「苔なんか盗んでどうするんじゃろ?」
いきなりテレビを見ていた夫がこう言いました。
え? とテレビを見に行くと、なんでもどこかのお寺のお庭の苔がはぎ取られていたというのです。きれいに手入れされた苔の庭でした。
「今、苔が流行っとるんよ。」なんて言ってもその辺にいくらでもある苔がなんで? 田舎のじいさんにはなかなか理解しがたいようでした。そこでわたしが
これこれ、と見せたのが
シクラメンじゃないよ、その下の苔玉
それからこんなのも
苔テラリウム・・・のまねごと
苔玉はかなり前から人気ですが、最近これが流行っているのよねえ。
と見せたところでやっぱりぴんと来ないようでした。 少し前から飾ってあるのに気づきもしませんでしたから。
この苔テラリウム(のまねごと)
先日の里山の文化祭で高校生に教えてもらいました。愛の山の自然観察会が終わった後だったので、あと1時間でイベントは終了という時刻でした。
「もう終わり?」
「いえ、だいじょうぶです。」
というわけで大急ぎで作りました。だけど材料の苔が一種類しか残っていませんでした。
「これに土を入れてください。」と差し出されたのは、食物保存用の瓶。これならうちにいっぱいあるんだけど。なんか生活感いっぱい。こういうことをしだすとわたしけっこう凝り性なんです。
まず黒土を少し。その上に鹿沼土を入れて、小石を入れて回りを苔で敷き詰めます。小石は白とか黒とか何種類もありましたが、わたしが選んだのはごくふつうの割石のようなもの。3つ、違った大きさのがほしかったのですが、どれもほとんど同じ大きさで(多分防犯砂利とかそういうもの?)二つだけにしました。
なんか物足りないんだけど時間もないし、高校生たちは鼻水をすすりながらいっしょうけんめい教えてくれるし、まあいいか。
「寒いのにたいへんねえ。」
「いえ、午前中はもっと寒くて、午後になって日が射したから今は暖かい方です。」
いいねえ、こういう若い子とお話しするのは。
後から白い砂を見せてくれて、
「こんなのもあります。」う~ん
「これは白砂を川に見立てたんですけど。」
「こんなのもあります。」
わかります?高さ5ミリほどの人形です。いろいろなポーズのがありましたが、小さすぎてよくわからない。これは多分座ってるんだと思います。
パソコンで見てみたらぼけぼけでした。
これ全部、最初に見せてもらったら多少は計画的につくったんだけどなあ。ちょっと気に入らないまま持って帰ってわたしがしたことは、
苔さがし。2種類の苔にしたかったの。
きれいな苔です。ドローンで写した田んぼみたいね。
でもここのは採りません。せっかくきれいに生えているのに。
この苔はどうも明るくてちょっとしめった場所が好きみたい。
土よりも道路のアスファルトの端っことかにあるんです。
こんもりとなってビロードのような光沢があって、乾燥すると銀色になってとてもきれい。
なあんだ、この苔はうちの庭にもありました。
つぎに、百均に行ってもう少し底面積の広い瓶を買いました。瓶の中に何らかの風景を作るには、初めの瓶は狭すぎたのです。
それから、うちに生えていたイワヒバの小さな苗を採ってきました。
これで準備完了。
持って帰った瓶の中から石やフィギュアや苔を取りだし、白い砂もなるべく鹿沼土と混じらないようにすくい上げて、残った土を新しい瓶に入れました。多少の高低差をつけて石を形良く並べ2種類の苔を敷きました。イワヒバも後ろの方に植えて
白い砂がもうちょっとほしかった。岩の間から水が流れて湖に流れ込むイメージ。湖畔に座って眺める女性・・・ちょっと寂しい風景になったけど、前よりはいいかな?
いち早く見つけた娘が、やってみたそうでした。都会ではこんなのが癒やしになるんでしょうね。田舎にいてもわたし苔が好き。
それにしても苔がお金になるとわかったら大事に手入れした庭も荒らしていくとは。苔の手入れって大変なのに。
いきなりテレビを見ていた夫がこう言いました。
え? とテレビを見に行くと、なんでもどこかのお寺のお庭の苔がはぎ取られていたというのです。きれいに手入れされた苔の庭でした。
「今、苔が流行っとるんよ。」なんて言ってもその辺にいくらでもある苔がなんで? 田舎のじいさんにはなかなか理解しがたいようでした。そこでわたしが
これこれ、と見せたのが
シクラメンじゃないよ、その下の苔玉
それからこんなのも
苔テラリウム・・・のまねごと
苔玉はかなり前から人気ですが、最近これが流行っているのよねえ。
と見せたところでやっぱりぴんと来ないようでした。 少し前から飾ってあるのに気づきもしませんでしたから。
この苔テラリウム(のまねごと)
先日の里山の文化祭で高校生に教えてもらいました。愛の山の自然観察会が終わった後だったので、あと1時間でイベントは終了という時刻でした。
「もう終わり?」
「いえ、だいじょうぶです。」
というわけで大急ぎで作りました。だけど材料の苔が一種類しか残っていませんでした。
「これに土を入れてください。」と差し出されたのは、食物保存用の瓶。これならうちにいっぱいあるんだけど。なんか生活感いっぱい。こういうことをしだすとわたしけっこう凝り性なんです。
まず黒土を少し。その上に鹿沼土を入れて、小石を入れて回りを苔で敷き詰めます。小石は白とか黒とか何種類もありましたが、わたしが選んだのはごくふつうの割石のようなもの。3つ、違った大きさのがほしかったのですが、どれもほとんど同じ大きさで(多分防犯砂利とかそういうもの?)二つだけにしました。
なんか物足りないんだけど時間もないし、高校生たちは鼻水をすすりながらいっしょうけんめい教えてくれるし、まあいいか。
「寒いのにたいへんねえ。」
「いえ、午前中はもっと寒くて、午後になって日が射したから今は暖かい方です。」
いいねえ、こういう若い子とお話しするのは。
後から白い砂を見せてくれて、
「こんなのもあります。」う~ん
「これは白砂を川に見立てたんですけど。」
「こんなのもあります。」
わかります?高さ5ミリほどの人形です。いろいろなポーズのがありましたが、小さすぎてよくわからない。これは多分座ってるんだと思います。
パソコンで見てみたらぼけぼけでした。
これ全部、最初に見せてもらったら多少は計画的につくったんだけどなあ。ちょっと気に入らないまま持って帰ってわたしがしたことは、
苔さがし。2種類の苔にしたかったの。
きれいな苔です。ドローンで写した田んぼみたいね。
でもここのは採りません。せっかくきれいに生えているのに。
この苔はどうも明るくてちょっとしめった場所が好きみたい。
土よりも道路のアスファルトの端っことかにあるんです。
こんもりとなってビロードのような光沢があって、乾燥すると銀色になってとてもきれい。
なあんだ、この苔はうちの庭にもありました。
つぎに、百均に行ってもう少し底面積の広い瓶を買いました。瓶の中に何らかの風景を作るには、初めの瓶は狭すぎたのです。
それから、うちに生えていたイワヒバの小さな苗を採ってきました。
これで準備完了。
持って帰った瓶の中から石やフィギュアや苔を取りだし、白い砂もなるべく鹿沼土と混じらないようにすくい上げて、残った土を新しい瓶に入れました。多少の高低差をつけて石を
白い砂がもうちょっとほしかった。岩の間から水が流れて湖に流れ込むイメージ。湖畔に座って眺める女性・・・ちょっと寂しい風景になったけど、前よりはいいかな?
いち早く見つけた娘が、やってみたそうでした。都会ではこんなのが癒やしになるんでしょうね。田舎にいてもわたし苔が好き。
それにしても苔がお金になるとわかったら大事に手入れした庭も荒らしていくとは。苔の手入れって大変なのに。