Music Mania

No Music No Life

池田屋騒動、最新研究

2021年05月16日 | 日常
5月12日放送のNHK歴史探偵は、池田屋騒動の真相ということで、最新の資料による検証が行われ、改めて池田屋騒動とはなんだったのかを考えるものだった。

まず、死者数。
新撰組局長、近藤勇の手記によると7名を切り殺したと記されているが、土佐藩の報告書のよると5人となっている。
また、長州藩も正式な報告書を作っていて、こちらも5人。
おそらく近藤の手記はやや武勇伝として盛ってるところがあるとされ、真相は5人説が有効とされる。

そして、池田屋に切り込んだ新撰組は4人、対して長州派の人数は現在も不明である。
そこで、最新のコンピューターを使用してシミュレーションされる。
新撰組4人、全員剣の名手で場慣れもしている、士気も高い、対して長州派は不意打ちを喰らう、武士ではない人もいた、結果死者は5人という条件を入力して5万通りのシミュレーションをする。
結果、長州派は11人だった可能性が極めて高いとされた。

さらに、この時の長州派の生き残りの人の自伝が発見されて、よりいっそう真相が明らかとなる。

この日池田屋に集合した長州派は、1階と2階にわかれた。
このとき、刀を入り口付近にある刀置きに置いて部屋に入る人もいた。
自伝の本人は1階にいて、尊王攘夷の話や捕縛された古高俊一郎のことは置いといて、まずは酒を飲んで宴会をしていたという。
そこへ新撰組がやってきて、まず刀置きにある刀を全て捕獲する。
そして2階へ上がり戦闘が始まる。
このとき1階にいた人は、まだ新撰組がやってきたことを知らず、2階の連中は酒が回って暴れてると思ってたらしい。
やがて事態がわかった1階メンバーは、床下に隠れた。
静かになった頃合いをみて床下から出たところ、入り口付近にはまだ新撰組がいて捕獲されるのだが、自伝の主は風呂に隠れて難を逃れたのだった。

この後、新撰組は池田屋を出て京都中の長州派を捕縛すべく朝まで奔走する。
結局彼らの目的はなんだったのか?
当時の各藩の気持ちとしては、他所の藩との戦争だけはどうしても避けたかったといわれる。
そんな中、会津藩は新撰組に長州派を一掃させることにより、長州藩との全面戦争の決意をしたとされる。
その後、蛤御門の変に始まる長い武力衝突の時期に突入することになった。

近藤勇はどこまでこの辺の事情を知っていたのか知らないが、案外になにも知らされていなかったのではないだろうか。
と、僕は思う。
浪士で結成された新撰組も、コマの一つに過ぎなかったのではないか、と。

古くなったからこそ洗車

2021年05月15日 | クルマ


クルマが古くなると、デザイン的に古く感じるようになってくる。
そうなることを想定して、買うときに出来るだけモデルチェンジして間もないクルマを選んだつもりだ。
しかし経年劣化というのはどうしても覆い隠せなく、やがてくたびれた老兵のように疲れた影をやるせなく落とすようになる。

黒いクルマは古くなると水アカが目立つ。
僕のアクセラは購入以来ほとんどガソリンスタンドの洗車機で使っていて、ワックスは一度もかけていない。
現代の日本車の塗装はとてもよく出来ていて、10年やそこらではまだ劣化しないんだけど、さすがに一度もワックスをかけていないと水アカがついて、ブラック塗装にモヤがかかったみたいになり、黒々とした深みがなくなってしまったのだ。

というわけで、カー用品店で水アカ取りを買ってきた。
昔の缶に入った半ネリ状のものではなく、液体タイプである。
水洗いしたあと、これを付属のスポンジにとり、研磨するように塗り込み、そして拭き取る。
僕のように10年以上洗車機のみの場合、一回で綺麗になることはなく、3回目くらいでようやく本来の艶が出てきたように思うけど、まだ完璧とはいえない。
べつに完璧である必要もないけど。

ついでに、ボディ内外の樹脂パーツの劣化も目立ってきたので、保護剤として定評のあるアーマオールを使用した。
こちらは効果絶大で、黒いパーツがより黒くなり、だいぶ引き締まった感じになった。
ただし外装はそれでいいんだけど、内装、とくにインバネやダッシュボードに塗りすぎるとテカテカと変な艶が出て、かえって安っぽくなる可能性があるので注意が必要である。

よく新車の頃はマメにクルマを洗うけど、古くなったら洗車が億劫になる人がいる。
本来それは逆であり、古くなってからの方がきちんと手入れしなければいけないのである。
新車なんて何もしなくても綺麗なのだから。

フィアレス

2021年05月09日 | 音楽
テイラー・スイフト「フィアレス」



昨年くらいからテイラーは自分の曲の権利についてもめていた。
ときどきこういうトラブルをきく。
有名なのはビートルズの楽曲権利で、莫大なお金が動いていて、つい最近までポール・マッカートニーでさえなんともならなかったようだ。
で、テイラーだけど、なんと過去の作品を全て録音し直して新たに自分の権利にするという、一見暴挙のようにみえることに踏み切った。
その第一弾がセカンドアルバムの『フィアレス」だ。
僕はテイラーの初期アルバムは聴いていないので、これから新録バージョンが続々発売されるだろうから、順に聴いていこうと思う。
元を聴いてないので比較は出来ないけど、よく知ってる人に言わせると、アレンジその他、全て完コピらしい。
作品としては、すでにこの頃からテイラー節が見られること、カントリー色が強いこと、昨年の2枚と違いバラエティ豊かな楽曲群であることが感じられた。
曲そのものはどれもハズレなしなので、いいアルバムだと思う。

Fearless (Taylor’s Version)



ラナ・デル・レイ「ケムトレイルズ・オーバー・ザ・カントリー・クラブ」



ラナの新作が3月に発表されてすぐにDLしたのはいいけど、内容がとても地味で、どれも似たような曲で、なかなか感想を書くことが出来なかった。
ゴールデンウィークは家にいることが多かったので、ゆっくり身を任せるように聴いて、ようやく全体像がつかめてきたかな、というところだ。
似たような曲とはいっても1曲目のインパクトは強く、無理やり高い声を振り絞るように歌うのが印象的だ。
この曲に限らず、どれも必要最小限の楽器しか使っておらず、そのシンプルさが歌メロを引き立てている。
静かな朝などにコーヒーを飲みながら聴くとはまるアルバムだ。

Lana Del Rey - White Dress (Official Music Video)



マイケル・シェンカー・グループ「イモータル」



マイケル・シェンカーのプロジェクトはいろいろあって、その違いがイマイチよくわかってないんだけど、とりあえずマイケルが今回もオール新曲のアルバムを作った。
ボーカルは誰なのかもわからないけど(というか調べればわかるんだろうけど)、ゲイリー・バーデンとかグラハム・ボネットじゃなければ誰でもいい。
今回のアルバムを聴いての第一印象は、70年代後半から80年代前半くらいの感じが戻ってきたように感じることだ。
キャッチーな歌メロのポップなハードロックで、コード進行とかリフの雰囲気に、往年のマイケル節の味わいがある。
ギターソロも、例えば1曲目なんてUFOライブ「ライツアウト」を彷彿させる瞬間がある。
ただし音色は、あの音ではない。
ディーンギターは、ライブで聴く分にはいいんだけど、レコーディング作品となると、何か違う感が拭えない。
もうギブソンを使うことはないんだろうけど、あの音色にKOされた世代としては、せめてもう少しセッティングをそれっぽく調整してもらいたいと感じる。

The Queen of Thorns and Roses


ディスカバークイーン その2

2021年05月08日 | 音楽


毎週聞き逃し配信の「らしるらじる」でディスカバークイーンを聴いている。
昨年度のディスカバービートルズとはまた違った進行で、いちおう月の一週目はコレ、二週目はコレといった計画性に基づいて進むようだ。

とりあえず、一週目と二週目はクイーンクロニクルということで、クイーンの楽曲紹介と分析。
三週目はギタリストのパッパラー河合をむかえてリスナーからの疑問や相談に答えるもの。
四週目はゲストにクイーン愛を語ってもらう企画。

この中で、三週目のパッパラーさんの解説で興味深かったのは、ブライアンのピックについてだ。
普通のピックで弾く音とコインで弾く音の違いを説明していて、コインの方がザクザクとしたサウンドが得られて、よりクイーンっぽい音になる。
ただし慣れないとかなり弾きにくい。

四週目のゲストはローリーで、どちらかというとツェッペリンファンのイメージが強い彼だけど、クイーンも大ファンであることが伝わった。
とくに彼が高校生のときに聴いたアルバム「クイーンII」を聴いたときの衝撃、彼女との思い出は面白かった。
ローリー独特の大げさな表現は賛否あると思うけど。

5月2日の放送は一枚目「戦慄の王女」からA面の紹介で、一曲づつとても丁寧に解説されていて、とても良かった。
この中で、「炎のロックンロール」が普通ありえないくらい転調だらけだったことは知らなかった。
何度か転調してるとは思ってたけど、目まぐるしくポピュラーミュージックの常識を超えるくらい頻繁に行われていて、クイーンの凄さ、あるいは遊び心を知ることができた。

この番組を一年聴けばかなりクイーンについて知ることが出来ると思う。
まだまだ楽しみは続くのだ。

青天を衝け

2021年05月02日 | 日常
今年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」はなかなか面白いと思う。
渋沢栄一という、今までとは一味違う人物を主人公にしたドラマだけど、出だしは幕末ということで、とっつきやすい人も多いと思う。
まずドラマのテンポがいい。
子供時代を長々とやるわけでもなく、幕末の空気、尊王攘夷を目指す若者、幕府の動きなどをわかりやすく描いている。
ホームドラマ的な要素は控えめにして、社会情勢にスポットを当ててるのもよい点だ。

主人公の活躍もいいけど、もう一人の主役ともいうべき一橋慶喜(徳川慶喜)とその取り巻きのシーンも見どころだ。
前の「西郷どん」の慶喜みたいなトンデモではなく、慶喜らしい慶喜だと思う。
また安政の大獄から桜田門外の変までも良かった。

来週からいよいよ京都編ということで、益々面白くなりそうだ。