うちの方ではもう1週間以上前から雨の合間にセミが鳴いています。そろそろ梅雨が明けそうな気配です。 先日「雨びわ 日梅」について書きましたが、結局今年の梅雨は、雨梅雨か空梅雨か、何だったんでしょうね。
我が家に限って言えば今年の梅は豊作でした。
うちには2本梅の木があって、1本はよく梅干しに使われる「南高梅」です。これについてはこの前に書きました。我が家ではほとんど活用せずじまいでしたが、唯一「青梅のかりかり漬け」というのを作ってみました。ネットで検索したらまあ、レシピの多いこと。いったいどれを参考にしたらよいのやら。
で、私が選んだのは、水上勉の「土を喰う日々」に出てくるかりかり漬けを再現してみた、というレシピです(どのサイトか忘れました)。細かいことはわからないらしく試行錯誤だったらしいですが、そのくらいざっとしている方が私向き(笑)
ところが!
青梅に塩をして板ずりして種を除く作業がなんとも手間で。第一我が家には木の鍋ぶたがない。そこで小皿の底でずりずりしてみました。けっこう代用できはしたのですが、時間がかかる、手は痛いで、しまいには包丁で切れ目を入れて種を取り出しました。あとは氷砂糖と混ぜて水分が出るのを待つだけでしたが。
写真を撮り忘れていたので今日撮りましたが、かりかりじゃないです。ねっとりして、お菓子のグミのような感触。そしてめちゃくちゃ甘い。砂糖の分量はちょっと控えたんだけどなあ。ぶじこはあますぎるのでいらないと言いました。下の娘は、この汁を炭酸で割って飲むととても美味しいと言って、すでに完食したようです。
だいたいこれに時間を取られてほかのことができなかったのよね。残りの梅は全部知り合いにあげてしまいました。
やれやれと思ったのもつかの間、もう1本の梅にも実がなっていることに気づいたのです。
(ちょっと余計なものが写っていて気になるかもしれませんがお許しを。後日ちゃんと鉢に植えましたので)
拾っても拾っても毎日これくらい落ちてくるもんだから上を見たら、いやあ、たくさんなっていました。
この梅は花はうっすらとピンクがかってとても可憐なのですが、実も熟れると
こんなにかわいいんですよ。美味しそう。見かけはね。酸っぱさには変わりありません。孫たちが拾って口にしてはいけないので、「絶対食べてはだめ」と、口酸っぱく言い聞かせておきました。
この梅、過去に2回、めちゃくちゃ短く剪定されまして(今思い出しても腹が立つ)梅雨の頃まで新芽が出ませんでした。ようやく一人前に茂りだした頃、また別の人が切り刻んで、今度も梅雨まで芽が出ませんでした。おまけに樹勢が回復するのに2,3年かかりました。おととし、ぶじおくんが剪定してくれまして・・・あっ!もしかして今年実がなったのって、剪定がよかったのかな? 実は南高梅も実をつけなくて剪定が悪いと言われたんです。それでこちらもぶじおくんが剪定してくれて、今年はいっぱい実をつけましたから。
ようやくたくさんなった梅。よし、今度こそ無駄にしないようにがんばろう。そこで、実が落ちる前に脚立に登って収穫しました。屋根にかかったのは枝ごと切り落としました。
さて、またまたコンテナ半分くらい収穫できた梅。まずは定番の梅干し。実は去年一昨年のがまだ残っては板のですけど。それからこれも定番、梅酒
梅酒は1升5合の焼酎を使っています。これはぶじこ宅に。我が家用に5合ほど。
それから、青くて固いものと柔らかくなりかけたものに分けて、
柔らかい方は梅ジャムに。
熟れすぎたのも、傷んだところを取り除いて使いました。
去年も一昨年も作ったのですが、酸味をどれだけ残すかが難しいです。わたし、あまり酸っぱいジャムはパンにつけるのも好きではなくて、去年のジャムがまだ冷蔵庫に。
今年は水を取り替えてはゆでこぼし、取り替えてはゆでこぼし、を何回も繰り返して、相当酸味を抜きました。梅の酸味はただ酸っぱいだけでなく苦みか渋みか、ちょっと雑味が混じっているので、それが感じられなくなるまで。梅の風味が薄れるのはちょっともったいないなあとは思ったのですが、なかなか美味しくできました。
堅い梅は、りんごさんが作っていた「梅のコンポート」にしてみました。
梅にぶつぶつと穴をあけていくのは、ビデオをみながらぼちぼちと。あまり苦にはなりませんでした。
水を取り替え取り替え茹でるのも、ジャム作りで大切さがわかっていましたから、ほかの用事の合間に気長くやりました。
が、火を通せば通すほど梅は柔らかくなるのです(当たり前だけど)
ああ~ 皮が破れちゃった。
最後にはもう、腫れ物にでも触るようにそうっとそうっと砂糖を溶かした鍋に移して
できあがりです。
器量のよいのだけ写真に撮りました。
もうちょっと梅の風味がある方がいいかな?だけど、煮汁を薄めてゼリーにしたら、とっても美味しかったです。
これ、大人たちにはとても評判がよかったのですが、予想外に子どもたちに不評で。みんな途中で「もういらない」って言うんです??? 甘すぎたのかなあ。
最後に、
去年作った酸味の強い梅ジャムのしまつを。
減塩のすり味噌と混ぜて火を通し、梅味噌を作ってみました。梅のコンポートの途中でつぶれてしまった梅も種を取り除いて投入。
梅味噌は毎年友人から頂くので作ったことがなかったのですが、とても美味しくて重宝するんですよ。冬まで置くと味もまろやかになって、ふろふき大根や、田楽、酢味噌和えなど大活躍。
作り方も自己流ですが、あの味を思い出しながら、味噌を足したり梅を足したり・・・ 何とか思うような味になりました。
今年はまだ彼女から届きません。教育現場で奮闘中の彼女、われわれ退職組は「体にだけは気をつけてね。」としか言えません。
我が家に限って言えば今年の梅は豊作でした。
うちには2本梅の木があって、1本はよく梅干しに使われる「南高梅」です。これについてはこの前に書きました。我が家ではほとんど活用せずじまいでしたが、唯一「青梅のかりかり漬け」というのを作ってみました。ネットで検索したらまあ、レシピの多いこと。いったいどれを参考にしたらよいのやら。
で、私が選んだのは、水上勉の「土を喰う日々」に出てくるかりかり漬けを再現してみた、というレシピです(どのサイトか忘れました)。細かいことはわからないらしく試行錯誤だったらしいですが、そのくらいざっとしている方が私向き(笑)
ところが!
青梅に塩をして板ずりして種を除く作業がなんとも手間で。第一我が家には木の鍋ぶたがない。そこで小皿の底でずりずりしてみました。けっこう代用できはしたのですが、時間がかかる、手は痛いで、しまいには包丁で切れ目を入れて種を取り出しました。あとは氷砂糖と混ぜて水分が出るのを待つだけでしたが。
写真を撮り忘れていたので今日撮りましたが、かりかりじゃないです。ねっとりして、お菓子のグミのような感触。そしてめちゃくちゃ甘い。砂糖の分量はちょっと控えたんだけどなあ。ぶじこはあますぎるのでいらないと言いました。下の娘は、この汁を炭酸で割って飲むととても美味しいと言って、すでに完食したようです。
だいたいこれに時間を取られてほかのことができなかったのよね。残りの梅は全部知り合いにあげてしまいました。
やれやれと思ったのもつかの間、もう1本の梅にも実がなっていることに気づいたのです。
(ちょっと余計なものが写っていて気になるかもしれませんがお許しを。後日ちゃんと鉢に植えましたので)
拾っても拾っても毎日これくらい落ちてくるもんだから上を見たら、いやあ、たくさんなっていました。
この梅は花はうっすらとピンクがかってとても可憐なのですが、実も熟れると
こんなにかわいいんですよ。美味しそう。見かけはね。酸っぱさには変わりありません。孫たちが拾って口にしてはいけないので、「絶対食べてはだめ」と、口酸っぱく言い聞かせておきました。
この梅、過去に2回、めちゃくちゃ短く剪定されまして(今思い出しても腹が立つ)梅雨の頃まで新芽が出ませんでした。ようやく一人前に茂りだした頃、また別の人が切り刻んで、今度も梅雨まで芽が出ませんでした。おまけに樹勢が回復するのに2,3年かかりました。おととし、ぶじおくんが剪定してくれまして・・・あっ!もしかして今年実がなったのって、剪定がよかったのかな? 実は南高梅も実をつけなくて剪定が悪いと言われたんです。それでこちらもぶじおくんが剪定してくれて、今年はいっぱい実をつけましたから。
ようやくたくさんなった梅。よし、今度こそ無駄にしないようにがんばろう。そこで、実が落ちる前に脚立に登って収穫しました。屋根にかかったのは枝ごと切り落としました。
さて、またまたコンテナ半分くらい収穫できた梅。まずは定番の梅干し。実は去年一昨年のがまだ残っては板のですけど。それからこれも定番、梅酒
梅酒は1升5合の焼酎を使っています。これはぶじこ宅に。我が家用に5合ほど。
それから、青くて固いものと柔らかくなりかけたものに分けて、
柔らかい方は梅ジャムに。
熟れすぎたのも、傷んだところを取り除いて使いました。
去年も一昨年も作ったのですが、酸味をどれだけ残すかが難しいです。わたし、あまり酸っぱいジャムはパンにつけるのも好きではなくて、去年のジャムがまだ冷蔵庫に。
今年は水を取り替えてはゆでこぼし、取り替えてはゆでこぼし、を何回も繰り返して、相当酸味を抜きました。梅の酸味はただ酸っぱいだけでなく苦みか渋みか、ちょっと雑味が混じっているので、それが感じられなくなるまで。梅の風味が薄れるのはちょっともったいないなあとは思ったのですが、なかなか美味しくできました。
堅い梅は、りんごさんが作っていた「梅のコンポート」にしてみました。
梅にぶつぶつと穴をあけていくのは、ビデオをみながらぼちぼちと。あまり苦にはなりませんでした。
水を取り替え取り替え茹でるのも、ジャム作りで大切さがわかっていましたから、ほかの用事の合間に気長くやりました。
が、火を通せば通すほど梅は柔らかくなるのです(当たり前だけど)
ああ~ 皮が破れちゃった。
最後にはもう、腫れ物にでも触るようにそうっとそうっと砂糖を溶かした鍋に移して
できあがりです。
器量のよいのだけ写真に撮りました。
もうちょっと梅の風味がある方がいいかな?だけど、煮汁を薄めてゼリーにしたら、とっても美味しかったです。
これ、大人たちにはとても評判がよかったのですが、予想外に子どもたちに不評で。みんな途中で「もういらない」って言うんです??? 甘すぎたのかなあ。
最後に、
去年作った酸味の強い梅ジャムのしまつを。
減塩のすり味噌と混ぜて火を通し、梅味噌を作ってみました。梅のコンポートの途中でつぶれてしまった梅も種を取り除いて投入。
梅味噌は毎年友人から頂くので作ったことがなかったのですが、とても美味しくて重宝するんですよ。冬まで置くと味もまろやかになって、ふろふき大根や、田楽、酢味噌和えなど大活躍。
作り方も自己流ですが、あの味を思い出しながら、味噌を足したり梅を足したり・・・ 何とか思うような味になりました。
今年はまだ彼女から届きません。教育現場で奮闘中の彼女、われわれ退職組は「体にだけは気をつけてね。」としか言えません。