折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

君よ知るや南の国

2006年01月23日 21時41分04秒 | 大寒
   
音楽に寄せてのカテゴリーでは、私の好きな歌(曲)を綴っていくつもりです。

指揮者の小澤征爾さんは、言ってらっしゃいました。
音楽はメロディー・リズム・ハーモニーだと。
その意味からすると、ここには音楽の3大要素は一つも出てきません。

でも、こんな曲を聴いて好きになりましたってことを、
感じているままに綴れたらと思いまして。
では、さっそく・・・・

 
♪ 君よ知るや南の国 ♪ Connais-tu le Pays

あらゆるジャンルの歌で、お気に入りの5本の指にあげている歌です。
NHKFMで、私が一回だけリクエストして、
私の名前とともに流れた曲(変わった思い出)。

フランスのトマ(A.Thomas 1811-96)が作曲した、
歌劇「ミニョン」(Mignon 1866)の中でメゾソプラノが歌うアリア。
ゲーテ(W.Goethe)の詩が原詩です。

   君よ知るや南の国  木々は実り花は咲ける
   風はのどけく鳥は歌い  時をわかず胡蝶舞いまう
   光みちてめぐみあふれ  春はつきず空は青き
   ああ 恋しきくにへ  逃れ帰るよすがもなし
   ・・・・                         (堀内敬三氏の訳)

冒頭部分だけでも、花好きで、いま現に春を待ち焦がれている私の気持に
ストレートに通じている?ような気がします。
「花は咲ける」は、私のブログのカテゴリーの一つ、
「趣味の園芸」に通じないでもありません(飛躍のし過ぎ!?)。

それはそうと・・・・
帰るよすがもない故郷イタリアをひたすらに思い、切々と歌うジプシーの少女。
たとえ原詩のフランス語がわからなくても、ただ心にしみ入ります。

もとのゲーテの詩は当然ドイツ語。
作曲者によるフランス語訳詞かどうかは知らないのですが、
Marilyn Horne(Mezzo-Soprano)の歌うCDを、
さっぱりわからないフランス語で楽しむというわけです。

な~に、歌は耳で聴き、ハートで感じるのです。
目をとじて聴けば、心の中がきっと何かで満たされます。

それに音楽ってお手軽です。
いっしょに歌うこともできるし、メロディーを口ずさむこともできるんです。

これから、いろんなジャンルの"My Favorite Song"をご紹介したいのですが、
残念なのは、音楽なのにオリジナル曲を音でご紹介できないつらさ。
「百見は一聞にしかず」?なのに。
                         (朝焼けの鶴見岳・大分)
コメント (2)
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