体操の元五輪金メダリストの女性が9日、100歳の誕生日を迎えました
・ハンガリー体操連盟
・GYMmedia
アグネシュ・ケレティさん(ハンガリー)で、存命中の五輪金メダリストで最高齢。1921年ブダペスト生まれで、1952年ヘルシンキ五輪、1956年メルボルン五輪で金メダルのほか、世界選手権のメダルも多数。ユダヤ系でしたがナチスによるホロコーストを逃れて生き延びた人物だということです。
引退後はイスラエルに移住し指導に当たり、ハンガリー人と結婚して母国に戻りました。2002年国際殿堂入り。2017年にはイスラエルから勲章を授与されています
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誕生日には、ハンガリーの体操関係者が訪問して祝ったほか、ベルキ、コバチら現役選手らがビデオメッセージを送るなどしました。
ケレティさんは「できる限り長く人生を楽しみたい」と語り、長生きの秘訣は、毎日運動するよう心掛けていることだとしています。
かつてのソ連男子のエース、ニコライ・アンドリアノフ氏をしのぶ催しがロシアでおこなわれました
・trc33
1972年 ミュンヘン
1976年 モントリール
1980年 モスクワ
の五輪出場で、金メダルも多数。病気のため、2011年3月に58歳で亡くなりました。
この日(10月14日)はアンドリアノフ氏の誕生日で、生きていれば68歳。故郷ウラジーミルにかつての同氏を知る人たちや、こどもたちが集まりました。国際大会から戻ったときにはいつもお菓子などのおみやげを買ってきてくれた、といったエピソードなどが語られたようです。
銅像は2016年に完成。ぱっと見、体操選手とはわかりにくく、演技中の選手を銅像にするのがむずかしいことがうかがえます。着地のポーズなどがいいのでしょうか?除幕式のときの記事
7日に78歳の誕生日を迎えたロシア代表コーチのアンドレイ・フェドロビッチ・ロディネンコ氏がくわしく紹介されています
・ロシア体操連盟
ロシア体操連盟副会長でもあり、たぶん男女代表の総監督のような役職ではないかと勝手に想像します。
選手経験はなく、大学で物理などを学んでいましたが途中で体操教育に方向転換したもよう。軍隊をへて本格的に指導者の道に進んだようで、(たぶん)1973年ごろ代表コーチに就任。当時日本に奪われていた(男子)世界一の座を奪還すべく、偵察のため日本を訪れたこともあるそうです長すぎて全部読んでいませんが、若き日のバレンティナ夫人や、なつかしい大会の写真も紹介されています
同時代の人物として、平行棒のワザに名前がついているセルゲイ・ディアミドフの名前が出てきました1964年東京五輪、1968年メキシコ五輪などで活躍した選手。こちらもそのうちくわしく紹介してほしいものです・・・オネガイ
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4月に、新型コロナウイルスの検査で陽性だったと報じられましたが、二度目の検査で陰性に。最初から感染していなかったのか、治ったのかよくわからないまま今にいたっています
鉄棒の手ばなしワザであまりにもおなじみの、ペーテル・コバチ(ハンガリー・60)を、国際体操連盟(FIG)が「レジェンド」と紹介しています
・FIG
意外にも、ゆかも得意だったそうです20歳で出場した1980年モスクワ五輪では、ゆか5位、鉄棒17位だったそうで・・・団体では銅メダルでした(五輪には一度だけの出場でした)
自身の名前がついたワザ「コバチ」を初披露した1979年ハンガリー選手権での、観客の驚きの表情を今も憶えていると話しています。
26歳で引退。「世界の体操の歴史に自分の名前を刻んだ」ことを誇りに思うと語りました。
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コバチ、ギンガー、トカチェフ、マルケロフ・・・華やかな手ばなしワザが次々と生まれた時代、なつかしいですが、若き日のコバチ選手の容貌は私の記憶とまったくちがいました私の頭はあてになりません・・・
「コバチ」に関する詳細は過去記事をどうぞ
私は十分オバハンですが、このかたはさすがに知りません
1952年ヘルシンキ五輪の女子金メダリスト、ニーナ・ボシャロワさん(ソ連、ウクライナ・95)が8月31日、ローマで亡くなりました
・L'equipe
ソ連代表として出場し、金、銀2個ずつのメダルを獲得。ソ連が五輪初参加だった大会でした。
2000年以降、スポーツイベントや会合に積極的に出席していたそうで、2004年アテネ五輪の聖火ランナーをつとめるなどしたそうです(走った場所はウクライナ)
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ヘルシンキ五輪の体操は現在と形式が少し異なり、女子には「手具体操団体」というナゾの種目がありました。ほかの種目は男女とも今と同じのようです。なお団体の成績は、
<男子団体>
1. ソ連 2. スイス 3. フィンランド
<女子団体>
1. ソ連 2. ハンガリー 3. チェコスロバキア
今と強豪国がかなりちがいますね。日本も出場しており、男子は複数の銀、銅メダルを獲得しています。ここからどんどん強くなり、次のメルボルン五輪から団体も個人もメダル量産体制に