野村ダムの事務所の真上、遊歩道を行けば歩いて行ける場所にあったシルク博物館。 わたしは10年くらい前にふらっと入ってみて、まあまあおもしろかった記憶があるのですが、子どもたちにはどうかしら。けれど夏休みのお出かけスタンプ帳を持っていたので、スタンプを押してもらうつもりで入りました(それが優先なんてねえ)しかし、娘が、入り口に貼っていたこのポスターに釘付けになりました。
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ま、とにかく入ろう。
ほかに入場者はなくしばらくは貸し切り状態でした。展示室は2部屋に分かれていて始めの部屋では機織りの体験もできたり、シルク製品を展示販売していたりします。
縦糸がセットされた織機。 夏休み中、コースターを織る体験ができます。やってみたかったけど時間がありません。
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ずらっと並んだ織機は、ここで織物を学ぶ人のためでしょうか。
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ここでは、たしか2年間で織物を学ぶ実習生を募集していたはず。
次の部屋は養蚕の歴史と、特別展示(この日はアフリカの織物を展示)のコーナーがありました。小学校の体育館ほどの小さな博物館です。
第二展示室の入り口
これ、ぜんぶ蚕のまゆ!
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これで着物二反分の糸が取れるそうです。
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生糸。光沢が美しい。
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昔の養蚕農家の模型とか
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機織り機とか
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まゆを作らせる枠とか
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昔からの道具がいろいろ
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これはまゆをゆでる窯でしょうか。
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相撲の盛んな野村町。化粧まわしも作られていました。
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アフリカの織物コーナー
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歴史好きのトラオも楽しそうに見て回り、来てよかったなと思いました。
と、
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歴史好きのトラオも楽しそうに見て回り、来てよかったなと思いました。
と、
このまゆ! これってうちのカシの木にあったヤママユガのまゆ?
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きっとそうです。天蚕のまゆとありました。
薄緑のこんな美しい糸が取れるのです。
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わたし、昔、天蚕で織ったタイシルクのシャツを持っていてすごく気に入っていたのですが虫に食われてやむなく捨てました。けれどきれいな部分は切り取っておいてあったはず。
ほんとうはもっときれいな緑とベージュ
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量産できない野生のまゆから作った糸。どれだけたくさんのまゆを集めて作ったのでしょう。捨てないでよかった、たとえ小さな切れ端でも、バッグか何かに使ってみよう、と改めて思いました。
ヤママユガのほかにも野生のまゆを作る蛾は何種類もいて、それらは野蚕と呼ばれるそうです。それに対して蚕は家蚕。 ここへ来るとわたしと娘のテンションは上がりっぱなし。
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左上がヤママユガの成虫。 右下のはシンジュサンに似た蛇の模様。
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そして入り口で見た「かいこ 配布」について詳しく聞くために受け付けにもどりました。受付の女性は事務室から出てきていろいろ展示物について説明をしてくれました。(ほかに入場者がいなかったこともありますが、本当に優しくていねいに。南予の人ってみんなもの柔らかくてすてき)
うちにも緑色のまゆがあって、去年は知らないうちに羽化していなくなり、今年はもう1ヶ月くらいになるのにまだ羽化しないと話すと、
「まゆは外側から作るので、一見できあがったように見えてもまだ中で糸を吐き続けている可能性がある」とのこと。完全にさなぎになるまで時間がかかるのだそうです。そうか、気長に待つことにします。
そして、館長さんが不在なので詳しくは説明できませんが、と前置きして植え込みの向こうの、一般客には入れない建物の端っこの方に案内してくれました。
そこには
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なんと卵を産ませているんですって!
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まゆの抜け殻
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思ったよりきたない。 蛾が出す体液でこんなに汚れるんだそうです。無事に羽化したらまゆをほぐして糸をとってみたいなあと思ってたのですが、ちょっと無理かも。きれいな糸を取るためには羽化する前に茹でて取らなくてはなりませんから。実害があるのならともかく、自分の興味関心だけのために殺すのはね。
それよりもこれ!
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来るのが1週間早かった。どうする?