あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

ギャラリーのミニコンサート

2025-02-13 23:46:46 | お出かけ

 坂山憲史先生の版画展に行ってきました。

 坂山先生は版画家の肩書も持つ整形外科医。娘の主治医でもあります。今まで何回か個展にお邪魔しましたが今回は特別。というのも坂山先生のご縁でピアノと声楽のコンサートが開かれるのです。
 
 こちらは以前お二人がされたコンサートのチラシを写させていただきました。今回の曲とは関係ありません。 別姓ですがご夫妻です。ドイツでオペラ歌手として活躍されている斎藤さん。ピアニストの奥様。
 
 
 初めて知ったことですが、20年ほど前、斎藤さんご夫妻の息子さんが両足切断という大けがをしたとき手術で足をくっつけたという・・・このエピソードは、テレビの「世界仰天ニュース」でも取り上げられたんだとか。そんなにすごい人だったのかー

 
  住宅街の一角にあるギャラリー・アンフィール
 たどり着くまでに苦労しました。
 
 
 だって、ナビは次左折、次左折って言うだけなので。 左折しかしなかったら元に戻っちゃう。案の定さっき通った道に出てしまいましたが、そこから一筋違う道を左折、左折、左折したら、カタツムリの殻のように行き詰まるところまで行ってやっと着きました。看板に進出しているワイヤープランツがすごかった。
 これ、全部ワイヤープランツですよ。
 
 
 着いたら臨時駐車場までいっぱいで、かろうじて自分の車だけ停めることができました。後からくる娘はどこへ停めたらいいかしら。車の誘導をしていたおじいさん?(私くらいかな)に聞いたらもう一か所あるということなので安心して中に入りました。上り口で先生がお迎えしてくださいました。
 

 こぢんまりとしたアットホームな雰囲気のギャラリーでした。向こうの机には坂山先生の功績を記した読み物類。もちろん医学雑誌に載った立派な論論文もありました。
 こんなに忙しいのに患者さんとの交流も大切にしてらっしゃいます。だからこの日も予想を上回る来場者で、用意した椅子もスリッパも足りない状態でした。日々どんな時間の使い方をしてるんでしょうねえ。

 先生の作風は年々違っています。 2年前に三浦美術館で拝見したのは人物ばかりでした。それも何かに打ち込む人の心を写し取りたいと言わんばかりの激しい作品が多かったのです。

 
 色は赤か紺の一色刷り。ずっと前は鮮やかな色合いの多色刷りでしたね。
 
 正面に飾られていたのはち密な彫の松山城です。これは人物よりもう少し前の作品。
 レプリカを買ってきました。
 


 隣のスペースにはピアノがありました。ここがステージなのね。
 ピアノの上にかかっている版画が今年の作品らしいです。だいぶシンプルな作品でした。
 
 
 わたしは前から2番目に座っていたのですが、斎藤さんとの距離は2mほど。ちかい!
 
 歌われたのはクラシックではなくて

1 ムーンリバー 映画「ティファニーで朝食を」のなかでオードリーヘップバーンが歌っていましたね。日本語訳の朗読とともにスタート。夢を追い続けるという意味かなあ。  
2 イエスタデイ ビートルズのポールマッカートニーの作った有名な曲。彼が14歳の時にお母さんと死別した体験が下敷きになっているそうです。
3 マイウエイ 誰もが歌っている有名な曲ですが、斎藤さんによると若いときと歳をとってからとでは受け止める意味が違うと言っていました。
 
 間近で聞く情感たっぷりの歌声と、間奏のピアノソロ、娘が言うには涙を流している人もいたとか。
 しかし、オペラ歌手としての本領発揮はアンコールにありました。クラシックを歌ってほしいという聴衆のリクエストに応えて「魔王を」お!シューベルトか? ちょっと期待したけど、でもそれは伴奏が縦型ピアノでは難しいということでカンツォーネに落ち着きました。それも2曲も。何とか(曲名わからず)と「オーソレミオ」 朗々とバリトンで歌い上げるカンツオーネは迫力満点。圧巻の歌声でした。
 
 演奏が終わるとなんだか知らない人の間に一体感が生まれてきたような気がしました。見ず知らずの人に写真を撮ってもらったり、感想を述べあったり。私も二人のご高齢の女性に話しかけられました。(わたしよりもずっと年配のようでしたけど)電車に乗って、駅から歩いてきたんですって。病院ではがきを見てなんだかわからないままに来たんだとか。相変わらず患者さんに慕われているのだなあと思いました。
コメント (2)
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