船遊びを終え、さあ次はトロッコ列車に乗ります。 船着き場からトロッコ列車の嵯峨駅まで歩いていくのですが、
後ろのほうのなが~い歯ブラシみたいなの、なんだか分かりますか。
渡月橋を渡る人の群れ です。
来るときよりも更に増えて、渡月橋の反対の通りも人だらけ
我々愛媛の田舎もんはもう仰天です。
添乗員さんが「いろいろ見たいものはあると思いますが、よそ見をせずに集中してついてきてください。」と2回も力説したわけがわかりました。 はぐれると3時のトロッコ列車に乗ることができません。
つぎつぎと溢れてくる人をかき分けかき分け、先頭の旗を見失わないように一生懸命歩きました。
と、ここで父に異変が。
足を大きく引きずるようになり、ついには足が動かなくなったのです。
母を先に行かせ、父を休ませたり叱咤激励したりしながら歩きました。
もう、ほんとに~ 登山で歩けなくなった子どもたちを引率したときみたいだわ~
それもほんの十数分。 父の足のおとろえようは予想以上でした。あまり歩かなくてもよいようにと選んだツアーなのに、駅まで歩かなければならないのは計算外でした。 次からは十分コースを吟味しなくては。
それでもなんとか列車に乗り込み(なんとビリではなかった)、崩れるように座席に座り込んで、列車は出発しました。
乗り込んで間もなく、車内から一斉に歓声があがったこの景色。
紅葉の赤と澄んだ水の色とがすばらしくきれい。
心得たもので、この列車は見所で少しの間止まってくれます。
座れたことで父も元気を取り戻し、あとは流れる紅葉をしばらくながめ、
美しい景色は反対側に移ってしまいました。
わたしたちの席は左側だったのですが、途中から右側に保津川渓谷が見られるようになります。 そちらのほうがきれいな景色を見る時間が長かったように思います。 みなさん、保津川下りの船に向かって手を振っていました。 乗るなら右側がおすすめです。
往復して両方とも見るという手もありますが、わたしたちは亀岡駅で降りて、そこで待機していたバスに乗って帰路につきました。
あとはひたすら走るだけ。 この手のツアーにつきもののお買い物タイムは一切なし。 夕食はサービスエリアで35分間の自由食。 といってもねえ、ここも混雑で注文してもすぐにはできてこないのです。 結局母たちは食べるだけに35分いっぱいかかりました。
おかげさまで予定通り10時には帰り着きました。 強行軍でしたが、よかったぁ。 でも両親はかなり疲れたようです。