これは先日入手した、中川恵一著『被ばくと発がんの真実』(KKベストセラーズ)の帯にある言葉。
最近、ようやく表題のような発言を冷静に受けとめられる空気がでてきた(半年前だったらコテンパンに叩かれていたろう)。
私が昨年3月以来繰り返してきたことは、放射線と健康との問題について、正しい情報を得るには、放射線医学からの情報以外にはない、ということ。
つまり、放射線の健康への影響についての確かな情報源は放射線医学者であって、(京大助教や中部大教授のような)核物理学者ではない。
情報として信頼できないのは、原発の安全神話を垂れ流した推進派の御用学者だけではなく、
核技術を全面否定する世論を作ることに躍起の反原発運動家たち(とその御用学者)とて同じ。
この本は、放射線量と発がんリスクをともに定量的に評価することがまだできていない人に向いている。
この本では、東京から関西へ避難することのナンセンスさもきちんと述べられている(私が昨年3月のブログで言っていたこと)。
それと”内部被曝”を過大にアピールする筋に対して、サプリメント販売との連繋性を示唆していた
(体内除染は日常の食品の選択で可能)。
だが(本の話題から離れる)、
福島での建材への放射性物質の混入にはあきれ果てた(業者の法律違反ではないが)。
関東以南の”過敏症”に苦々しい気持ちになる一方、
福島県内での”鈍感症”の蔓延にいっそう心が痛む(業者は浪江町の汚染状態に鈍感すぎ)。
今日、東京の実家に区報が届き、区内のいろんな所の放射線の計測値が載っていた。
そこに載っている値は、地上1mの計測値。つまり空気中の値。
いずれも0.1-0.2μSv/h(γ線のみの値)。
これらは事故前のおよそ2倍の値。
この値が今後もずっと続くだろう。
ついでのこの値は、私がずっと計ってきた愛知・岐阜の平常値とほぼ同じ(専門家なら知っている)。
今の東京の値は西日本では平常値。
なので、東京から関西に避難する意味はまったくない。
次は東海・東南海・南海のM9の三連動地震(西日本大震災)かもしれないし。
ただ西日本と違うのは、東京では地面の値が高いのだ。
福島以外の東日本では、今は地上ではなく、地面の値が重要(それらは測定も公表もされていない)。
東京では雨どいの下などは1μSv/hを越す(γ線+β線の値)。
これは福島市の空気中の値に等しい。
もちろん、空気中と地面の値の人体に対する影響度(つまりβ線の影響度)は異なる。
なので、避難する必要はないが、地面に対して、それなりに注意を怠ってならない。
帰京して、永田町の国会図書館に行った。
そしたら旧館の入口から入れず、新館から入り、
しかも利用カードが新しくなったため、切り替えもさせられた(入館手続が簡単になるので歓迎)。
パソコンを持ち込んでの作業は旧館の方がやりやすいので、旧館に進むと、
内部は、耐震補強の工事中だった。
確かに旧館は、どうみても1981年以前の旧耐震基準による建物だ。
考えてみれば、今まで倒壊の危険のある建物に通っていたわけか。
実際、昨年の3.11の時、ここから近い九段会館(旧耐震)で震度5強の地震による死者が出た。
防災の授業で、学生に自宅の耐震チェックをさせると、
当然ながら旧耐震のままの家が出てくる。
食糧の備蓄はしていても、耐震補強はしていない。
防災対策として優先順が逆であることを学生には伝えるものの、
そこから先が動いてくれないのが口惜しい。
そしたら旧館の入口から入れず、新館から入り、
しかも利用カードが新しくなったため、切り替えもさせられた(入館手続が簡単になるので歓迎)。
パソコンを持ち込んでの作業は旧館の方がやりやすいので、旧館に進むと、
内部は、耐震補強の工事中だった。
確かに旧館は、どうみても1981年以前の旧耐震基準による建物だ。
考えてみれば、今まで倒壊の危険のある建物に通っていたわけか。
実際、昨年の3.11の時、ここから近い九段会館(旧耐震)で震度5強の地震による死者が出た。
防災の授業で、学生に自宅の耐震チェックをさせると、
当然ながら旧耐震のままの家が出てくる。
食糧の備蓄はしていても、耐震補強はしていない。
防災対策として優先順が逆であることを学生には伝えるものの、
そこから先が動いてくれないのが口惜しい。