今年もユキモチソウが咲きました。 といっても5月のことです。
うっそうとした(手入れの行き届いてない)木々に囲まれ、午前中だけ木漏れ日がちらちらする一角がテンナンショウの仲間にはとても適していたみたいで、少しずつ買い足していったムサシアブミや
ヒメウラシマが、今年も無事に花咲きました。
葉っぱも落ち放題つもり放題で、自然の山道を再現したような、といえば聞こえはいいけどつまりは全く手つかずの荒れ放題の庭です。
わかるかしら、上の方にシューッと伸びたのを釣り竿に見立ててウラシマソウと言うそうです。
植えたものがすべて定着してくれるだけでなく、今年はうれしいことがありました。
ユキモチソウの1本に
種らしき物ができて注目していたのですが、どうやらこれは期待できそう。
ヒメウラシマソウにもできましたが、こちらは受粉されずに枯れて行くのではないかと思います。1本しかありませんから。
と、ここまでは順調にいっていたのですが、ここから話は思わぬ展開にーってテレビ番組でよく言ってますよね。
カンのいい方ならおわかりでしょうが、このブログ、カテゴリーは生き物です。
イモムシ好きの娘がこれを見て「さすがにこれはかわいいとは言えん。」と言いますので写真は最後にまとめてあります。今しばらくお読みいただいても大丈夫ですよ。
4日ほど前、もう大夫薄暗くなってからここを見に行きましたら、なにやら黒い小枝のような物がのびていまして、なんだろうとさわってみたのです。そうしたら
ぐにゅっ!
この手触りは?
へびでした、いや、蛇に似たイモムシだったのです。ユキモチソウの葉っぱが,1枚は完全になくなっておりました。そして、まだ2.3枚残っていた株の方にももう一匹。このイモムシは図鑑で見たことがあるだけでした。名前は? 例によって画像からインプットした物は名前が浮かびません。
次の夜、娘にラインを送ったら、えらく興奮した返事が返ってきました。
「ビロードズズメ(まま)・・・これは飼いたい!本物は初めて見た! 捕まえてないん?」
「ズズメやない、ズズメ」「テンションが上がりすぎた、スズメ!!」
そこで次の日見に行ったら・・・・
3株あったユキモチソウの葉っぱは一枚もなくて、残された茎がこれだけ。
ヒメウラシマソウは葉が残っていましたが根元がこれだからずれ葉も枯れるでしょう。
食い荒らされてなかったのはムサシアブミのみ。
イモムシは急速に大きくなって7センチほどになっていました。こりゃいかん、全滅してしまう。
すると、飼いたいと言っていた娘が、「ユキモチソウを守るなら捕殺じゃね。」いともあっさりと言いました。なんか愛着が持てなかった様子。
捕殺! 捕まえて踏みつぶす! 中にははさみでちょんと切る人もいるそうですが・・・・
とりあえず確保しようとしたらころんと葉から落ちて行方不明になりました。もう1匹はノブドウの蔓にしがみつかせて捕まえることができました。
せっかくだから羽化まで見てみたい。だけど食料が・・・テンナンショウの葉、ホウセンカ、ブドウ、ヤブガラシ・・・
ノブドウでもいいかあ、それとヤブガラシに似たつる、カラスビシャクを取り混ぜて瓶に挿し、土の入った植木鉢に入れて上からざるでふたをしました。どれかたべてくれるといいんだけど。
行方不明になったもう1匹は、夕方ムサシアブミの茎の上で見つけました。そして地面の上を這っていきました。それを捕まえるのにも一騒ぎありまして、結局大きなアジサイの葉の上に棒で転がして乗せました。
そして今日様子を見に行きましたらー
ムサシアブミの葉がない! そして茎にぶら下がってじっとこちらを見ている幼虫がもう1匹いました。大変な食糧不足。すぐにでもさなぎにならなければどうしようもありませんよ。
では、ここまで読んで興味が湧いた方、じっくりと画像をごらんくださいませ。イモムシの苦手な方は無理をなさらずに。そうそう、気をつけないといけないのは蛇が苦手な方。実物は大人の指くらいの大きさでも、画像では本物にみえますからね。
初めて見つけたとき
翌々日昼 1枚の葉に2匹います。
翌々日夕方 ムサシアブミの茎の上で
大騒ぎして捕獲しました。わたしの手の上に乗っています。
三匹目発見
未だ見たことが無いんですよ
一度みたいと思っています
お餅のように白いまるいのが何とも綺麗ですよね
これを食べられてしまったんですか?
大きい幼虫
実際には見たくないし触るなんてもってのほか
でも、写真は大丈夫です
しっかり観察させていただきました
本当に蛇に見えますね
まるい目玉
この大きさですから大食漢ですね
食べつくされてしまったんですね
ひゃー♪
楽しそうですね💛
頑張って、育ててくださいね。
私も、今、クワコを見つけて、
育て中です。\(^o^)/
ビロードスズメの幼虫、いつも見てくださってありがとうございます。すごいでしょう。よくもこんなに蛇に似せたものだと感心してしまいます。イモムシの造形はなかなかおもしろいのです。
しかし、ユキモチソウと幼虫を天秤にかけるはめになるとは。あれからもう1匹発見しまして結局4匹。もう全滅なので幼虫を飼育しています。さなぎになりそうですよ。