能を見て実に霊的な体験をしてきたのだ。当たり前である。成田山新勝寺の御前様の読経から始まったのであるから(⌒▽⌒)
成田山新勝寺でおこなわれた蝋燭能「小鍛治」を堪能してきた。昨日である。夕方五時には整理券を持って並んでいた。六時から開演。整理券を配り始めたのが、2時半からであった。だからボキもその時間に行った。しかし、もう整理券番号が117番であった。驚いた。熱心な方々が多いのである。
整理券を受け取ってから、成田山新勝寺の仏教図書館で時間をつぶしていた。新勝寺附属の成田高等学校の学生もいた。勉強していた。いがぐりアタマの高校生である。最近は珍しいヘアスタイルになった。ボキも、高校時代3年間いがぐりアタマであったから、なんだか親近感を持っちまった。
実は、小鍛治は初めて見た。
自称能楽ファンである。
能の動画もかなり所有している。スマホで見る場合もある。Gymで。歩きながら。時間が長いから、スマホの設定で歩きスマホ規制を解除している。公道では歩きスマホはやらない。あくまで体育館である(ホントは良く無いんだろうけど)。
人間国宝がお二人来ていた。
梅若玄洋先生と山本東次郎先生であった。
新勝寺だからできるんだろうなぁと思った。
それよりなにより、新勝寺の御前様の読経から蝋燭能が始まったのである。これはびっくりした。千駄ヶ谷の国立能楽堂では考えられない。
ボキは、長い間万教帰一というか宗派にとらわれないできた。最近その宗旨をヤメタ。言わば「みなの宗」から脱退したのである(⌒▽⌒)。つまり、成田山新勝寺の真言宗智山派の末寺に所属した。墓地を買ったからである。
義母の導きである。91歳で一昨年亡くなった義母と同じ宗派にしたのだ。
だから成田山新勝寺の御前様の読経をありがたく拝聴していた。
いつも持っているショルダーバックには、成田山新勝寺の御経本も入っている。それをバックから取り出してみた。御前様の読経とは違っていた。当たり前である。ボキは、庶民である。御経ウンタラとくだらないことをくっちゃべっていたらアカン。
それで厳かに能が始まったというわけである。
ホントウに厳かであった。
霊的な体験であった。しびれた。会場が、静寂な雰囲気に包まれている。これから霊的な体験ができると思うと、ワクワクしてきた。
能は、「翁」に代表されるように宗教的な要素をふんだんに持っている。単なる芸術ではない。あり得ない。
しかも場所が成田山新勝寺の光輪閣という大ホールである。信徒会館の4階にある。大きいのである。千畳はあるだろうか。椅子席であったが。柔道のメッカである講道館大道場くらいあった。
新勝寺という場所で能を見るということが、そもそも霊的な体験である。
夜、8時半に終演した。
堪能した。
久しぶりに堪能した。
Walkingの目的もあったから、近くのイオンまで歩いて行った。イオンのBookオフで古本を買ったからである。医師の鎌田實先生の本を三冊買った。お昼過ぎにである。整理券を貰ってから、寺内の休憩所で一冊読了してしまったけど。あと二冊は、今日読む。
鎌田實先生の本もターミナル・ケアの事例に満ち満ちている。仕事をしながら大学院で学んだターミナル・ケアである。
こちらもなんだか霊的な体験でありましたよん。
遅い晩飯を食ってから、家に帰った。
そしたら、高校の同窓会案内が来ていた。東京のホテルオータニで同窓会をやるという。
その時に、講演があるのだがびっくりした。高校の同級生が講師で同窓会の講演をするのだという。ボキは、山形県の某市で生まれたのだが、その隣町の出身である。履歴まで詳しく書かれていた。K君である。確か、現役で横浜国立大学に行ったと記憶していた。しかし、履歴が違っていた。学部は早稲田の法学部卒。横浜の方は中退したのだろう。さらに文学部の西洋史学科から同大学大学院修士課程卒。つまり、彼はボキの中学教師時代を殆ど学問に費やしていたことになる。うらやましいような経歴である。しかし、結局やった仕事はボキとまったく同じであった。最後は某県の高等学校長。現在某大学で非常勤講師。そこまで書いてあった。
おかしくて笑ってしまった。似たようなことをやっちょるんだなぁと思った。
ボキにはそんなオファーはない。あり得ない。第一、講師紹介で履歴を他人に公開できるほどの履歴はないからである。そんなもん、犬に食われてしまえと思っているくらいである。
*
さ、今日は柔道の大会である。
どうしても応援に来い!とかつての柔道の教え子から、昨日電話が何回もかかってきた。新勝寺の休憩所で鎌田實先生の本を読んでいたときである。
エコノミークラス症候群になってからは、柔道はやめてしまった。だから行く気がしなかったのである。しかし、試合の応援くらいならいいか。
解禁だ。解禁。応援の。
会場まで歩いて行ってこよう。往復6キロはあるかな?
それもまたよし、これもまたよし。
ヾ(@⌒―⌒@)ノ