今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

「天気の子」の現場は九州北部かも

2019年08月28日 | 防災・安全

先日映画館で観た「天気の子」は東京が舞台で、東京東部が水没する映画だが(荒川決壊によってそれはありうる)、
あのような光景を最も高頻度に経験しているのは九州北部だろう。

諌早豪雨(1957年)、長崎大水害(1982年)、九州北部豪雨(2012年,2017年,そして今日)。
1時間に50ミリを超えれば、もう道路が冠水する豪雨なのだが、本日の1時間に100ミリを超える雨って想像すらしにくい」(長崎大水害の時は1時間に187ミリの日本記録)。
1時間に80ミリで「滝のような雨」と言われる。
なので100ミリだと「天気の子」にあったような、水の塊がいっきょに天から落ちてくるような状態なのかもしれない
(空気中で水の塊が成長することは物理学的にはありえず、そうなる前に水滴としてバラバラに落下する)。
 
このような大雨をもたらす線状降水帯は、風の収束によって積乱雲の塊が次々と作れることによるのだが、それは停滞前線と地形によって形成される。

停滞前線も地形もともに動かない。 
これが通り過ぎていく台風とは違う点。 

だからこそ、避難判断のタイミングが生死を分ける。
待っているほど危険が増すのだ。

低地、川の近く、崖の近くの家は早めの避難を実行してほしい。