先月下旬のこと
ハチの巣箱に異変がー
ミツバチが騒いでいる。それに混じって重低音の羽音。
やられた!と思いました。
巣箱の周辺にスズメバチが2,3匹、巣箱を置いているコンテナの上には7,8匹の死骸。出入り口は狭いので入れないと思うのですが、この巣箱には欠陥がありましてそれを簡単に応急処置したままでいたのです。
もしかしたらそこから入ったか? 死骸があるということは、ミツバチと戦ったのか? ミツバチの死骸もありますね。そしてこの流れ落ちている液体は?
弟に聞いてみると、侵入して巣をかじられた可能性があるという。そこで窓を開けて覗いてみましたら、
おお、おお! きれいだった巣の一部が壊れています。しかし、わたしこの後すぐ出かけなければならない用事がありました。とりあえず、ブンブン飛び回っているスズメバチを数匹捕殺しまして、後ろ髪を引かれながら出かけました。
夕方帰宅して晩ご飯も作らずに巣箱のところに行きました。地面に落ちているスズメバチの死骸は、夫がやっつけたのだそうです。それも2,30匹。
とりあえず巣箱の中を覗いてみなければ。
まず天井板を外します。
え? ええ~
巣が真っ黒。まだきれいな巣だったはずなのに。そしてなにやらうごめいています。
こりゃいかん、最上段の巣を撤去しよう。蜜をとるとき、これも採ってもいいんじゃないかといわれたのですが、あまり欲張ってもと思い残しておいたものです。あのとき採っておけばよかった。
一番上の箱の底に包丁を入れて巣を切り離しました。その時点で何か大変なことが起きていることがわかりました。手応えがないのです。切り離すのが簡単すぎました。
はずしてみると
真ん中が空洞に!
スズメバチの姿は見えません。うごめいていたのは
スムシ でした。
ここにきてやっと状況が飲み込めました。スムシに侵入されて巣を食い荒らされたのです。そして崩れ落ちた巣から蜜が流れ出し、それを狙ってスズメバチがやってきたというわけです。
とんだ濡れ衣でスズメバチをたくさん殺してしまいました。それにしても後から後からやってくるスズメバチ、いったいどこから?
この作業中ももちろんブンブンしてました。さすがに怖いので、凍殺ジェットを持って追い払いながらの作業です。もう~ 効率悪くてしょうがないわ。
それより急いでスムシ退治をしなければなりません。わずかに残っていた巣も崩れてしまい結局全部巣をそとに取り出しました。
出入り口のついた巣箱は蜜でべとべとです。これではいつまでもスズメバチにまとわりつかれそうなので乾いたきれいな巣と取り替えました。そして、巣のなくなってしまった巣箱を元通りに重ねて、ふたをして・・・さあ、晩ご飯の支度をしなければ。
夜の間にスムシの巣くった巣を水につけて水攻めの刑に。まあいるわいるわ、何百匹かしら。
比較的荒らされてない巣は、いつものようにざるにガーゼを敷いて落ちてくる蜜を集めましたが、
さすがにこの蜜は食べる気にはなりません。まあいいや、冬になったらハチに返してあげよう。
こわれて落ちた巣はね、いやなんです。
中に幼虫がいる気配。もう助けることはできません。2,3びき羽化したハチがでてきましたが、ほとんどは黒くなって死んでしまいました。
後悔先に立たず。
スムシは、ハチの群れが元気で、巣全体を覆ってしまうほど数が多いときは侵入しないのだそうです。しかし、巣を覆いきれなくなるとそこからスムシが侵入するんだそうです。夏の間にハチが激減したときがあって、群れの数に比べて大きすぎる巣を守りきれなかったのだと思います。やっぱりもう一段蜜をとって小さくしておくべきだった・・・
さて、翌日、様子を見に行ってびっくり
ハチがいません。
逃げてしまったのです。
いるのは相変わらず残った蜜をいただきに来たスズメバチ、アシナガバチまでいる。それに大小のありの群れとなめくじと・・・・頭上にはジョロウグモ。こんなにいろいろなものにうろうろされてはいやになるよねえ。
「今頃出て行ってどこにいくんじゃろ?」と夫。これから寒さに向かい花も少なくなるこの季節、たしかに家出しても住むところもないんじゃないでしょうか。
ところが4,5日して2,3匹のミツバチがブンブンしてると思ったら、翌日には巣の中にハチがかたまっていて何事もなかったかのように生活していました。
よかったよかった、帰ってきたのね。
わたしは先日採った蜂蜜を巣の中に入れてやりました。夕方見るときれいになめていました。そこでまた新しい蜜をトレーに入れてやったのですが
その翌日、再びハチはいなくなったのです。真っ白な小さな巣を残して。トレーの蜜はほとんど残っていて、アリが群がっていました。
ああ~、アリがわらわらやってきたのが気に入らなかったのだろうか。
ところがところが、ハチはまた帰ってきました。きっといい場所がないのね。だけどもうアリを誘うようなことはしません。
ところがところが、ところが
ハチはまたどこかへ行ってしまいました。 まえよりももっと小さな巣を残して。
そして、毎日巣箱を見ていましたが、もう二度と帰ってはきませんでした。
ミツバチの話題はこれで最後になりそうです。カテゴリーの生き物の中からあらたに日本ミツバチというカテゴリーを作りました。初めて我が家にミツバチがきてから7年。ずいぶんながいおつきあいでした。いつも元気で働き者だったハチたち。あの羽音が聞こえないとさびしいです。 どこか安全な場所で元気に生きていてくれるといいけど。
ハチの巣箱に異変がー
ミツバチが騒いでいる。それに混じって重低音の羽音。
やられた!と思いました。
巣箱の周辺にスズメバチが2,3匹、巣箱を置いているコンテナの上には7,8匹の死骸。出入り口は狭いので入れないと思うのですが、この巣箱には欠陥がありましてそれを簡単に応急処置したままでいたのです。
もしかしたらそこから入ったか? 死骸があるということは、ミツバチと戦ったのか? ミツバチの死骸もありますね。そしてこの流れ落ちている液体は?
弟に聞いてみると、侵入して巣をかじられた可能性があるという。そこで窓を開けて覗いてみましたら、
おお、おお! きれいだった巣の一部が壊れています。しかし、わたしこの後すぐ出かけなければならない用事がありました。とりあえず、ブンブン飛び回っているスズメバチを数匹捕殺しまして、後ろ髪を引かれながら出かけました。
夕方帰宅して晩ご飯も作らずに巣箱のところに行きました。地面に落ちているスズメバチの死骸は、夫がやっつけたのだそうです。それも2,30匹。
とりあえず巣箱の中を覗いてみなければ。
まず天井板を外します。
え? ええ~
巣が真っ黒。まだきれいな巣だったはずなのに。そしてなにやらうごめいています。
こりゃいかん、最上段の巣を撤去しよう。蜜をとるとき、これも採ってもいいんじゃないかといわれたのですが、あまり欲張ってもと思い残しておいたものです。あのとき採っておけばよかった。
一番上の箱の底に包丁を入れて巣を切り離しました。その時点で何か大変なことが起きていることがわかりました。手応えがないのです。切り離すのが簡単すぎました。
はずしてみると
真ん中が空洞に!
スズメバチの姿は見えません。うごめいていたのは
スムシ でした。
ここにきてやっと状況が飲み込めました。スムシに侵入されて巣を食い荒らされたのです。そして崩れ落ちた巣から蜜が流れ出し、それを狙ってスズメバチがやってきたというわけです。
とんだ濡れ衣でスズメバチをたくさん殺してしまいました。それにしても後から後からやってくるスズメバチ、いったいどこから?
この作業中ももちろんブンブンしてました。さすがに怖いので、凍殺ジェットを持って追い払いながらの作業です。もう~ 効率悪くてしょうがないわ。
それより急いでスムシ退治をしなければなりません。わずかに残っていた巣も崩れてしまい結局全部巣をそとに取り出しました。
出入り口のついた巣箱は蜜でべとべとです。これではいつまでもスズメバチにまとわりつかれそうなので乾いたきれいな巣と取り替えました。そして、巣のなくなってしまった巣箱を元通りに重ねて、ふたをして・・・さあ、晩ご飯の支度をしなければ。
夜の間にスムシの巣くった巣を水につけて水攻めの刑に。まあいるわいるわ、何百匹かしら。
比較的荒らされてない巣は、いつものようにざるにガーゼを敷いて落ちてくる蜜を集めましたが、
さすがにこの蜜は食べる気にはなりません。まあいいや、冬になったらハチに返してあげよう。
こわれて落ちた巣はね、いやなんです。
中に幼虫がいる気配。もう助けることはできません。2,3びき羽化したハチがでてきましたが、ほとんどは黒くなって死んでしまいました。
後悔先に立たず。
スムシは、ハチの群れが元気で、巣全体を覆ってしまうほど数が多いときは侵入しないのだそうです。しかし、巣を覆いきれなくなるとそこからスムシが侵入するんだそうです。夏の間にハチが激減したときがあって、群れの数に比べて大きすぎる巣を守りきれなかったのだと思います。やっぱりもう一段蜜をとって小さくしておくべきだった・・・
さて、翌日、様子を見に行ってびっくり
ハチがいません。
逃げてしまったのです。
いるのは相変わらず残った蜜をいただきに来たスズメバチ、アシナガバチまでいる。それに大小のありの群れとなめくじと・・・・頭上にはジョロウグモ。こんなにいろいろなものにうろうろされてはいやになるよねえ。
「今頃出て行ってどこにいくんじゃろ?」と夫。これから寒さに向かい花も少なくなるこの季節、たしかに家出しても住むところもないんじゃないでしょうか。
ところが4,5日して2,3匹のミツバチがブンブンしてると思ったら、翌日には巣の中にハチがかたまっていて何事もなかったかのように生活していました。
よかったよかった、帰ってきたのね。
わたしは先日採った蜂蜜を巣の中に入れてやりました。夕方見るときれいになめていました。そこでまた新しい蜜をトレーに入れてやったのですが
その翌日、再びハチはいなくなったのです。真っ白な小さな巣を残して。トレーの蜜はほとんど残っていて、アリが群がっていました。
ああ~、アリがわらわらやってきたのが気に入らなかったのだろうか。
ところがところが、ハチはまた帰ってきました。きっといい場所がないのね。だけどもうアリを誘うようなことはしません。
ところがところが、ところが
ハチはまたどこかへ行ってしまいました。 まえよりももっと小さな巣を残して。
そして、毎日巣箱を見ていましたが、もう二度と帰ってはきませんでした。
ミツバチの話題はこれで最後になりそうです。カテゴリーの生き物の中からあらたに日本ミツバチというカテゴリーを作りました。初めて我が家にミツバチがきてから7年。ずいぶんながいおつきあいでした。いつも元気で働き者だったハチたち。あの羽音が聞こえないとさびしいです。 どこか安全な場所で元気に生きていてくれるといいけど。