今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

仏像展

2006年11月11日 | お仕事
東京国立博物館平成館でやってる「仏像展」(12月3日まで)を観に行った。
中学の修学旅行(京都奈良)をきっかけに仏像ファンになって以来(仏像好きな中学生だったわけ)、この手の展示には足を運んではいるが、
正直言って、仏像は単なる美術工芸品じゃないんだから、やはり寺の本堂で信仰の対象として拝みたい。
でも間近でじっくり見れる点ではこういう場もありがたい。

今回は「一木彫り」をテーマにしたもので、奈良時代から江戸時代の円空・木喰(もくじき)まで網羅。
なぜか十一面観音が多い印象で、目玉展示の滋賀・向源寺蔵の十一面観音菩薩立像(国宝)も確かによかったが、個人的には和歌山・慈光円福院蔵の十一面観音菩薩立像(重文)も気に入った。

これらを観ると、十一面観音って観音像の中でも一番人気があったみたい。
確かにオーソドックスな”聖観音”より造形的に面白みがあり、かといって”千手観音”のようにちょっとやり過ぎって感じもない。
頭上の十面も豪華な宝冠に見えてドレッシーな印象だし、さらに腰をひねって片足を出したポーズが実になまめかしい。
そう、私も十一面観音ファンの一人。