あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

愛の山自然観察会

2018-12-02 09:56:28 | くらし

 11月は毎週のようにイベントがあり、日曜日はほぼお出かけでした。そのひとつ

 「里山の文化祭」何年か前に里山の魅力を伝えよう(味わおう)と始まった催しですが、なかなか田舎らしいプログラムがあって

 愛の山自然観察会 久妙寺探訪 空きや見学会 町内史跡巡り と、地元を知らない来場者にも楽しめる企画があるのです。空きや見学会などは、移住希望者向けですよね。
 メイン会場の様子は別の機会に書くことにして、今日は愛の山自然観察会の様子を。

 メイン会場の丹原総合運動公園を出発して兼久(かねさ)の大池へ。あれあれ? 山じゃなかったの?



 まずは愛の山全体を眺めたのでした。右の方に鉄塔が建っていて端っこに頂上が見えます。そこまではとても行けないということでした。
 山と言うよりは丘に近い高さです。この名前の由来は、二つの集落の間にあるからと言う説がありますが、なにか「愛」にまつわる言い伝えがあったのかもしれないと言うことです。
 大池の土手に立って反対側を見ると


 周桑平野と、遠く四国連峰が見えました。石鎚山は画面よりもっと右で写っていません。そして画面をはみ出して左にいくといくつもの山脈が同じところで平地に連なっているのが見えます。これがおもしろいんだそうです。でもわたしが説明できるのはここまで。広い土手で暴れ出した子どもたちを制御するのに精一杯で、お話がろくに聞けなかった・・・・・このあとはほとんど孫のお守り。大池の作られた訳、周桑平野を潤す水のこと、今の水事情・・・・子どもたちには難しいお話でした。一つ心に残っていること
「丹原町には活断層が通っていない。」西条市のほかの3つの地区には活断層が通っているんですって。つまり活断層による地震には強いと言えます。おお!これって、空きや見学ツアーの皆さんに言ってあげればいいんじゃない?

 池には冬の水鳥たちが来ていました。数はさほどではないのですが、ここはいろいろな種類の鳥が見られる場所なんだとか。わたしも、マガモ、ヒドリガモ、ヨシガモだけは確認しました。シギもいたんですって。

 池を半分回ると愛の山のふもとに入りました。そこでは、いろいろな植物が見られました。

 冬イチゴは今も健在


 前に気づかなかったヒヨドリバナ

   。




 一瞬フジバカマかと思いましたが、フジバカマは園芸植物なんだそう。
 
 花かと思いました。虫でした。


 これは?



 砂地にくっきりと足跡。イノシシ、それもまだ子どもの。
 舗装横の肥えた土の部分はほとんどイノシシに掘り返されていました。ドングリの木がたくさんありましたが、実はほとんどなし。前はこんなことなかったよね。人里とイノシシの距離はどんどん近づいているようです。

 でもここにはドングリがどっさり


 ここまで、わずかなドングリを拾いながら来ましたが、こうもあっては拾う気がうせました。この池の周辺はいろいろな種類のドングリがあるのが魅力です。



 これから先は前回行かなかったところ。坂道になっていて山の中へと登っていきます。

 イヌビワ。イチジクと同じ閉鎖花の植物


 
 何か知らないけど、シダ



 下の方は栄養体 上の方は胞子体 両方とも葉っぱだそうです。

 ヤブミョウガみたいな葉だけどヤブミョウガじゃない。調べてみると、ハナミョウガのようでした。


 
 アケビの蔓もたくさんありましたが、早くに猿が取ってしまうんだそう。

 そして遠くからも見えるこのタンクは浄水タンクです。


 ただのタンクなんだけど、かつて丹原町だった頃の町花、さくらがえがかれていてかわいい。

 さらにのぼっていくと竹林に出ました。


 整備された階段があって、左にはさくらの植わった小さな広場。さらに行くと山の向こうの集落に出るようです。わたしたちは右へ行きました。このあたりからウマオが
 「ここ、お父さんと来たことがある。」
 「へえ、こんなとこまで来たの?」
 なんて話しているうちになんだか見覚えのある道に出ました。

 なあんだ、ここって運動公園の上の方じゃない?

 出発してから1時間半、きっちり予定時刻にメイン会場まで帰ってきたのでした。
 
 あの山の中をはたして歩け通せるかなあ、とちょっぴり心配しながら子守のため参加した自然観察会でしたが(途中でリタイアして史跡巡りのバスに乗った人もいたんですよ)、楽勝でした。 

コメント (4)
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