昨年末くらいにみのミュージックで「ロックは死んだとかいってるやつへ」という動画がアップされた。
内容は、巷にいる「ロックは死んだ」とかいってる古いタイプのロックが聴きたい人に対し、こういうのが聴きたかったんでしょ?と2022年に発表されたオールドテイストのカッコいいバンドを紹介するというもの。
まずは、その動画を見ていただこう。
ロックが死んだとか言ってるやつへ
動画見ましたか?
見てないですよね、わかります。
だって面倒くさいもんね。
たとえ見たとしても、これはマジカッケーから聴いてみてと言われても聴きませんよね。
わざわざアーティスト名から検索してサブスクとかYouTubeで聴いてみるのって超面倒くさいから。
たぶん、ここを読んでる方で、ここで紹介されてるアーティストを実際に聴いてみた人って10人に1人くらいだろう。
動画で紹介されたアーティストは以下の5つ。
彼らの一番新しいアルバムをDLして全曲聴いたところ、どれも60年代から70年代のテイストを色濃く感じるサウンドで、なかなか面白いと思った。
・家主
・ゆうやけしはす
・すばらしか
・フーテン族
・工藤裕次郎
家主「DOOM」、1曲目のヘヴィなイントロにまず期待感が高まるけど、ボーカルがちょっと弱い。
この傾向はどの曲にもいえることで、曲そのものやアレンジのセンス、とくにディストーションギターのカッコよさは相当なものだけど、ボーカルの弱さが気になった。
ゆうやけしはす「怨恨戦士!! ルサンチマンvsシューマイ少女と神谷組 第一回戦 シケた街から風のように去れ!!」。
長すぎるし意味不明な題名、それだけでインパクトがあるが、中身は濃すぎるくらい濃い。
まるで60年代後半から70年代初めくらいのブリディッシュロック、というより昭和40年代の汗臭いロックと言った方がいいかもしれないオールドなサウンドだ。
とくにオルガンの音がレトロチックで、とても味がある。
ギターもファズが効いててよろしい。
曲はサイケやロックンロール、ブルース、フォークなどなかなかバラエティに富んでいる。
そして何よりロックしている。
メンバーの見た目も、昭和40年代の映画に出てくる素行の悪い若者のようである。
すはらしか「すはらしき」。
これは和製ローリングストーンズといった感じで、力強いブリテッシュロック風だ。
歌詞の世界観はちょっと忌野清志郎を感じさせる。
今もこんなに汗の匂いを感じさせるロックンロールをやってるバンドがあったなんて、少し驚きである。
ブルース風の曲も、黒人のソレというより、ストーンズがカバーしてるような雰囲気だ。
フーテン族「フーテン族の世界」は路線としてはゆうやけしはすに似ているが、こっちの方がよりロックンロールな感じがあり、すばらしかほどではないけど、ストーンズっぽくもおる。
なかにはギター弾き語りな曲があったり、ファンク調の曲があったりなど、表現の幅が広いのもいい。
工藤裕次郎はギター一本弾き語りで、歌メロやコード進行は70年代フォークそのものだ。
一曲がとても短いので、あっという間に全部聴いてしまう。
わりと好き嫌い分かれるタイプだと思うけど、好きな人はツボにハマると思う。
今回紹介されたアーティストおよびアルバムは、あくまでも古いタイプのロックが聴きたい人向けなので、別にこういうのが流行ってるわけではない。
そして、これが重要なところだけど、彼らは別に中高年向きにこういう音楽をやってるわけではなく、あくまでも同世代やもっと若い人に聴いてもらいたくてやってるのである。
若い人からすると、逆に新鮮に聴こえることもあるだろう。
興味のある方はYouTubeかサブスクで検索して聴いてみてはいかが?
話は「ロックは死んだ」に戻す。
少し前にSNSの某コミュニティで「私たちの世代は血の通った音楽を聴いてきた世代だから、最近のは受け付けない」と言ってる人がいた。
これもロックは死んだと同じようなものだろう。
つまり、今の音楽を聴かない自分は正しい、だって今のロックは死んでる、あるいは血が通っていないのだから。
と、正当化しているのである。
誤解してほしくないのは、中高年が今の音楽を聴かないことそのものは別に問題はないということ。
30歳すぎると人は新しい音楽を聴かなくなる人が多いという統計結果も出ている。
なので、自分はもう歳だから新しい音楽にはついていけないんだ、というのは普通のことであり、なんの問題もないことなのだ。
それなのに、今の音楽は死んでるとかいって自分を正当化しているのは、リスナーとして死んでるようなものなのだ。
ロックが死んだのではなくオマエが死んでるのだ。
内容は、巷にいる「ロックは死んだ」とかいってる古いタイプのロックが聴きたい人に対し、こういうのが聴きたかったんでしょ?と2022年に発表されたオールドテイストのカッコいいバンドを紹介するというもの。
まずは、その動画を見ていただこう。
ロックが死んだとか言ってるやつへ
動画見ましたか?
見てないですよね、わかります。
だって面倒くさいもんね。
たとえ見たとしても、これはマジカッケーから聴いてみてと言われても聴きませんよね。
わざわざアーティスト名から検索してサブスクとかYouTubeで聴いてみるのって超面倒くさいから。
たぶん、ここを読んでる方で、ここで紹介されてるアーティストを実際に聴いてみた人って10人に1人くらいだろう。
動画で紹介されたアーティストは以下の5つ。
彼らの一番新しいアルバムをDLして全曲聴いたところ、どれも60年代から70年代のテイストを色濃く感じるサウンドで、なかなか面白いと思った。
・家主
・ゆうやけしはす
・すばらしか
・フーテン族
・工藤裕次郎
家主「DOOM」、1曲目のヘヴィなイントロにまず期待感が高まるけど、ボーカルがちょっと弱い。
この傾向はどの曲にもいえることで、曲そのものやアレンジのセンス、とくにディストーションギターのカッコよさは相当なものだけど、ボーカルの弱さが気になった。
ゆうやけしはす「怨恨戦士!! ルサンチマンvsシューマイ少女と神谷組 第一回戦 シケた街から風のように去れ!!」。
長すぎるし意味不明な題名、それだけでインパクトがあるが、中身は濃すぎるくらい濃い。
まるで60年代後半から70年代初めくらいのブリディッシュロック、というより昭和40年代の汗臭いロックと言った方がいいかもしれないオールドなサウンドだ。
とくにオルガンの音がレトロチックで、とても味がある。
ギターもファズが効いててよろしい。
曲はサイケやロックンロール、ブルース、フォークなどなかなかバラエティに富んでいる。
そして何よりロックしている。
メンバーの見た目も、昭和40年代の映画に出てくる素行の悪い若者のようである。
すはらしか「すはらしき」。
これは和製ローリングストーンズといった感じで、力強いブリテッシュロック風だ。
歌詞の世界観はちょっと忌野清志郎を感じさせる。
今もこんなに汗の匂いを感じさせるロックンロールをやってるバンドがあったなんて、少し驚きである。
ブルース風の曲も、黒人のソレというより、ストーンズがカバーしてるような雰囲気だ。
フーテン族「フーテン族の世界」は路線としてはゆうやけしはすに似ているが、こっちの方がよりロックンロールな感じがあり、すばらしかほどではないけど、ストーンズっぽくもおる。
なかにはギター弾き語りな曲があったり、ファンク調の曲があったりなど、表現の幅が広いのもいい。
工藤裕次郎はギター一本弾き語りで、歌メロやコード進行は70年代フォークそのものだ。
一曲がとても短いので、あっという間に全部聴いてしまう。
わりと好き嫌い分かれるタイプだと思うけど、好きな人はツボにハマると思う。
今回紹介されたアーティストおよびアルバムは、あくまでも古いタイプのロックが聴きたい人向けなので、別にこういうのが流行ってるわけではない。
そして、これが重要なところだけど、彼らは別に中高年向きにこういう音楽をやってるわけではなく、あくまでも同世代やもっと若い人に聴いてもらいたくてやってるのである。
若い人からすると、逆に新鮮に聴こえることもあるだろう。
興味のある方はYouTubeかサブスクで検索して聴いてみてはいかが?
話は「ロックは死んだ」に戻す。
少し前にSNSの某コミュニティで「私たちの世代は血の通った音楽を聴いてきた世代だから、最近のは受け付けない」と言ってる人がいた。
これもロックは死んだと同じようなものだろう。
つまり、今の音楽を聴かない自分は正しい、だって今のロックは死んでる、あるいは血が通っていないのだから。
と、正当化しているのである。
誤解してほしくないのは、中高年が今の音楽を聴かないことそのものは別に問題はないということ。
30歳すぎると人は新しい音楽を聴かなくなる人が多いという統計結果も出ている。
なので、自分はもう歳だから新しい音楽にはついていけないんだ、というのは普通のことであり、なんの問題もないことなのだ。
それなのに、今の音楽は死んでるとかいって自分を正当化しているのは、リスナーとして死んでるようなものなのだ。
ロックが死んだのではなくオマエが死んでるのだ。