プレ五輪(1月・ロンドン)を勝ち抜き、個人でロンドン五輪出場を決めたジミー・ベルベイス(ベルギー・18)のインタビュー
質問に答える形式。長いのでまとめますと、だいたい以下のとおり。(イ=インタビュアー、ベ=ベルベイス)ピンクの( )内は私のコメントです。
イ:自己紹介を
ベ:イクル(わりと裕福な家庭の多い地域らしい)出身の18歳。両親はともに理学療法士。父親は体操経験者、母親も多少やっていた。姉が3人いて全員体操をやっている。それで自分も始めた。
イ:トップスポーツスクール(現在在籍中、ゲントにあり全寮制のよう)に入ったいきさつは?
ベ:3歳で体操を始め、11歳のときスカウトされた。
イ:フランス語を話す君が、フランス語圏の学校を選ばなかったのは?
ベ:国内のフランス語圏にはトップスポーツスクールレベルの環境はなかった。オランダ語がほとんどわからず最初はつらく、やめようと思ったが、母親が「一流選手になるには耐えなければ」と励ます。今では立派なバイリンガル。最初のコーチが一生懸命フランス語で話すよう努めてくれたことにも感謝。
イ:勉強のほうは?
ベ:(たぶん大学で)建築を勉強している。トルーイェンスと一緒。
イ:自分の性格は?
ベ:物静か、ひょうきん、少し怠け者。自信ややる気を表に出さない、出したくない。
イ:満足できた成績は?
ベ:去年の世界選手権(東京)とベルギー選手権。2011年は最高の年だった。今年はもっと重要な年になる。
イ:目標の選手は?
ベ:内村航平。でも偉大すぎて遠い存在ボイ(独)とクセンコフ(ウクライナ)も尊敬する選手。この2人には追いつけそうに思うし、体操のスタイルも似ている。
イ:五輪までの予定は?
ベ:2月は大会がないので難度を上げるなどの練習をし(このインタビューは1月下旬)欧州選手権、ベルギー選手権などをへて調整する。
イ:五輪は夢だった?
ベ:トップスポーツスクールに入ったときから頭にあった。北京は早すぎたが、ロンドンには当然行きたかった。うまくいけば可能性は70パーセント(出場権は確保しましたが、ベルギー五輪委員会が最終的に認めないうちはまだ五輪出場確定ではありません)
イ:もしベルギー五輪委員会がNOと言ったら?
ベ:すごくがっかりする。だってもう目の前なのに!でもまだ若いから、もしダメなら次のリオ五輪に、できれば団体で出たい。
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かなり省略しましたが、非常に興味深いお話です。ベルギーは多言語国家で、多くがオランダ語を話すようです。ベルギー人でフランス語を話すといえばエルキュール・ポアロですよね。感情を表に出さない性格が、何となく写真にも感じられる気がします。かわいい