折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

ヴィオラ Viola ビオラ 

2006年01月11日 20時35分36秒 | 小寒
8日の日曜の夜。
NHK教育テレビの芸術劇場で、久しぶりのクラシック鑑賞でした。

ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi 1678-1741)のヴァイオリン協奏曲『四季』(Le Quattro Stagioni 1725)です。
演奏は、作曲者の故郷でもある『ヴェニス・バロック・オーケストラ(Venezia Baroque Orchestra?)。

同じイタリアのイ・ムジチ(I Musici)合奏団の古典的名演しか知らない者にとっては、
今まで聴いたことのない、どこか時の流れを感じさせるような演奏でした。

よく、楽器は語ると言います。
ヴァイオリンのソロと弦楽四重奏+チェンバロ+リュートによる、
変幻自在の様々な季節の語らいでした。

家内は、『まるで演劇を観るよう』とつぶやいてました。
ヴァイオリン・ヴィオラの奏者のみんなが、立って演奏していたからかもしれません。
音の方が風にそよいでいるというか、吹かれて飛んでいきそうなというか。
どこかダイナミックな感じすらするステージ。

音の強弱のメリハリと緩急織り交ぜた演奏。
(音楽の印象を、言葉ではむずかしいです)
一度演奏会に行きたいという気持ちを強くしたのでした。

この曲の『春』(La Primavera)、
そのあまりに有名なヴァイオリンの小鳥のさえずり。
それが終わって、一転してのんびりした牧歌的な曲。
ヴィオラが、時折低い音を奏でていました。
あれは犬が吠えているんだとか・・・・。

 - ヴァイオリンよりヴィオラが大きいのに、
        どうしてビオラはパンジーより小さいんだろう -

そんな疑問にお構いなく(自分でも意味不明)、
スミレ科スミレ属のビオラが大好きです。
秋も深まりかける11月の上旬には、いつもいくつか好みの淡い色彩を植えています。
花の少ない真冬でも、これで結構まわりはにぎやかになるもんです。

ヴィオラ(Viola)は、ギリシア神話の美少女イオ(Io)に由来するとか。
ギリシア語がラテン語に変化すると、こうなるのでしょうか。

ゼウスさまはどうしてイオを白い牛なんかに変えたのか、よくは知りません。
が、そのイオにちなんでいるのがビオラだそうです。
そう言えば、白いビオラは清楚で可憐な感じがします。

時々、そういう語源なんかを辿りながら花を育ててみるのも、愉しいものです。

(画像は、昨年春爛漫のビオラです)
コメント
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