野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、吉野郡唯一の野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

「石灰」の落とし穴

2010年02月10日 22時20分40秒 | 野菜&果物
立春が過ぎ、あと1ヶ月余りすると、夏野菜の準備でいそがしくなりますが、
家庭菜園、および農家の方はお馴染み、野菜を植える畑に施す肥料「石灰」

石灰は土を消毒してくれると勘違いしてませんか?

実は、石灰は、酸度矯正(酸性の土を中性にする)の効果しかなく、
消毒の効果はありません。

中には、石灰で畑を真っ白にしている方もいらっしゃいますが、
そういった畑では、必ずといっていいほど、病気が発生。

理由は、畑を真っ白にしてしまうと、土は中性どころか、アルカリ性に
なってしまう。
アルカリ成分が過剰になり、石灰に含まれるカルシウムが水に溶けず、
いつまでも土に滞る。
その為、他の肥料をやっても、アルカリ性の成分しか効かなくなる。
アルカリ性になることで、糸状菌・病原菌が増え、
さらにさまざまな害虫が集まってくる。

アルカリ性は害虫、病原菌の天国なのだ。

十数年前に亡くなった祖母も、石灰で畑を真っ白にしていました。
その為、野菜も弱弱しい育ちだったし、病気の防除に難儀していました。

結果的に、毎年畑にしているところは、
年々野菜の栽培がし辛くなっていきました。

ボクは酸性に弱い野菜の植え付け予定地以外は石灰は散布しない方針。
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