられるようにしたところ、少しずつ毛がはえてきました。 今ではすっかり元通りです。 



 ところで、このえりちゃん、いつもこのポーズなんですよ。 こんなに無防備で大丈夫かい? 


 1月頃は警戒して、わたしの横をすり抜けるようにして逃げて行ったえりちゃんです。 でもとても賢い子で、 何かして欲しいことがあるとごろんと横になります。 わたしが「何? えりちゃん?」と話しかけるとおもむろに起きあがって、目的の所に小走りで行きます。 えさが欲しいときはえさ入れにほっぺをすりすり。 外へだして欲しいときにはドアノブを背伸びしてさわろうとします。 母が居ない間、わたしのことをじいちゃんよりも頼りにしてよい存在だと判断したらしいです。 まだまだ、親しくそばへ来るというわけではありませんが、用事があるとわたしの所に来るようになりました。


 その信頼を決定的なものにしたのは獣医さんに連れて行ったときのこと。 えりはよっぽどこわかったのかじっとわたしに抱かれたままでした。 診察の時もわたしのおなかに顔を埋めて動きませんでした。
 それからです。 えりが自らわたしにすり寄ってきたり、わたしがバッグなどをつくっている部屋でのんびりと眠るようになったのは。


 初めは人慣れしない愛想の悪い猫だと思っていたえりですが、いったん信頼した人には無防備で甘えん坊、賢くて繊細、かわいい猫でした。 


 えり(-) my love


/P>

 


日記@BlogRanking

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今日は「ねこの日」

2008-02-22 23:39:38 | ペット

 2月22日、にゃん にゃん にゃんでねこの日だそうです。
 そこで、今日はねこの写真集。

 実家には2匹のねこがいます。 
 もう10歳くらいになる古株のねこ、「なな」 。 あまえんぼうで、散歩に出たじいちゃんを見つけてついてきました。 


 くんくん、お花がいい匂い。



 ななは、下の娘が高校生の頃拾ってきた猫です。 
 ある日、娘から電話が。 駅まで迎えにこいというのです。それもうちの近くの駅ではなくて、学校の近くの駅だという。 なにごとがおこったのかと、あわてて車で30分かかるその駅まで迎えに行ったら、駅の前で小さなねこを抱いて座り込んでいる娘の姿が。 ねこを拾ったもののスカートにおしっこをかけられて電車に乗れなくなった・・・・・・ というわけでした。


 当時うちには「ノラ」というねこがいて、彼女が新入りを受け付けなかったため、実家に押しつけたのです。 


 川のそばでごろんごろんするなな。 これぞ川っぷちねこ。 じいちゃんが、「こらこら、あぶなかろがね。おちるぞね。」とのんびり話しかけています。 母のいない家で、ねこたちは父のよい話し相手になっているみたい。





 


こちらは、「えり」と言います。 「なな」に「えり」、ついでに犬の「ゆい」。 飼い主の趣味がうかがえますねえ。 



 えりは甥っ子がもらってきたものです。 小さい頃はぬいぐるみのようにかわいかったんですよ。 とても無口なねこでえさが欲しいときも外に出たいときも無言で動作で表します。 たまに鳴く声は細くて高くてとてもきれいです。


 毛並みを見ると、なにやら高貴なうまれのようなー。 



 でも、今は眠くて眠くて・・・・。 



 いつもはじいちゃんのそばで丸くなるんだけど、きょうはじいちゃんがいないからー。



 ソファの上で、父の膝にもたれて寝るのが2匹のお気に入り。 でも困ったことに、ななとえりは仲が悪くて、この場所を占領できるのは早い者勝ちなのです。 この2匹は、ねこ鍋みたいにくっつくことはできないのかしら。

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犬小屋のきらいな犬

2008-01-23 01:04:06 | ペット

 やれやれ、3日も続けて雪がネタになろうとは。 
 


 今朝の新聞見出しは、東予のことを「凍予」と書いておりました。 20日から21日にかけて、雪のための交通事故は東予地方で119件もあったそうです。 みんな無事に帰ってきてよかった~。 バス旅行は15時間の遅れだとか。 添乗員さんは気が気じゃなかったでしょうね。
 さらに夕方のニュースでは、雪の重みであちこちのビニールハウスがつぶれ、被害総額は7000万円にのぼるそうです。 母が心配して電話をかけてきましたが、おかげさまでうちは大丈夫。ただ暖房機の燃料がピンチです。 雪でタンクローリーが入ってこれないので、夫はドラム缶2本分の油を軽4トラックで入れに行きました。


 今日はイベントの打合会があったので出かけましたが、海を干拓した広い田園地帯は、北国のどこかのような雪景色でした。



 ところで、こう寒いと気がかりなのは母犬のチャイのことです。 大雪の日、わたしはチャイに新しいわらを2束持って行ってやりました。チャイは大喜びで、早くちょうだいとわらを引っ張ります。ああ、寒かったんだなあとかわいそうになりました。 翌朝見ると、この通り。



 じょうずに丸めていごこちのよい寝床を作っています。 
 チャイが犬小屋へ入ってくれれば何も問題はないのですが、 チャイはとっても臆病者。 何が怖いのか、犬小屋に入ろうとしません。 それどころか車庫の奥にさえ行かないのです。 台風の日は無理矢理車庫の奥につなぎます。 そばにある農機具とか、シャベルとかが怖くて、ふるえております。 もっとひどい嵐の時は納屋に入れます。 もうパニックですが、しかたがないので一晩我慢させます。 


 これ以上奥へは行かないチャイ 


 


 チャイはもう11歳、いいかげんお年寄りなので寒さはこたえるはず。 毎年チャイの寒さ対策に悩んでおります。 
 始めは、寝床用に古いセーターなどを与えておりました。 これも喜んで愛用してくれるのですが、お天気がいいと外に引っ張り出してその上でひなたぼっこ。 そのまま持って帰らないのでやがて雨でボロボロになってしまいます。
 わたしのセーターの袖をはずし、無理矢理着せたこともあります。 1時間後には食いちぎられて放置されていました。 フリースで作ってやった洋服も同じ運命。
 それならばと、風よけになるものを置いてやると、近寄りもせず、ふきっさらしの風の中にいつまでも座っています。
 3、4年前、ふと思いついてわらを与えたところ、これが大変気に入ったらしく、自分で居心地よいように丸めて寝るようになりました。 チャイってオオカミの血を引いているのかもしれない。 身体能力高いし。 でも、わらはバラバラになって風に飛ばされますので、ときどき補充をしてやります。
 それでもわたしは心配なのです。 そこで去年は、床からの冷えを防ぐというアルミシートを買ってきました。 当然のことながらその上には座りませんでした。 それでも懲りず、今年はペット用の防寒マットを買ってきました。 表面がアクリルでできており、肌触りがよいのです。 ・・・・・もちろん座りません。そこでわたしはー。
 夫が散歩に連れて行った間に、こっそりとアルミシートを敷き、ぺっとシートを重ね、その上にわらを置いて隠しました。 結果は?
 アルミシートは細かく食いちぎってわらに混じっておりました。 柔らかくしたかったみたいです。 ペットシートはほうりだされておりました。やがてアルミシートは風にとんでいき、ペットシートは放置されたままでしたが、雪の日にわたしがわらの下に押し込んでやりました。 今朝見てみましたら、まだわらの下に納まっておりました。 長い間見なれてようやく平気になったみたい。  今年はこれで乗り切ってもらいましょう。

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ジムソウチョウのダイエット

2008-01-20 01:05:53 | ペット

 おデブのジムソウチョウ。 避妊手術後の抜糸のとき、先生に 「いつ(子犬が)生まれるん?」 とからかわれました。 なぜかまっすぐに座れなくて横座り。 これは太っているせいかしら?



 ジムソウチョウはどうしてこんなに太ってしまったのか。 原因は二つ考えられます。
 ひとつは、えさのやりすぎ。 ジムソウチョウは食いしん坊なので、えさはやっただけすべて食べてしまうのです。 わたしが勤めている間夫にえさやりを任せていたら、ほしがるだけえさをやっていたようです。


 渋柿が気になるソウチョウ。 このあとこっそりと食べてお腹をこわしました。 こんなふうに何でも食べてしまうのです。




 二つめは、ジムソウチョウがなまかぁなこと。 「なまかぁ」とは、このあたりの言葉で「ものぐさ」ということ。 針金を車庫から家の軒まで張り渡し、そこに鎖を通して運動ができるようにしてあるのに、彼女は一日中座ったりねそべったり。 家人がそばに来ない限り動こうとしません。 母犬のチャイはわたしたちを見つけると、どんなときも駆け寄ってくるのに。 きっと運動不足にちがいありません。


 わたしは半年かけてダイエットを試みました。 まずえさは標準量を朝夕2回に分けてやることにしました。 わざわざ犬用の計量カップを買ってきました。 今までたらふく食べていたのに、ちょっとしかもらえないジムソウチョウは食事の時間がとても待ち遠しいようです。 すこし朝ご飯がおくれると悲しそうに催促します。


 つぎに、つなぎ場所を、死んだシロがいたところに変えました。 ここは家族が車から降りて必ず通るところ。 これはよかったと思います。 わたしが通るたびにジムソウチョウは、駆け寄ってきて遊んでとせがみます。
 


 何年か前に犬をつかったCMがありましたっけ。「かにきくカ○リス」 あれと同じポーズで激しく動き、喜びを表現するジムソウチョウ。 何回もこれをしたら相当な運動量になってるはず。


 


 散歩の距離もほんのちょっと伸ばしました。 新しい散歩コースにはちょっとした段差や、3,40センチ幅の溝があります。 始めは段差を飛び上がるのも、溝を跳び越えるのも恐る恐るのへっぴり腰。 


 このあいだぶじこが来て、
 「ジムソウチョウ、やせたね。」
 やったあ、努力のかいがあったね、ジムソウチョウ。 
 身軽になったのか、1センチくらいジャンプもできるようになりました。 溝や段差も軽々と跳べるようになりました。 


 困るのは、身軽になって、散歩が駆け足やスキップになること。 しつけのできてない犬たちにぐいぐい引っ張られると、ついて行きかねます。 わたしも肉を落とさなければ


 ところが寒くなって、ジムソウチョウはまた、「なまかぁ」になりました。 わたしを見つけても出て行こうかどうしようかと様子を見ています。 こちらへ来ないとわかると犬小屋から出ようとしません。 ジムソウチョウは一度台風の日に犬小屋毎吹き飛ばされたことがあるのですが、そのトラウマは全然ないみたい。



 先日わたしが行くお店のワンちゃんが犬小屋に入ったまま出てこないので、このワンちゃんも寒さで横着者になったのかと思いましたら、彼は散歩の途中で大きいラブラドールにかみつかれたんですって。 よほどショックだったのか、こわがって小屋から出ないんだそうです。 相手の飼い主は、ごめんなさいも言わずにあわてて行ってしまったそうです。 かわいそうに。

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猫の樹海2ーさんく

2007-10-05 22:00:57 | ペット

 空き地を広く写してみました。 人間が樹海で迷ってしまうように、 小さな猫ならこの草の中から出ることはできないでしょう。だから「猫の樹海」。 手前の草はアメリカセンダングサ、中ごろのはセイタカアワダチソウです。


 


 今から5年前の8月の終わり、5匹の子猫が我が家に持ち込まれました。まだ目も開いていない、手のひらにのるほどの小さな小さな猫です。下の娘の先輩が市役所にお勤めで、不要猫として処分されようとした猫を何とか救いたいと娘に泣きついてきたのです。 娘は大学に連れて帰って飼い主を見つけようとしていました。 動物病院で猫用ミルクを買い、スポイトで猫たちに飲ませて、連れて帰りました。
 


 5匹の中で最もからだが小さく、兄弟たちに踏まれて鳴くこともできないほど弱っていた猫だけは、わたしが置いていくように言いました。 もう助からないだろうと思ったのです。 ところが、数時間放置していても子猫は生きていました。 
 「この子は生きたがっている。」
 わたしは、糞尿で汚れた体を布で拭き、スポイトで無理矢理ミルクを流し込みました。真夏でしたが、発泡スチロールの箱に入れ保温しました。


 翌朝、この猫を連れて動物病院に行き、ミルクの飲ませ方を教えてもらいました。 ミルクを飲ませる前には、ティッシュでおしりを拭いておしっことうんちをさせます。 母猫はこうやって子猫の世話をするのです。 でも・・・・


      2,3時間おきに飲ませないと! そんなことできないよ。 


 でも、まだ大学の授業が始まってなかった長女のぶじこがその役目を引き受けてくれました。 
 名前は、フランス語で5を意味する「さんく」にしました。ごろうでもよかったのですが、ちょうどそのころアイドルの稲○吾郎君がトラブルを起こしていたので・・・


 


 これがさんくですよ。 めったにないことですが、畳の上でくつろいでいます。


 


 さて、ぶじこが大学に帰ってしまうと、昼間家には誰もいなくなります。 トイレのしつけもできていない子猫を家の中に置いておくわけにはいきません。 洗濯物乾し場の片隅に、コンテナや板で小さな隠れ家を造り、箱を置いてそこで飼うことにしました。 母猫の代わりに、うさぎの毛のカラーを入れてやりました。(ちょっともったいなかったけど) サンクはその毛にもぐり込んだり、毛をなめたりして大きくなったのです。 もうそのころにはミルクも1日に2,3回ですむようになっていました。


 ミルクから離乳食へ、そして缶詰のキャットフードへと、さんくは順調に育っていきました。トイレもそばに置いた猫砂の中でできるようになりました。 


 ある日わたしがいつものように隠れ家をのぞくと、


 さんくがいません。


 こんなにうすぐらいのにどこに行ったのかしら。前の空き地に迷い込んだりしたら、二度と帰ってこれなくなります。


    さんくう~         にゃあ  声は空き地の草の中からしました。 


    さんくー おいでー にゃおーん


    さんくー ここよー  にゃあ


    さんくー           にゃあ、にゃあ


 さんくはわたしの声を頼りに、5,6分かかって帰ってきました。


 そして、次の日も、その次の日も、またその次の日もー


 やがて、さんくが草むらにいるわけが分かりました。大きな大人の猫が、さんくのえさをねらってうちに来ていたのです。 たった一匹で孤独と恐怖に耐えていたさんく。


 えさを横取りされないように、夜だけ家に入れてえさをやることにしました。 しかし、だれもいない昼間は家にはおけません。朝、もっといたいと逃げ回るさんくをだきあげて、外へ放り出してから出勤する日々が続きました。


 さんくが野良猫のように家にいたがらないのはこういうわけなのです。今でも抱き上げると身をよじって逃げてしまいます。 さんくは母の愛を知らず、人間の愛にも飢えているのでした。 ただ、近頃わたしがいつもパソコンの前に座っているので、さんくもそばで寝ていることが多くなりました。また、アトリエに電気がついているときはドアの近くで待っています。


 昼間のさんくは何をしているのでしょう。きのう、そっと後をつけていったら、玄関を回ったところで見つかってしまいました。


  

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わんだーちゃん里帰りするーその3

2007-09-28 21:50:25 | ペット

 娘が言うのですが、「わんだーは、わりと淡々としとるんじゃない? Mさんにあげたときもわりとすんなりとついていったろ?」
 そうなんです。わんだーはあまりいやがったり抵抗したりせず、自分の置かれた立場を受け入れるようなところがあります。犬ながら潔さを感じます。


 ~夜10時過ぎ~


 道で車の音がしました。うちの犬たちがけたたましく吠えだしました。わんだーは?


 わんだーの目が輝いています。 早く早くとせかすように地団駄を踏んでいます。つないでいるのをはずすとぐいぐいと引っ張って一目散に車の所へ。


おとーさーん   しゃ、写真が・・・・・ 間に合わなかった




おとうさん おとうさん おとうさん




どこへいってたの? さびしかったんだよ



おとうさんも会いたかったよ



さあ、帰ろう   うん



 ドアを開けてもらう間ももどかしく車に飛び乗りました。そして、窓から顔を出し、


 くんくん、きゅぃーん


 あいさつして帰って行きました。



  さよならわんだーちゃん、またおいで。


 Mさんから、東京のおいしい焼き菓子をお土産にもらいました。  (おわり)

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わんだーちゃん里帰りするーその2

2007-09-27 22:43:33 | ペット

 わんだーは自分が生まれた家を覚えていたのでしょうか? ジムソウチョウもお気に入りの場所でくつろいでいます。まるで前からここにいたみたいに。



 しっかりと番犬の役目もしてくれました。うちの人間が帰ってきても何も言わないのに道を歩く人にはワンワンとほえたてます。


 夕方は、他の犬たちと散歩に行きました。
 うちの犬と同じところでトイレをし、どこでも興味深そうにくんくん。



 散歩をしてみると、わんだーがかなりお利口な犬だとわかります。
 紐をほどよく引っ張っていますが、それ以上自分勝手に行くことはありません。
 私が立ち止まると、わんだーも立ち止まる。そして、どうしたの?というように振り返って見ます。


  


 ご飯もしっかり食べて、夜もおとなしく寝ました。
 


 2日目の朝、私が出てくるのを今か今かと待っています。


 


 わんだーは積極的に人間とコミュニケーションを取ろうとしているように見えます。物言いたげに見つめたり、くんくんと鼻を鳴らしたり、なにかと人間に働きかけることが多いように思えるのです。これはわんだーが大切に育てられ、人間を信頼しているからだと思います。


 夫がしきりに、「うちの子になるか?」と、話しかけていました。
 「返すときジムソウチョウを返したら?突然黒い毛になりましたって。」と娘は言っていす。 でも・・・


 2日目の夜ー


 ちょっと食欲がありません。ときおりくんくんと鳴いています。私が出て行くと喜んで飛びついてきます。ちょっと淋しくなったかな?


 3日目の朝ー


 夜の間にえさは食べたみたい。でも、朝からくんくん鳴くのは何が言いたいのかな? 家の者が相手にするのをとても喜びます。たびたび相手をしてあげたいのですが、あいにくこの3日間私は忙しくて出かけてばかり。昼間はどうしていたのでしょうか。
 


 今夜はMさんが出張から帰ってきます。          ー 続くー

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わんだーちゃん里帰りする

2007-09-26 21:26:06 | ペット

 3年前、我が家の年賀状のモデルにもなった、器量よしのわんだーちゃん。ジムソウチョウの子どもです。飼い主のMさんが出張のため、我が家であずかることになりました。 

    

 感激の親子再会のはずが・・・・ あれ?

   

 ジムソウチョウは歯をむき出して怒っています。

 こらこら、あんたの子どもでしょうが。ほんとにおばかさん。こんなになかよしだったのを忘れたの?

     

 「じゃあ、よろしくお願いします。」
 Mさんは車にのって行ってしまいました。

 あれ? おとうさん、わたしをおいてどこいくの~?

  
 

 車が見えなくなるまでじっと見ていたわんだーちゃん。わんだーちゃんは、Mさんに溺愛されています。寝るときもいっしょだとか。
 3日間、一人で大丈夫かな? でも案外素直についてきて、鎖でつないでも平気でした。

 

 おばあちゃんとはさっさとあいさつをすませ、(カメラを構える暇もなかった)

 子どもの頃遊び慣れた石のそばで、考え深げなわんだーちゃん。記憶をたどっているのかも。

  

 大人になったわんだーちゃんは、母親よりも、おばあちゃんよりも、今年死んでしまった、おばあちゃんの姉妹犬に似ていることに気づきました。

 あ~、また思い出してしまった。      

                            明日へ続く

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ジムソウチョウ

2007-09-24 00:23:50 | ペット

 ジムソウチョウはおデブちゃん。 ついつい、座布団みたいなおしりをパンパンしたくなる。


 


  おかあさん、なにしてるのかな? 毎朝ニワトリにえさをやるわたしを物陰からそっと見ている。


     


 あそんで、あそんで。


  


 ちょっとこわい。大きな車が来たので。



 うちの犬たちは3代続く女系家族。正確に言うと、雄犬は生まれたけれど、うちにはいないということです。ジムソウチョウは多産の犬にはめずらしく一人っ子です。元気でひょうきんな彼女を、みんな雄だと思っていました。


 名前、何にする?


 クロ
 いやだー。平凡な名前。


 じゃあ、ジョンとか。
 似合わん。
 


 色が黒い人でえらい人の名前をもらおう。
 アナン国連事務総長。


 彼女には男の名前が付きました。


 学校帰りの子どもたちが毎日遊んで帰るようになりました。
 「ジムソウチョウ、おいで。」「ジムソウチョウ、こっちこっち。」「ジムソウチョウ・・・」「ジムソウチョウ・・・」 


 彼女は自分を「ジムソウチョウ」だと思いました。


 「ジムソウチョウ、近頃太ったんじゃない?」「そうだねー。」


 ジムソウチョウは、日に日に太り、やがて


 「もしかして子どもがうまれる?」「うっそー」


 ジムソウチョウは、4匹の子犬の母になりました。不幸にしてたった1匹の男の子は交通事故で死んでしまいました。また、女だけの家族になってしまいました。


 


 避妊手術に連れて行った病院で


   先生  : 名前は?


   わたし : ジムソウチョウ


   看護師さん:??


   先生  : じょうだんじゃろ?


   わたし : いえ、ほんとうは・・・でもジムソウチョウにしか反応しません


 普段はなんともないけれど、公の場ではとても恥ずかしい思いをします。


 


「だめだめ、これはわたしのものよ」 親になっても子どもみたいなジムソウチョウ。


 残った3匹の子犬たちはすべて優しい方に引き取られ、幸せに暮らしています。その中の1匹、わんだーちゃんが、もうすぐ里帰りするのです。とっても楽しみ。

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