ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

2012年京の夏の旅(2)梅辻家住宅

2012-08-17 21:25:15 | 建物(京大以外の京都府の)
2012年8月17日、
上賀茂神社前の明神川沿いは代々神社に仕えて神事を運営してきた社家の家々が並んで、重要伝統的建造物群保存地区となっています。




大きな楠の木がある藤木社の横を通り過ぎて、


さらに東に少し行った所に、旧社家、梅辻家の住宅があります。



こちらも今年の夏の文化財特別公開で公開されていました。
梅辻家は上賀茂神社の神主に就任することができる七軒の社家「賀茂七家」の一つで、長屋門、主家、書院などが京都市指定有形文化財になっています。



高貴な客人を迎える玄関・式台(表玄関)。




玄関の左奥にある大戸口(内玄関)は鳥居の形をしています。




主屋は切妻造りで、屋根の高さは上賀茂神社の一の鳥居より低くするように定められていました。
書院は江戸時代の御所の御学問所を移築したものと言われています。




縁側の下には、庭に降った雨を排水する仕組みの石組みがあります。



門近くの中庭にある祠は「御印殿」と言われ、神主である当主が常に上賀茂神社の実印を携帯して、家に帰った時にはこの中に印を収めて鍵をかけていたということです。



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2012年京の夏の旅(1)長江家住宅

2012-08-17 00:10:26 | 建物(京大以外の京都府の)
今年の夏7月7日~9月30日に行われた第37回「京の夏の旅 文化財特別公開」のテーマは、「京の建築・庭園美-社家・町家・洋館と庭園-」、これは見逃すわけにはいきません。
暑い夏の日をものともせず、あちらこちらの町家・洋館を訪ね歩きました。



先ず、最初に訪ねたのは新町通り姉小路下ルにある元呉服商の町家「長江家住宅」です。

現在の建物は、江戸末期1868(慶応4)年から明治・大正にかけて建てられ、店舗・玄関・住居・土蔵などが連なる表屋造り、厨子二階型で、京都市指定有形文化財になっています。



普通は「鰻の寝床」と言われるように間口が狭く奥に長い町家が多い中、こちらは間口が広く13m、奥行54m、約200坪、職住部分の南棟(左側)と隠居所の北棟(右側)が軒を連ねて奥に続く造りで、実に堂々とした構えです。

内部の画像は写せませんでしたが、葦戸の建具や網代敷など涼しげな夏のしつらえ、火袋、おくどさんのある通り庭、緑が涼しげな座敷庭、坪庭など、典型的な大店の町家を堪能させていただくことができました。



このおうちのすぐ前には祇園祭の船鉾の町会所があり、その前の道路には鉾を建てる時に目印にする4つの礎石も埋め込まれていました。
こちらの会所も奥がずうっと深くて相当の長さ、一番奥に懸想品をしまっておく蔵(マンションの足元の白い建物)が見えました。




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