もうやぁめた~~~~~と年賀状の挨拶がずいぶんきた。数えで70歳になったから、もうおめぇとはつきあわないという宣言である。ずいぶん失礼なと思った。しかし、理解してあげなくちゃならんですなぁ。仕事がらみで、年賀状なんかやりとりしていたんだろうから。
古希になったからといって、ボキはまだまだバイトをしている。七種類だ。けっこうタノシイ。さらに、現役の大学院生もやっている。塾にも行っている。いくつかの講師センセもやっている。センセがたの免許更新講習もやっている。少年院にも行っている。チュッガコにも行っている。一般会社にも行っている。歴史の会でもやっている。文化財審議委員もやっている。ある文芸賞の審査員もやっている。古希だからといって、隠遁しているわけにはいかない。さりとて、多忙なわけではない。精神を病んでいるわけでもない。健康を害しているわけでもない。
相変わらず、元気でさっそうと生きているのじゃヨン(^_^)。
ただのアホだとも言われるが、70歳位で隠遁を気取るのなら、いっそのことオノレの存在すべてを消してしまったほうがええのじゃあるまいかと思う。中根東里のごとくである。やったこと、書いたこと全部消去してしまうこったよ。deleteである。否、backSpaceか。
ま、なんでもいいか。ともかく地位とか名誉とかそんなの関係ねぇとやっていればいいのである。
そもそも地位とか名誉なんて最初から持ち合わせていなかったからなぁ、ボキは。おまけに宝くじもあたらんから、銭もない。なんにもない。髪の毛もない。まるきり坊主アタマじゃよ。
正月からそんなことばかり考えていた。
そしたら弘兼兼史氏の書いた「やめる生き方」という本を珍しく新本で買ったのである。35個の「やめる生き方」が書いてあった。むろん年賀状もやめる対象として書いてあった。今が一番いいという生き方を推奨しておられた。なるほど、なるほどであった。肩書も、地位も、名誉も、過去の実績も、人付き合いも、いろんなことをやめろと書いてあった。
そして最後にひとつだけ捨ててはならんものがあると書いてあった。それは「いくつになっても誰かの役に立つ人間でありたい」というものであった。納得した。
これからも、ボキはコキコキとこれを精神的支柱として生きていきたいもんである。
(ToT)/~~~