折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

My Favorite Koten

2006年01月13日 18時27分45秒 | 小寒
高校生の頃、古典や漢文といえば、何だか
英語より難しく感じられるくらいで、結構苦痛でした。

実力テストともなると、「古典パン!」とか「チンプン漢文!」としか
形容できないくらいの出来でした。

しかし、受験勉強を過ぎるとある程度、テストの呪縛が解けたせいか、
好きなものは好きの世界で楽しめるようになりました。

また「三つ子の魂・・・・」で、わけもわからず丸暗記したものが、
大人になって「ああ、そうだったのか!」で感嘆したりして、
とてもよかったなとも思います。

そんな一つに「徒然草」があります。
特に、第19段「折節の移り変わるこそ ものごとにあはれなれ」が
一番気に入っています。

内容的には、春夏秋冬の季節の「変化」がテーマなので、
おのずから起承転結が引き締まっているように思います。

しかも読んでみると、流れるような文体なのに、
とてもテンポのある心地よい文章なのです。
もっとも好きな「古典」の一つになりました。

  今一きは心も浮き立つものは、春のけしきにこそあめれ。

兼好法師は、春の季節がことのほかお気に入りのようで、
これは同感です。

春爛漫を楽しみたいわけですが、これが私が
こうして花を植える理由の一つなのでしょう。

ブログのテーマもニックネームも、この「段」からいただきました。
コメント
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