コロナ禍で旅行に行けなくなったので、世界の建築を写真で見て旅行気分を味わおうと思って、2016年刊の中古品で買った。テーマは最高、申し分ない。こんな建築をほんとうに沢山見たいと思う。内容は盛りだくさんで186ページあるから、たくさんの建築を堪能できたのだが、編集部が選んだ100建築以外にもいろいろな特集が組まれているのはちょっと余計かなと思った。できれば100の建築のみにフォーカスを当てて、1建築2ページくらいで、複数のアングルで見せてほしかった。1つの建築が小さな1枚の写真による紹介だけですまされている例が多かったのである。一方で、ル・コルビュジエのラ・トゥーレット修道院/ロンシャンの礼拝堂、著名な建築家の作品が集まるヴィトラキャンパス、ヘルツォーク&ド・ムーロンのテート・モダン、オスカー・ニーマイアーのブラジリア建築、ジョージアのビックリ現代建築などのように、現地取材までして詳しく紹介されているものもあって、知見が広がった。
100の建築の中には日本人建築家による作品も多く、丹下健三、黒川紀章、安藤忠雄、サナアなどの世界的なスター建築家を多数生み出してきたことは日本の誇りだと思う。ちなみに、100の建築のうち私が実際に見たことがあるのは、日本の3件と海外の2件の、合せてたったの5件だった。まだまだ見聞が狭いようだ。
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