折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

あの空の向こうに ~ オランダ・ベルギー 春の旅 ③ ~

2018年04月22日 20時02分27秒 | 穀雨

◇ 旅の4日目も引き続き名画の鑑賞が予定されていた訳ですが、何やかや言ってもこの日の美術館訪問が旅程に入っていたからこそ、この旅行を決めたようなものです。

  それはデン・ハーグのマウリッツハイス美術館、そこに展示されているフェルメールの風景画との出会いを、何年も前から心より待ち望んでいたのでした。

  この絵画のことを知ったのはいつの頃だったか全く記憶にはありませんが、おそらく30年くらい前から一度この絵と対峙してみたいと強く願っていたのは確かです。

  この日で旅の前半部分がお仕舞い、午後はいかにもオランダらしい風景を堪能して、春雨に煙る田園風景の中をバスは走り、夕刻にはベルギーの古都に入りました。

 

                                                     2018年4月12日(木)

□ 平和宮 (国際司法裁判所 Vredespareis) 

デン・ハーグ(Den Haag)での最初の訪問地、国連の管轄下に置かれている建物です。

 

□ レンガ造りの温かみのせいか、しっとりと落ち着いた風情が感じられる街並みが印象的でした。

 

□ アムステルダムもそうでしたが、趣のある建物が多くて、しかも窓がよく拭き上げてあると感じました。

 

□ オランダの各都市では、市外電車がよく走っています。

 

□ 池のほとりでバスを降りて、徒歩で次へと向かいました。

 

□ ビネンホフ (Binnenhof)

デン・ハーグにはオランダの行政の中枢が置かれています。

ここは国会議事堂などが集まっている一帯です。

 

□ 騎士の館 (Ridderzaal)

オランダの国会議事堂で、毎年9月にオランダ女王をお迎えして国会の開会式が執り行われます。

 

□ マウリッツハイス美術館 (Mauritshuis)

そしてそして、いよいよ心待ちにしていた美術館です。

 

□ 館内の様子、さほど大きくはありませんが、落ち着いた色調でさすがと思いました。

 

□ フェルメール (Johannes Vermeer 1632-75)

「真珠の耳飾りの少女」 (Het meisje met de parel) 1665年頃

 

□ この美術館でも絵画と間近に対峙できました。

 

□ フェルメール 「デルフト眺望」 (Gezicht op Delft) 1660-61年頃

何十年来の念願がようやく叶った、そんな瞬間でした。

約1年前から、私のパソコンの壁紙もこの名画なんですよ。

その甲斐があったということでしょうか。

 

□ なかなか立ち去りがたいものがありました。

結局三度もこの部屋に入って、この絵の前に佇みました。

 

□ フェルメール 「ディアナとニンフたち」 (Diana en haar nimfen) 1653-54年頃

 

□ バラの花の絵もいくつか展示されていました。

 

□ 17世紀にはこうした絵画も好まれていたのでしょうが、

今見てもとても美しいと思いました。

 

□ 美術館を出て、振り返ってみたところです。

 

+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+

 

□ この日の昼食、前菜のスープです。

 

□ これがメイン、ヒュッツポット(野菜入りマッシュポテト)

オランダの名物料理だそうで、まずまずのお味でした。

 

+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+

 

□ デン・ハーグは、向こうに霞んで見えるように高層建築も目立ちました。

 

□ そして道を歩きながらも、ここがオランダであることに感じ入りました。

 

□ そして午後にバスに揺られて着いたところは、港町ロッテルダムの近郊でした。

 

□ キンデルダイク=エルスハウトの風車網 (Mill Network at Kinderdijk-Elshout

オランダと言えば、真っ先に頭に浮かぶのがこの風車、そこには牧歌的な風景が広がっていました。

もちろん、オランダ人の血のにじむような水との闘いの歴史が背景にあります。

 

□ 1740年代に建築された19台の風車が残っていて、世界遺産に登録されています。

 

□ 散策中にあいにく雨が降り初めまして、バスで後にする頃には本降りとなっていました。

 

□ その後、高速道路を南下し国境を越えて、ベルギーに入いりました。

ここはベルギーの古都ブルージュ(英語・仏語 Bruges オランダ語 Brugge ブルッヘ)、

ホテル到着後、そのホテルを出てマルクト広場を抜けて夕食に出かけました。

 

+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+

 

□ レストランの窓辺、この明るさで午後7時半、これから夕暮れ時です。

 

□ この夜は生ビールをいただきました。

日本にも輸入されていますが、ベルギービールのおいしさは格別です。

銘柄別にグラスが違えてあるのもさすがと思いました。

 

□ 前菜、トマトの中は小さいむきエビでした。

 

□ メインは白身魚を巻いてありました。

 

□ デザートはアイスクリーム

 

□ エスプレッソもおいしくいただきました。

 

□ 午後8時半頃、ようやく日が暮れました。

 

+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+

 

□ ホテルへの帰り道、雨も降りそうで降らずによかったです。

 

 

□ マルクト広場まで戻って来ました。

 

□ 閉店後のお店をウィンドショッピングでした。

 

 

 

□ 美しくてきっとおいしいベルギーのチョコレート、翌日のフリータイムが楽しみになりました。

 

+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+

 

□ 私が絵画に興味を持ち始めたきっかけ本、そのうちの一冊です。

元々は朝日新聞の日曜版に載っていた特集記事で、当時は毎週楽しみにしていました。

オランダのデルフトへの旅とフェルメールの「牛乳を注ぐ女」の記事は、1986年だったとあります。

30年以上を経過して、もう一度読み直してみようかなと思いました。

 

□ マウリッツハイス美術館で、私自身のおみやげに買い求めたカップです。

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする