音楽に寄せてのカテゴリーでは、私の好きな歌(曲)を綴っていくつもりです。
指揮者の小澤征爾さんは、言ってらっしゃいました。
音楽はメロディー・リズム・ハーモニーだと。
その意味からすると、ここには音楽の3大要素は一つも出てきません。
でも、こんな曲を聴いて好きになりましたってことを、
感じているままに綴れたらと思いまして。
では、さっそく・・・・
♪ 君よ知るや南の国 ♪ Connais-tu le Pays
あらゆるジャンルの歌で、お気に入りの5本の指にあげている歌です。
NHKFMで、私が一回だけリクエストして、
私の名前とともに流れた曲(変わった思い出)。
フランスのトマ(A.Thomas 1811-96)が作曲した、
歌劇「ミニョン」(Mignon 1866)の中でメゾソプラノが歌うアリア。
ゲーテ(W.Goethe)の詩が原詩です。
君よ知るや南の国 木々は実り花は咲ける
風はのどけく鳥は歌い 時をわかず胡蝶舞いまう
光みちてめぐみあふれ 春はつきず空は青き
ああ 恋しきくにへ 逃れ帰るよすがもなし
・・・・ (堀内敬三氏の訳)
冒頭部分だけでも、花好きで、いま現に春を待ち焦がれている私の気持に
ストレートに通じている?ような気がします。
「花は咲ける」は、私のブログのカテゴリーの一つ、
「趣味の園芸」に通じないでもありません(飛躍のし過ぎ!?)。
それはそうと・・・・
帰るよすがもない故郷イタリアをひたすらに思い、切々と歌うジプシーの少女。
たとえ原詩のフランス語がわからなくても、ただ心にしみ入ります。
もとのゲーテの詩は当然ドイツ語。
作曲者によるフランス語訳詞かどうかは知らないのですが、
Marilyn Horne(Mezzo-Soprano)の歌うCDを、
さっぱりわからないフランス語で楽しむというわけです。
な~に、歌は耳で聴き、ハートで感じるのです。
目をとじて聴けば、心の中がきっと何かで満たされます。
それに音楽ってお手軽です。
いっしょに歌うこともできるし、メロディーを口ずさむこともできるんです。
これから、いろんなジャンルの"My Favorite Song"をご紹介したいのですが、
残念なのは、音楽なのにオリジナル曲を音でご紹介できないつらさ。
「百見は一聞にしかず」?なのに。
(朝焼けの鶴見岳・大分)