ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

「狩野永徳展」を観る

2007-11-17 22:09:13 | ぶらり都めぐり


金曜日の夜、開館時間が延長されて8時までになる時が狙い目だという情報を得て、9日夜行ってきました。

待ち時間10分と書かれていたけれど、5分も待たないうちに入れました。
しかし、中はやはり大混雑。特に国宝「上杉本洛中洛外図」の前は十重二十重に人垣ができていて、とても人垣の中に入り込むこともできない、人垣は前に進みもしない、後ろのほうからは遠く絵の上三分の一くらいが霞んで見えるだけなのでした。もちやさんがおっしゃっていた、U字型進行法などはかけらもなくて、絵の前に黒山の人だかりが貼り付いて動きもしないという状態でした。「どこからでも見始めてご覧ください」と盛んに案内しているけれど、「どこからも見えない」状況。もうこれは見るのを諦めて(涙)、空いているところ(それも少ない)を探し探して館内をうろうろ、行ったりきたり。
やがて8時の閉館を告げる放送があって、洛中洛外図の前がやっと二重の列になっていたので、前の人の頭越しに一通り見ることができました。閉館時間後が狙い目ですな。

この絵、永徳はんは20代の時に書かはったんやね。その若さでよく描けたと感心。
最後の部屋に行くと、唐獅子図や老松図、檜図など、壮大な金碧大画が並んでいて、あの緻密な洛中洛外図を描いたと同じ人がこんな大作もと思うと、やはり天才やったんかと思いましたわ。天才は早世する、はたまた天下人のわがままにつきあって過労死か・・。

でも、私が一番気に入ったのは、宮内庁三の丸尚蔵館所蔵の「秋草図屏風」、宮家の屏風に描かれた動物なしの草花だけの絵でした。

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6 コメント

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好みが同じ (vivasan)
2007-11-25 18:54:39
私と同じくよりりんさんもお花が好きなので、花の描かれた絵が気に入られたようですね。
秋草は唐獅子を描いた同じ人とは思えないほど繊細に描かれていましたね。
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見られてよかったですね! (よりりん)
2007-11-25 00:45:52
会期後半になるにつれ、どんどん人が混んで行ったようですね。
ビバさんと同じく、私も、「秋草図屏風」は、結構お気に入りです♪
襖絵は、結構大胆な構図で、濃い感じのが多いですが、草花は、とても緻密に描かれていましたね!!
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輝いてる (vivasan)
2007-11-19 02:50:20
ぽのこさんでもあの人混みの中では見つけられませんでしたわ。
行進の横から「止まらずお進みください」ってひっきりなしに声がかかるのもいやですねえ。
私も時間差更新なので、書いたと思ったらもう会期が終わってしまいました。
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そうそう! (ぽのこ)
2007-11-19 01:58:41
三年後のお約束ですよね~~♪
あたし、永徳より等伯のほうが好きなんで(笑)、三年後の方が楽しみなんです

あたしも9日の夜に行ってきたんですよ、永徳展。
ちょうどビバさんと同じ頃に会場にいましたね~。
・・・全然気付かんかったけど
人の頭越しに見ましたよ、上杉本(笑)。
ただ、もうちょっとゆっくり見たかったですよぅ、あれ。
結局人の流れに押されて、あ、あそこは○○で、ここは□□、みたいな感じで、位置確認だけしかできんかったもん

> 何かナチスの収容所行きの行進を連想してしまいましたわ。

たとえがズバリです
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U字列進行は (vivasan)
2007-11-19 01:32:38
何かナチスの収容所行きの行進を連想してしまいましたわ。
「3年後のお約束」で等伯をやるって出てましたから、その時はもちやさん提唱の方式で臨みましょう。
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上杉本 (もちや)
2007-11-18 06:53:53
vivasanさま おはようございます。
上杉本はまた方法が変わったことを、おともだちブロガーさんに教えていただきました。
きっとU字列はなじまなかったのですよ、関西に。
あれはひどかった、あれじゃ展覧会じゃないですわ。
そうすると、こんどは混雑で。大変でしたね。
次回は?会期の早い段階で、雨の降る金曜日の夕方に、ひとがどくまで粘り強く見る、というのでいきましょう。(爆)
茶屋の場所は拙ブログのコメントの欄に書いておきましたので、図録でご確認くださいませ。
それにしても、上杉本は美しかった~。
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