令和6年は悲しみで始まりました。帰省中の家族まで巻き込んでの大被害、言葉もありません。心からお見舞い申し上げます。 

そのうち木に白いものが見えだし

山頂成就駅に着く頃には、木は真っ白に。

降り立つと一面の雪景色で、神社への道は凍結しているようでした。危ないからと引き返してきたご夫婦もいました。





成就社まで後20分の地点でした。ここまではまあまあ標準タイムで来ました。



青空が見えてキラキラした景色も、





その元日の朝、わたしは石鎚山麓のロープウェイに向かって車を走らせていました。今年の初詣は石鎚神社の成就社へと約束していましたので。

ここでちょっと説明。
石鎚神社は、御神体が石鎚山そのもので、お参りする神社が四ヶ所あります。一つ目は山の麓の口の宮本社、二つ目は7合目、標高1300メートルの山中にある中宮成就社、三つ目が山の頂上にある奥宮山頂社、四つ目が土小屋ルートの登山口にある遥拝殿です。
成就社へは標高差800メートルをロープウェイで一気に上がり、さらに山道を30分ほど歩きます。
車を降りてわたしははっと気づきました。
登山靴忘れた!
雪、氷の道覚悟の初詣なのに。正月早々ボケています。
車には常にアウトドア用の、簡易防水の靴が積んでありましたので、それを履きました。
駐車場から乗り場までは、わたしがウォーミングアップロードと読んでいる急な坂道

こんなの見つけました。これ、テイカカズラの綿毛じゃないかしら。

ロープウェイの駅はお参りする人たちで賑わっていました。結構街歩き風の人もいましたね。
ゴンドラに乗り込むと、始めは葉の落ちた木々が目立ちました。

そのうち木に白いものが見えだし

山頂成就駅に着く頃には、木は真っ白に。

降り立つと一面の雪景色で、神社への道は凍結しているようでした。危ないからと引き返してきたご夫婦もいました。

わたしは、先日買ったばかりで試し履きもしてなかったチェーンスパイクを、苦労して装着しました。しっかりしたゴム製で、伸ばすのにものすごく力がいったのです。暖かい日が続いてせっかく買ったのに出番がないかも、とさえ思っていたのに。
それにしてもー
登山靴だったら装着できなかったかも。腕力の衰えを痛感しました。
道端のススキまで凍ってる!

凍った道をガシガシと歩いて行きました。


10分ほど歩くと

成就社まで後20分の地点でした。ここまではまあまあ標準タイムで来ました。
樹氷はさらに増えてモノクロの世界が続いていました。


距離は短いけれど、傾斜もあり、しっかりと登山道なのです。息が切れるのと、写真を撮るのとで前へ進めません。


青空が見えてキラキラした景色も、

樹氷の森

この日は、
下りてくる人たちは家族連れも多く、小さな子やお父さんに抱かれた赤ちゃんや、白地下足袋に荒縄を巻いて滑り止めにしている信者さんらしき人、スニーカーにショルダーバッグの軽装の女性など、初詣の山道の雰囲気でした。
すれ違う時の挨拶もこの日だけは
おめでとうございます!
中には、元気ですねえ、と声をかけてくれる人もいましたが、相変わらずの道草食いで、20分後の便で登ってきた人たちに追い抜かれそうになりながらここまできました。

この辺りから、上にいる娘とウマオパパから相次いで電話があり、急がざるを得ませんでした。

冬だというのに汗がダラダラと流れました。ダウンのジャケットを脱いでリュックに押し込み、タオルを出そうとしてー
しまった、車に置いてきた!
成就社までだからと、舐めていました。小さなハンカチで汗を拭い、お参りを済ませて娘たちと合流しました。

いつもは静かな神社も、この日は管弦の音と太鼓の音が聞こえ、お正月らしい雰囲気でした。
前日から神社そばの旅館に泊まっていた娘とウマオは夜明かし峠まで行き、ウマオパパは夜中に山頂を目指しましたが、初日の出は拝めなかつたそうです。
今年引いたおみくじは小吉
曰く
行いを正しくすれば良いことがある。
細かく金運やら健康運やら書いてありましたがほぼいいことばかり。
老人にはちょうどいい運勢です。等身大の暮らしが一番。
一つだけ命令文が
学問ー 困難 勉強せよ
ですと!