ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

住友活機園

2005-11-20 04:41:46 | 建物(滋賀県)
京阪石山寺駅から徒歩5分、小高い丘の上に住友活機園のお屋敷があります。1904(明治37)年、住友第二代総理事の伊庭貞剛氏が引退するときに、人里離れた地に屋敷を建て、以後亡くなるまで住んでいたお家で、国指定重要文化財になっています。


門からお屋敷まで自然を生かした道が続いていて、歩いているうちに俗世間から遠ざかり、心が洗われていくようです。



門を入ってすぐの通路から見上げると、洋館の屋根の部分が見えて期待が高まります。



洋館の設計は住友のおかかえ技師だった野口孫市。大阪中ノ島の図書館など住友関係の建物をたくさん設計しています。






玄関をはさんで反対側の和館は近代数奇屋の第一人者、八木甚兵衛の設計。



茶室の前に大株のツワブキがありました。

造られた当時は人里離れた土地に広々とした敷地だったそうですが、新幹線、名神に土地のほとんどを買収され、新幹線が通るたびにすごい轟音があたりを揺るがし、情緒も何も吹き飛んでしまうのがとても残念です。

伊庭貞剛は「事業の進歩発達に最も害するものは、青年の過失ではなくて、老人の跋扈である」と言って58才で引退し、静かな余生を送ったそうで、いつまでも政界にしがみつき、跋扈している長老政治家達に聞かせてやりたい言葉です。



歩いて15分くらいのところに石山寺があります。



石山寺門前お食事処の名物は「しじみめし」。いも棒とのセットでおいしかったです。石山寺公園一帯は縄文時代にしじみを食べたことを示す貝塚の跡だそうです。



おみやげは和菓子と甘味喫茶「茶丈藤村」の「たばしる」と「石山の秋月」でした。

コメント (4)
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