ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

洛東遺芳館

2006-05-19 06:20:23 | ぶらり都めぐり
京の豪商であった「柏屋」現柏原家のお屋敷が「洛東遺芳館」として春と秋に年2回公開されています。
5月5日、この春の公開はこの日までだというので急に思い立って行ってきました。


東山区問屋町通り五条下ル、問屋町通りは川端通りから東へ1筋目なので、京阪五条から歩いて3分くらいですぐ行けます。拝観料300円。
建物は1763(宝暦13)年の建築、数百年来の商家の体裁を保っている京でも数少ないものです。昔の写真によると、問屋町通りに向かって商いされていたようです。
柏屋は1645(正保2)年より熊本出身の初代がこの地で京小間物・扇子等を鬻ぎ、徐々に身代を築いて寛文(1661~)頃より江戸に進出、木綿店・漆器展・紙店等を経営、寛政頃には江戸一の豪商となっています。
明治終わり頃東京に本拠を移し、営業主力を紙において柏原紙商事として現在も営業しています。展示館の中にあった日本橋近くの漆器店も古そうな建物で、今もそのまま使われているそうですから、いつか見てみたいものです。


立派なお玄関。




玄関脇に井戸があります。




玄関にあったねずみの靴べら。こいちゃさんが靴べらだと確かめられなかったそうなので、確認してきました。




たくさんのお座敷が続いています。












お庭も手が行き届いていて、心安らぐ日本庭園です。
連休中で公開最後の日だったせいか4・5組の拝観者がありましたが、それでも広いお屋敷なので、静かにゆっくりと見学させていただくことができました。












二階に上がる階段は箱階段になっています。古風で素敵な暖簾がかかっていましたが、真ん中部分が大きく破れていたので、横側からそっと入りました。見学者が通る所にこういう貴重な品を掛けておくのはやはり無理があったのでしょうか。監視の方も誰もいないし。心が痛みました。




屋根の上にはお猿さんが鬼方を守っていました。




お蔵の中の展示館では今期の特別展示をしていました。
写真は写せませんでしたが、おもしろかったのはカツラの着せ替えができるお人形です。娘の髪型から年増の髪型まで、年を経るにつれて変わる髪形のお勉強になったのでしょうか。




雛道具の中に、こいちゃさんの記事にもある「ねずみ取りに捕まったねずみ」もありました。








寄木細工の箪笥や小さな楽器まで、すごく精巧にできている。
コメント (4)
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