今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

空とは何か1:龍樹の論理

2024年11月10日 | 仏教

公益財団法人たばこ総合研究センター発行の『談』は、現在の日本ではすこぶる貴重な知的刺激のある雑誌で(不肖私も104号に掲載、最新号(131号)のテーマが大乗仏教のキーワード「空」(くう)
それを読んで、おおいにインスパイアされたので、この難解な「空」について私なりの理解を加えていきたい。

私のことだから、当然「心の多重過程モデル」におけるシステム2(言語思考的心)の超克として語るのだが、その前に、この空を論理的に語った龍樹(ナーガールジュナ)のその論理を説明する。


龍樹は、「である」と「でない」(であるの否定)という1次元の論理を超克、すなわち2次元化したといえる。

概念に基づく言語思考(論理)に本来的に付随する二元論バイアスへの気づきと離脱のためである。
この本来的二元論はデジタル(0と1の二価)処理に相当するので、その表現を用いる。

今、概念Aに対する真偽判定の述定可能な最大限の命題数は0と1の1ビット(情報量単位)が組合された2ビット、すなわち2^2=4通り存在しうる(nビット=2のn乗)。
それらを説明していく。

①Aであり、非A でない(1,0)
これは二価論理の対立が整合している命題で、論理的にまったく問題ない。
A=生、非A=滅と、対立概念で置き換えると、「生であり滅でない」となり、これが真とされるのが仏教で「定見(じょうけん)とされる生を実体化(霊魂不滅)する見解である。

②Aではなく、非Aである(0,1)
これも二価論理の対立が整合している命題で、まったく問題ない。
ただし述定内容は①とは正反対で、「生でなく滅である」となり、滅を実体化する「断見」の見解である。

釈尊自身、①②をともに臆見(ドクサ)として退けている。
すなわち、仏教は最初から、論理的に整合で世間に流布しているこれらの見解を採用しない。
ということは、残りの可能な2つの命題に仏教が答えを見出しているようだ。

③Aであり、非Aである(1,1)
ここから二価論理(二元対立)自体が否定された超越次元になる。
ここでは、二元の”対立”が否定されている。
対立の否定(無効)すなわち両立となっている。
差異の否定(一元論)であり、融通無礙である。
「生であり滅である」となり、これを並列ではなく連続とすれば「生じるから滅する」という無常観となり、あるいは「煩悩即菩提」のように一見対立するものが同根であるという、華厳的あるいは密教的見解に通じる。

④Aでなく、非Aでもない(0,0)
龍樹が採用しているのはこの④の命題である。
これも二価論理自体が否定された超越次元である。
ここでは”二元”の存在が否定されている分、③よりも否定度が強い。
③の両立を否定している(不両立)から。
それが意味するのは、事象の否定すなわち無事象=無自性である。
「生ではなく滅でない」、縁起的に表現すれば「生でないから滅しない」=不生不滅となる。
生滅(有無)を論じることを否定している=有無の論理は無効ということ。
すなわち二元論の一元化にも向わない(不一不二)。
むしろ述定そのものを拒否する方向である。

このように情報理論的に整理すれば、龍樹の論理もその位置づけが可能となる。
では④から導かれる「有でも無でもない」という空はどのような内容なのか。

次に続く。


露点温度が0℃に

2024年11月08日 | お天気

本日に日付が変わったばかりの0時29分、愛知県日進市の私設「日進気象台」で露点温度が0℃に下がった(その後はやや上昇)。

気温は、その後の明け方に最低となったがこれは放射冷却による降下で、愛知に寒気が入り切ったのは8日0時ということになる。

ちなみに東京文京区の私設「本駒込気象台」ではそれより前の7日の夜に露点温度の極小値1℃に達していた(木枯らし1号)。

北からの寒気は緯度の高い東京の方が早めにやってきたことがわかる。
でも愛知の方が露点温度が1℃分低いのは、愛知は日本海側からも寒気(伊吹おろし)が入りやすい地形のため(実際、その時の風向は北西風で伊吹おろしだった)。

露点温度は可能な最低気温の指標なので、0℃ということはいよいよ冬の空気が入ってきたことを意味する。

露点温度が10℃を割ったのは10月20日(→記事
これが秋の到来だった。

来週は一時的に南から暖気が入るようだが、短い秋は終わりに近づいている。


米大統領選の結果に思う

2024年11月06日 | 時事

トランプ氏が大統領に復帰した。
すなわち2度目の大統領である。
しかも当初の予想以上の差がついた。

その理由は明白で、トランプ氏は大統領の実績があり、その時のアメリカ別に大きな問題は発生しなかった(少なくとも彼の治世は悪夢ではなかった)。
それに対し、その次のバイデン大統領下では、アフガン撤退などあまりよい記憶がなく、高齢による衰えの不安が増してきていた。
その不安のあるバイデン氏の下にいて何の実績もない(タナボタでお鉢が廻ってきただけの)ハリス氏に、期待を抱くのは難しい。

女性で非白人という”マイノリティ”しか売りにならない。

今朝、テレ朝のモーニングショーで、玉川氏が、”ハリス氏が負けたら、アメリカの女性差別の深刻さは人種差別以上だ”と述べたが、なんと短絡的な発言か。
女性候補が大統領に選ばれないと性差別なら、レディ・ガガあたりが民主党候補になって落選したらそれは性差別が理由となるだろうか。
そうではなく、政治家としての能力に対する評価だろう。

また、自民党の総裁選で、高市氏が石破氏に逆転で負けた時、玉川氏はそれを女性差別と断じたか。
彼の政治スタンスなら、高市氏は首相にふさわしくないと言うだろう。

日本人の多くは、トランプ氏が大統領に返り咲くことに、別にうれしくはないだろう。
ただ、彼に対しては、それなりに予想ができる。
それに対して実績も定見もないハリス氏の方が不安定要素が強過ぎる。

考えてみれば、日本の現首相もかなり不安定要素が強いが、今回の選挙結果で、非自民党の力がうまく作用する可能性がある。
内政はともかく、彼がトランプ、プーチン、習近平らとどこまでやり合えるか、こっちも不安だ。

 


はにわ展観てきた

2024年11月04日 | 作品・作家評

「文化の日」代休の今日、前から行こうと思っていた東博(東京国立博物館)の「はにわ展」。
混むのはわかっているので、開館の9時半めがけて出発するつもりだったが、入り口に着いたのはそれを過ぎてしまった。
案の定、当日券売り場は行列になっていたが、スムースに流れ、会場となっている平成館に向かうところで入館の長い行列の最後尾に加わる。
それでも同じく開催されているハロー・キティ展に比べれはマシな方か。
この行列も順次捌けていき、20分ほどで入館できた。


まずは2体の踊る埴輪(6世紀)がお出迎え。
展示は、ほとんどが撮影OKなので、私もiPadで撮影する。
展示の順を追っていくと、埴輪の原型である円筒埴輪が、弥生時代(2-3世紀)の儀式的器が下に伸びた結果であることが示される。
中でも愛知の円筒埴輪(6世紀、以下同)は、須恵器の材料で精巧に作られており、ここでも焼き物いや物作り先進地の面目躍如。

畿内の埴輪は権力者(大王)の権威を示すためのものだったが、それが関東に広まると、造形そのものを楽しむかのように、埴輪の表現力が開花する。

ここでまず見たかったのは、千葉出土の山高帽を被り顎髭を蓄えた男性像(写真)。
これを見ると古代のユダヤ人渡来説を信じたくなる。

今回の目玉は、群馬太田の1つの工房で作られた国宝級の武人埴輪5体の集結(見出し写真はその1体)。
これに群馬の観音塚古墳出土のもう1つの国宝武人埴輪も加わる(合わせて国宝2体、重文2体)。
後者は、群馬県立博物館でお目にかかり(→記事)、その際、映画『大魔神』のモデルと記したが、むしろ前者の全身武装の国宝武人埴輪(東博所蔵)の方が近い(同じではない)。
といえるのも、この埴輪を見ることがわかっていたので、三日前から映画『大魔神』シリーズ3作※を観ておいたのだ。
※:「大魔神」「大魔神怒る」「大魔神の逆襲」

さらに、本来の埴輪の目的から外れる、日常の母子を示した埴輪(写真)や、ただ笑っているだけの埴輪まで現れた(踊る埴輪も末期の作品)。

埴輪は古墳の主(死者)を祀る儀礼的なものから、当時を生きる人間の表現になったことで、現代人にも親しまれる存在となったわけだ。

さてミュージアムショップだが、埴輪が描かれたTシャツやトートバッグ、武人埴輪を模した室内着(兜のキャップ付き)などがあるが、私が欲しいのは埴輪のミニチュア・レプリカ(もちろん素焼)。
それが1つもなかったのが残念(山高帽埴輪とか巫女埴輪とか幾つかは持っている)


本尊開帳の飯山観音と白山

2024年11月03日 | 東京周辺

昨日の強い雨もどこへやら、晴天が約束された文化の日※。
※:11月3日は「晴れ」の特異日
本日に本尊(十一面観音)が開帳される飯山観音(神奈川県厚木市)に行く。
そう、最近の私のお寺めぐりは秘仏開帳を狙うようにしている。

この飯山観音は、関東の観音霊場の1つ(六番目)で、丹沢東麓に点在する温泉郷の1つ飯山温泉近くにある寺で、正式には飯上山長谷寺(ちょうこくじ)という。

白山(284m)という低山の麓にあるので、背後の白山にも登ってみたい。
低山ながら山なので山の装備で行く。


せっかくの秘仏拝観行きながら、人身事故で遅れてしまった小田急の急行に乗って、「本厚木」で降り、道路を渡った5番乗り場の神奈中バスに乗る。

「飯山観音前」でバスを降りて、道路を渡って帰りのバスの時刻を確認し(1時間に2本)、
赤く塗られた橋を渡ると、ここから飯山観音の参詣道が始まる。
その入り口には「ざる菊」という地面に丸く固まって咲く色とりどりの菊の畑があって(写真)、それを鑑賞する客が集まっている(時期的にやや早め)。
このあたりを「飯山花の里」というらしい。
「ざる菊」って初めて見るが、飯山の他にも相模原や小田原など神奈川県内で盛んらしい。

そのざる菊の奥にある金剛寺の大師堂も見学。
堂の後ろに弘法大師を模った石仏(墓)が無造作に並んでいた。

直線に伸びる参道を進み、石段を登り終えると門前の広い駐車場に出る。
バス停で降りたのも参道を歩くのも私だけで、本尊開帳日なのに、参詣者が少ないと訝しんだが、
この駐車場に車が幾つも停まっている(500円)。
バス用の大型駐車場もあるので、季節によっては観光ルートになっているのだろうか。


修復中なのか仁王が不在の仁王門を抜け、最後の石段を登ると、観音堂前の広場に出る(写真)
そこにボランティアの案内の人たち(老人)がいて、寺の案内を渡しながら、どこから来たのかと尋ねてきたので、東京からと答え、そしたら今日は本尊開帳の日だと言ったので、それを目指して来たと答えたら、どうやってそれを知ったのか不思議がっていた。
私にとって本尊開帳の情報ソースは山と渓谷社の『歴史散歩』シリーズ。
本で紹介される寺の本尊はきちんと開帳日が記されているのだ(歴史散歩の実用向き!)。
ただしこの本は古いので、それを元に最新情報はネットで確認する。

参道から逸れたところに畜類と雞類の大きな供養塔があったので珍しく思いカメラを向けていると、無料案内の爺さんがやってきて、厚木は豚肉の産地で、「とん漬」という豚肉の味噌漬けが名産だという。
※:帰宅後写真を確認したら、この写真だけ不自然にピントがずれて、半透明の何かが飛び回っているような画像だった(写真)。
ついで、その反対側にある県指定重要文化財の銅鐘の説明を受ける。
それによると、ここ飯山は中世から鋳物の地で、川から鉄が取れたらしい。

ここはすでにかなりの高台なので、横浜から東京にかけての展望が広がる。
すなわち横浜のランドマークタワーや副都心の高層ビルが見えるのだ(スカイツリーは確認できず)。


いよいよ観音堂内に靴を脱いで入る。
内陣(立ち入れない)の中央に厨子があり、その扉が開いて、本尊の十一面観音(行基作)が見えるのだが、厨子の扉より背が高いので、顔の上半分が見えない。
全体的に結構素朴な造りであることはわかる(以前は山上の白山神社に祀られていたとも)。
自分のいる外陣には大黒様や役行者の木造がある。
役行者の像があるということは、背後の白山は修験の山を意味する。

寺務所で、御影(みえい:100円)を買う。
他の参拝客は御朱印目当てだが、私は御影が目当て。
観音霊場の寺なら必ず御影があると確信(しかも安い)したので、御影コレクターとしては観音霊場をメインに訪れればいいとわかった。


寺の裏から、白山の山道(男坂)を登る。
低山ながら男坂というだけあって結構急斜面で、しかも木の階段が、木2本を上下に並べて段差を作っているで、山の登りには不釣り合いな高い段差を毎回越えなくてはならない。

やっと頂稜に出たので、まずは右折して白山神社を目指す。
頂稜北の頂にある白山神社の手前に小さな池(白山池)があって、傍に立つ竜の像が池に顔を向けている(写真)。
かように頂上部に湧水があるのは珍しい(ないことはない)。
またここにも役行者の石像があった。

長谷寺を開基した行基が山頂で湧水池を発見して、そこに白山神社を勧進したのだという。
白山神社に参拝して、引き返して、頂稜南端で三角点のある白山展望台に達する。
そこには階段で上がる展望台が設えてあり、そこに登ると、展望の案内図があり、それによると、先ほどの京浜都市の展望に加えて、伊豆大島とその先の利島まで見渡せるらしい(今日は見えない)。
背後には丹沢大山が聳え立っている。

ここからは女坂を経由して長谷寺に戻れる。
さすが女坂は、傾斜が緩く、さらに山腹を巻くので平坦なほど。
長谷寺に着き、バスの便に時間があるので、まずは堂の周囲に作られてある坂東33ヶ所観音霊場の巡礼道を歩く。
ついで、今一度観音堂内に入って本尊を拝み、
寺務所で茄子の中に金銀のカエルが入っているストラップ型のお守り(600円)を買う。
普通、お守りの類は買わないのだが、私の好きなアイテム、1位カエル🐸、2位キノコ🍄‍🟫、3位ヒョウタン、4位ナス🍆のうち、1位と4位が合わさったので帰りに時間があったら買おうと思っていたのだ。
カエルはたいてい「無事カエル」から始まる語呂合わせに使われるだけで(カエル好きにとっては)鼻白むが、ナスはそういう使われ方をしないので、逆に珍しい。

最後は、小鮎川沿いの瀧蔵神社に参拝し(宮司が一人で神事中)、バスが来る5分前にバス停に着いた。

というわけで、秘仏拝観、修験の山歩き(峰入り)、御影に加えて思わぬグッズもゲットできた。


国民民主党に期待

2024年11月01日 | 時事

今回の衆院選で、私は地方区は白票を投じたが、比例区は「国民民主党」と書いた(「民主党」とだけ書くと立憲民主党と票が折半される)。
※:候補者は、自民・立民・維新・参政だったのでどれにも入れたくなかった。

私のような人が多かったので、国民民主党は比例区の候補者数を超える結果となってしまったほど。

きちんと国益を守り、(19世紀の)古臭いイデオロギーに支配されない、現実的に国民生活を守る視点(口先だけのポピュリズム政党との違いが重要)のある政党として唯一評価していたから。
そして立場が近い「維新」との質(品性)的違いも有権者にはわかってきたようだ。

今までは立民と維新の間に挟まれて存在感が薄かったが、単なる「反対野党」(旧社会党の立ち位置)ではなく、政権担当可能な責任感ある野党としての信頼を得られる機会が訪れた。

キャスティングボートを握る今の立ち位置によって、立民や公明・維新よりも政策を反映させることが可能となっている(むしろ自民党から頼られそう)。

その政策が実現すれば、単なる万年野党第一党ではなく(立民はこの位置に居座ってしまった)、自民党に代わる政権政党として、不承不承に自民に投票してきた(自民党の金権体質にはうんざりだが、経済と外交・防衛政策能力が無い左翼政党には国政を任せられないと思っている)人たちをごっそり取り込むがことができる。

政権担当可能な政党が2つになることで、そうなって初めて、日本に民主主義政治が実現する。

個人的には、名古屋市で減税と財政健全化を両立してきた河村たかし氏(現保守党)との連携も期待したい。


理解できない事態:追記あり

2024年10月31日 | 時事

衆院選での自民の大敗、立民・国民の躍進は予想通り。
ワールドシリーズのドジャース優勝もあの勢いで理解できる。

唯一理解できないのは日本シリーズで、セリーグ3位のベイスがパリーグの覇者ホークスを連続25イニング0点に押えて3連勝し、日本一に王手をかけたこと。
しかも敵地福岡ドームで。
逆なら理解できるが、この現実は理解できない。
応援するのはどちらかというとベイスなのだが、実力的にはホークスが上のはずなので、私の理性が困惑しているのだ。

ベイスのピッチャーってそんなにすごかった?
むしろホークスの打線がスランプなのだろう。

ヤンキースのジャッジが今まで打てなかったように、短期決戦だと個人の不調の波と被ることはある。
でもチーム全体の不調というのは確率論的にありえない(好調な選手に替えればいいだけだから)。

一日あけて場所が横浜に戻ると(本来的にはベイスに有利なはずだが)、調子が変わるかも知れない。

私は CS必要論者だが、やはり「日本一」の座は実力のあるチームが勝ち取ってほしい。


11月3日追記:なんとベイスターズが4連勝して日本一となった。
しかも大差をつけての勝利。
相手打線を抑え、相手のピッチャーを打ち崩したのだから、素直に”強い”と認めざるを得ない。
おそらく、 CS以降で選手たちが急成長したのだろう。
高校球児が甲子園で成長するように。

そもそもベイスターズは12球団で最後まで優勝経験がなかったチーム(前身のホエールズ時代を含む)なので、その優勝は”私が生きているうちにこの目で見たいこと”の1つになっていた
※:他には、”自民党以外の政権”というのがあり、これも実現した。あまりいい思い出でなかったが。

なのでそれが実現した時は、その分だけ「もう思い残すことはない」という気持ちが上昇した。
そういう思いのあったチームなので、今回の日本一もそれなりに感慨深い。


2024年の10月は6月並みだった

2024年10月30日 | お天気

愛知日進市と東京文京区で常時観測している気象データを毎月末に月間極値(最高・最低値)を記録している。

それによると、気温の極値(最高気温、最低気温)は例年より少々高い程度だが、露点温度(気温より日射の影響を受けにくい大気の温度状態)の最低値が例年に比べて異常に高かった。
例年なら0℃付近になるのだが(愛知は0℃以下)、今年は両地とも6.7℃だった。
この値は6月頃に相当する。
すなわち、今年10月の大気は6月並みだったということ。
今年の10月は秋ではなく、初夏(5月)と盛夏(7・8月)の間、すなわち広義の夏だった。

温暖化は最高気温ではなく、最低気温の上昇として現れ、しかも環境(生態系や氷河の縮小など)への影響はこちら(暖冬)の方が大きい。

11月はどうなることやら。

 

 


政権交代を実現する奇策

2024年10月28日 | 時事

今回の衆院選は期待通りの結果になったが、立憲民主党の躍進は、自民党への”お灸”効果であり、政権交代への期待とはいえまい。

なぜなら、政権交代できる政党は「反自民」ではなく、自民支持者をも”奪う”超自民である必要があるから。

なので今後期待したいのは、自民党を左右から挟撃できる国民民主党と日本保守党の連携だ。

前名古屋市長で「減税日本」の代表だった河村たかし氏の国政復帰に期待したい(氏は減税して税収を上げた)。

ポイントとなるのは、イデオロギーに基づく政策以上に、自民党が嫌がられたあの”体質”である。

クリーンな体質で、(イデオロギーに先走らない)地に足のついた政策能力のある政党を期待したい。


茶臼山高原に泊まる

2024年10月27日 | 

ワールドシリーズと日本シリーズと衆院選投票日が重なる今日、これらの日程が決まる前々から予約していた愛知の屋根・茶臼山高原の宿(休暇村)に泊まった(もちろん期日前投票済)。

主な要件は、私(自称、パワースポット鑑定士)が真正パワースポットと認定するカエル館(長野県根羽村)での科学的計測だが、茶臼山高原自体が愛知で一番好きな地なので、理由をつけて行きたい場所でもある。
※:認定の基準として、①客観(物理)的パワーが計測されること、そして②それが生体に影響を与えていることの2点。これらを満たさない所は「パワースポット」と認定しない。いわゆる”ご利益”はその地のパワーとは無縁。

なのであえて2泊する。
以前は2泊とも休暇村だったが、強気の価格設定に負けて、最近は1泊だけにして、もう1泊は麓の安宿(温泉)にしている。
物価は上がっているが、自分の給料は上がっていないから

今日はカエル館での計測は軽く済ませ、休暇村でのんびり過ごす。

夕食は、ビュッフェバイキングと具材を好きに選べる鍋。
ビュッフェには、マグロの刺身と浜松餃子(もやし付き)とエビ天があるので満足。
ちなみに珍しくイナゴの佃煮の皿もあった。

中部地方に居を構えて30年以上なので、食卓にイナゴ・蜂の子・ザザ虫(ヘボ)を見ても動揺せず、むしろ出たら抵抗なく口に入れる(土産に買って帰るほどではない)。
なにしろ、昆虫はエビと同じ節足動物なのだ。
なので「昆虫食」ではなく「節足動物食」というカテゴリーにすればいい。
そんな私でも未だ鳥肉には手を出さないが。

鍋にも、野菜・きのこ、牛肉・豆腐などを入れ、結局これらだけで満腹となる。
すなわち、ご飯・スイーツ類には手をつけない(糖質は餃子の皮、脂質はエビ天の衣程度)。
なので、満腹になっても体重は増えない。
ここの夕食では、地酒を飲むのも楽しみ。

食後は、日本シリーズと衆院選の開票結果を眺める。
どちらも、予想(期待)通りの結果になったようだ。