折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

あの空の向こうに ~ オランダ・ベルギー 春の旅 ② ~

2018年04月20日 17時55分51秒 | 穀雨

◇ 旅の3日目は名画の鑑賞と春の花との触れ合いの旅、今回の旅行のハイライトが凝縮されているような一日ですから、出かける前の朝から胸躍る気分でした。

  十代の頃からクラシックでもポップスでも歌謡曲でも、音楽は毎日の暮らしの中にありましたが、絵画の方はそれこそさっぱり、完全に興味の対象外でした。

  それが二十代の中頃からか、何かの折にモネやルノワールの印象派の画集を見てからだと思いますが、音楽ほどではなくとも絵画に少し興味を持ち始めました。

  それから約40年近く時折画集のページをくってみたりと、無類の絵画好きでもないのですが、今では好みの絵画や画家もできて来たように思います。

 

                                                    2018年4月11日(水)

□ まずは美術館に向かうバスの車窓、アムステルダム市内の朝、自転車の街です。

 

□ いくつかの運河を渡って進みました。

 

□ コンセルトヘボウ (Concertgebouw)

有名なコンサートホール、ここはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の本拠地です。

音楽好きには車窓からではなくて、せめて玄関に立ってみたかったのですが…。

 

□ この日の最初の目的地が見えて来ました。

 

□ アムステルダム国立美術館 (Rijksmuseum Amsterdam)

目指すは17世紀のオランダ絵画、15分くらい並んで9時の開館を待ちました。

 

□ レンブラント(Rembrandt van Rijn 1606-69) 「夜警」(De Nachtwacht) 1642年

私たちが真っ先に向かったのが、レンブラントの代表作。

この絵画との出会いをとても楽しみにしていました。

 

□ レンブラント(Rembrandt van Rijn 1606-69) 「ユダヤの花嫁」 1667年

 

□ フェルメール(Johannes Vermeer 1632-75) 「牛乳を注ぐ女」(Het melkmeisje) 1657年頃

 

□ フェルメール(Johannes Vermeer 1632-75

「青衣の女」(Brieflezende vrouw in het blauw) 1662-63年頃

 

□ こんな風にフェルメールの作品がいくつか並んでいます。

何年か前に東京のフェルメール展で何点か鑑賞しましたが、

やはり「定位置」で、押し合いへし合いでなく、ゆったりと見られるのもいいと思います。

 

□ 美術館の3階、正面奥がレンブラントの夜警です。

 

□ 美術館をあとにして、次の目的地は…。

 

□ アムステルダム中央駅の前からボートに乗船しての運河巡りです。

 

□ 跳ね橋をくぐり抜けたり

 

□ 両岸の新旧の建物には「きょろきょろ」状態でした。

 

□ 昼食の前菜はニシンでしたか。

 

□ 濃厚なスープに

 

□ 確かスズキ料理だったと思いますが…。

 

◇ オランダの春は正真正銘の花の春、チューリップを始めとして色鮮やかな花が咲き誇る様を思いのほか堪能することができました。

  キューケンホフ公園は春限定の開園(今年は3月23日から5月13日まで)で、色とりどりの素晴らしい眺めを疲れも忘れて歩き回りました。

  もちろん花が一斉に咲く訳ではなく、全体的には半分程度が咲いている印象でしたが、まあ、息を呑むような見事な咲きっぷりでした。

  この日の午後がデジカメの撮影枚数は最も多かったようで、それを順番にピックアップして載せますので、どうぞ飛ばしながらご覧ください。

 

□ まずは公園への到着前の車窓から、チューリップの花の絨毯です。

 

□ この黄色は水仙だったかもしれません、この広がりが見事です。

 

□ アムステルダムからバスで40分くらい、キューケンホフ公園の入り口です。

 

□ 園に入るとお出迎えのチューリップです。

 

□ 振り返ってみると、こんな光景になります。

 

□ どれだけの種類のチューリップでしょうか。

 

□ 品種の違いで咲き具合・スピードの違いがわかります。

紫色はクロッカスですね。

 

□ すがすがしく晴れ上がった午後でした。

 

□ 水仙

 

□ いずこも計算し尽くされた上で植えられていました。

 

□ ヒヤシンスの香りが漂います。

 

□ もちろん、実物の方がはるかに美しいですよ。

 

□ ここはもう少し咲き進むと見事でしょう。

 

□ アマリリス

 

□ こんな小道を通り抜けて歩きます。

 

□ 手前は少し早いようでしたが…スロープが絶景です。

 

□ こうした色とりどりの花のベルトが限りなく美しく感じました。

 

□ 紫色の花の春

 

□ 歓声を上げて立ち止まって、また歩き始めての繰り返しでした。

 

□ ヒヤシンスのベルトです。

 

□ 黄色のチューリップが多く咲いているようでした。

 

□ 水辺のチューリップも満開でした。

 

□ さすがに世界的な花公園だけあって、見学者も多かったと思います。

 

□ ヒヤシンスもチューリップも、よくこれだけ揃って咲くものです。

 

 

 □ これもヒヤシンスのベルト。

 

□ 2種類の水仙にチューリップはまだ蕾

 

□ あまり説明も要らないですよね。

 

□ ヒヤシンスの優しい彩りがとても印象的でした。

 

□ こちらは屋根付きの展示場です。

 

□ 同一品種を鉢に植えていると言えば、それはそうなのですが…。

 

□ この一帯もまた美しい花、花、花でした。

 

□ チューリップが…もう言葉も出ないくらいの美しさでした。

以下同文(!?)です。

 

□ 改めてチューリップの国、その歴史を感じました。

 

□ 当然すべてのチューリップを撮り切れた訳ではありません(半分くらい…)。

 

□ もちろん、こうした花をバックに記念の写真を撮ったりしました。

 

□ 春爛漫とは、まさにこのことだと思いました。

 

□ 目をつぶってもこうした光景が脳裏に焼き付いている感じです。

 

□ 好みのチューリップの色にも出会いました。

 

□ 自動演奏、のんびりとした音がユーモラスでした。

 

□ 花と木々がよく調和していました。

 

□ 木々も無数とも思えるくらいに植えられていて、爽やかな気分に包まれました。

 

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□ 夕食の前菜です。

 

□ メインは肉料理

 

□ デザートはシャーベット

このときは歩き疲れていて、ビールは飲みませんでした。

 

※ 長い長いブログ記事をご覧いただきましてありがとうございました。

 

 

 


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6 コメント

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急に願いが叶いました。 (折節)
2018-04-27 00:06:13
りこぴんさん、こんばんは。

ご覧いただきましてどうもありがとうございました。

オランダとベルギーは家内と私がまだどちらも行ったことがないという国でした。
だからお互いがなかなか行き先が一致しなかったのが、家内のお友達ご夫婦が行かれるということで、私たちも急に決めた次第です。
確かに、往路が11時間半、帰りが10時間半のフライトですから、足腰に響きました。
まあ、半日我慢したら夢にまで見たところに行けると思うと時間も結構速く進んでくれるものです。
(そんなこともないですかね)

今回は絵画とお花と建築様式を自分自身のテーマとして見て回ることにしていました。
月並みですがいろいろと圧倒されることの多かった旅でしたが、キューケンホフ公園の花の絨毯には驚きを通り越してしまいました。
とにかく「美しい」訳です。
それも計算されつくされた美しさですよね。
こういう品種でこういう組み合わせで植栽したら、きっとお客さんが喜ぶだろう、すごいと思うだろう…
そんな感じでしたよね、鳥肌が立つくらいに見とれてしまった花の光景もいくつもありましたもの。

そうそう、17世紀でしたか、チューリップが投機の対象となったことがあったみたいですね。
熟練工の年収の10年分でしたか、チューリップの球根1個ですよ。
今さらアホみたいといったところで、当時のオランダではそこに何らかの価値が見出されていたんでしょう。

それにしても、パステルカラーの花、花、花があんなに美しいものだとは…。
ため息交じりに目をきょろきょろして眺めていたことをなつかしく思い出しています。


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チューリップ (りこぴん)
2018-04-26 23:04:34
折節さんこんばんは~🎶
出遅れました。
まとめ見でごめんなさい!

オランダ、ベルギーは行ったことが無い国です。
フライト時間10時間以上はもう無理と思っているので
折節さんの旅ブログでじっくり楽しませていただきますね。

チューリップの国オランダ
伝統もトレンドもチューリップならこの国ですね~
そういえばオランダのチューリップ狂時代のことを何かの本で読んだことがあります
チューリップが投機の対象になっていた時代があったとか?

やはりスケールが違いますね~
流れるような演出にくぎづけです。

返信する
素晴らしいキュウケンホフ公園! (折節)
2018-04-21 23:38:37
Haruさん、こんばんは。

何年か前のオランダ旅行を思い出されたとのことでよかったです。
この日はレンブラントの「夜警」という長年憧れていた名画に出会えるということで、朝から少しうきうき気分でした。
キューケンホフは、まだ4月の第2週でしたから、こちらはチューリップの開花状態を少し心配していました。

アムステルダム国立美術館は、心から感激しました。
レンブラントとフェルメールは私のお気に入りの画家なんですよ。
自分ではよくわからないまでも、もう何十年も画集などで鑑賞して来ました。
もちろん東京のフェルメール展などで、すでに「本物」に出会った作品もありました。
それでもやはり「定位置」に展示されている作品に向かい合えるのは格別ですよね。
鳥肌の立つような瞬間がいくつもありましたよ。
たくさん写真も撮りましたし…。
運河めぐりの時もふと、見たばかりの絵のことを思い起こしたりしていました。
Haruさんは、運河めぐりは夕刻の乗船だったんですね。
アンネ・フランクの家は車窓からチラッと見えただけでしたよ。
それにしても、デザイン性に溢れるアムステルダムの街並みはとても魅力的でした。

キューケンホフ公園は、月並みな言葉しか浮かびませんが、本当に素晴らしいところでしたよ!
以前、ブログを始めた頃にブログ友さんがこの公園の様子をご紹介されていたんですよね。
それ以来、頭の片隅にずっとチューリップ、チューリップとインプットされ続けていました。
今回の旅行もキューケンホフの開園時期に重なっていましたから、それが決め手になったようなものです。
ここは毎年春の3月下旬から5月上旬の2か月弱の期間しか開園していないそうです。
けさNHK-BS1のニュースで公園の様子が放映されていて、家内といっしょにあれあれと指さしながら見てました。

チューリップ、水仙、ヒヤシンス、クロッカス、百合などなど、何だか700万本植えてあるとパンフレットにありました。
木々の植栽もこれまた素晴らしくて、いい写真は撮れなかったですけど、とても印象に残っています。
そうですね、この色彩感覚、無理ですけどほんの少しだけでも真似してみたいものです。
ため息と歓声と、たっぷり2時間半の公園内散策でした。

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フラワーパークに圧倒されて (折節)
2018-04-21 23:10:25
越後美人さん、こんばんは。

オランダに出かける前の週は、その前半あたりまで最高気温10度をちょっと超えるくらいだったんです。
こちらで言うとまるで冬ですよね。
だからチューリップはまだあまり咲いてないかもと心配していました。
どうもその週の後半くらいから急に春めいて来たらしくて、春爛漫の花咲くオランダを堪能できたという訳です。
ツアーの女性陣は皆さんが「晴れ女」を自認(!?)されていましたから、その神通力もあったのでしょうね。

キューケンホフ公園は広大な敷地に植栽がすべて計算づくで計画的に配置されていると実感しました。
今年は3月下旬から5月上旬までの限定開園らしいですが、どの時期に訪問してもきっと満足できる開花状態でしょう。
ヒヤシンスの花のベルトなんて、本当に美しかったですよ。
もう、すーーーっと向こうの方までカーブしてるんです。
チューリップの本当に様々の品種のものがかなりのボリュームで植えられていましたから、こちらのテンションも上がりました。
しかもどの植栽もピシッと決まっているんですよ。
素晴らしい光景でした。

アムステルダム国立美術館は、これまた素晴らしかったですね。
レンブラントとフェルメールとお気に入りの画家の有名な作品を間近でゆっくり見ることができました。
しばらくしたら入場者も増えて来ましたから、開館直後に余裕で見られて幸せでした。
「夜警」にしろ「牛乳を注ぐ女」にしろ、自分とのツーショットなんて、こちらでは思ってもみませんでしたからね。
いい旅の思い出になりました。

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キューケンホフ公園! (Haru)
2018-04-21 21:41:54
折節さん、こんばんは~!

ご一緒に旅をしているような気分で以前の思い出に浸りながら拝見しています~
アムステルダムは美術館が見事ですよね!
レンブラントの夜警を同じように見ましたよ~^フェルメールは残念ながら東京で出国(?)中でした。。。
絵画はホントに海外の美術館ではゆっくりとみられるので日本のあの混んだ状態の所へ行く気が無くなりました~

運河めぐりも楽しいですよね!
夕飯後に私たちは船に乗ってライトアップされたアムステルダムの町を楽しんだことも思い出しています~(*^_^*)
アンネの家にも行かれましたか?
とにかく1日歩き回って足が痛くなって最後はバスに乗ったことまで思い出しました。


キューケンホフ、こんなに素晴らしい風景が見られるんですね!!
秋11月頭の旅行でしたので残念ながら行ってなくて友人が春に行って素晴らしかったって言ってたんですが
なるほどこんなに見事なんですね、ちょっと残念です!
球根の花が見事に植えられてこのボリュームと広さに圧倒されそうですね。
色も見事に流れるように植栽されていていくら見ていてもきっと飽きないでしょうね~
とっても参考にはならないですが色合いなど真似をしたくなりますね!
数々の写真をゆっくりと眺めて楽しませていただきました~♪
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これは感動的な美しさ♪ (越後美人)
2018-04-21 11:20:38
さすがチューリップの国は、植栽も半端ないですね♪
周囲の緑や木立などとの調和も素晴らしいです。
目も心も洗われるようです。

ヒヤシンスのベルトは日本人では考えつかないセンスですね。
最後の様々なチューリップの混植も、この彩り、このスケール、
すっかり心がウキウキと軽く明るくなりました

美術館ではゆったりと観られて良かったでしたね。
日本では、レンブラント展もフェルメール展も人垣でじっくり観られず残念でした。
やはり本場の美術館での鑑賞が一番ですね。
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