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山からの眺め

2016-07-07 00:19:27 |  北海道の…
私が訪れた道央から道東辺りは、山少なく平地が多い感じだった。
山少なくと言うより、山低くと言った方が良いか。
平地というと真っ平らなイメージが付いてくるので、原野と言えば良いか。
原野は丘と呼べるくらいのなだらかな盛り上がりの連なりだ。
開墾されてなければ樹々が覆っている。
そこに所々高めの山が聳えてる感じ。
高めの山も数はあるが、北海道の土地の広さからすればその存在率は低いと思う。

<雌阿寒岳から西方を望む>


なので高めの山からの眺めはずっと広がる原野の眺めだ。
北海道以外の山で千数百mもあれば、そこからの眺めは大抵重畳なる山並みだった。
雌阿寒岳から西側の眺めは、雲の隠す地平線まで原野が広がって、北海道のデッカさを実感した。
(真逆だが高尾山とか関東平野周辺の山からの眺めに通ずる所がある。
 建物を樹々に置き換えれば似た眺めになるはず。
山頂に着いた時はお昼前だったのに、すでに周りはガスに包まれていた。
反対側の眺めは確認できなかったが、きっと東側も同じだったろう。

<高尾山から関東平野を望む(参考)>


もう一つ登った十勝岳では、ガスが湧く前に山頂に到着して眺めを満喫しようと、午前5時に出発しサクサク登った。
しかし、午前9時頃登頂したのに、またしても山頂は雲の中。
到着30分前までスッキリ晴れた山頂が見えてたのに、その後あっという間にガスに覆われた。
山の天気って…。
しかも山頂でゆっくりしてガスが晴れないか待ったが変わらず、諦めて下山開始し中腹で振り返ったら、山頂のガスは晴れていた。
なんだ、もっとゆっくり登ればよかった。
登山口に帰り着いたのは12時過ぎだ。
午後の空いた時間は山の麓の青い池を訪れたり白金温泉に日帰り入浴したりしていたが、ずっと山頂が見えていた。
つまりガスに包まれていたのは私が山頂にいた前後だけということだ。
私は霧男か?

<十勝岳から美瑛を望む>



活火山

2016-07-06 00:11:56 |  北海道の…
今回の北海道旅行では二つの山に登った。
雌阿寒岳と十勝岳。
まずは百名山からだよなという安易な思考と、体力的側面から決定。
決めた後気付いたのだが、二つとも活火山だった。

<観測機器 : 於 雌阿寒岳>


入山規制されているかもしれないので、登山可能か直前に気象庁のHPを調べた。
どちらの山も噴火警戒レベル1で登山に制限はなかった。
しかし現場では随分と扱いが違っていた。
雌阿寒岳には1合毎に指標が立っているのだが、各箇所その横に注意を促す立札が設置されていたのだ。

<最後通告 : 於 雌阿寒岳>


「雌阿寒岳は活火山であることに留意して異常を感じたらすぐ下山すること」
「ここから1km圏内に入るので噴火が始まれば噴石が到達する恐れがあること」
「ここから500m圏内に入るので噴火を知らせる放送があったらザックを頭上に掲げて噴石を避けできるだけ早く逃げること」
「ここから頂上までは噴火を知らせる放送の音が届かないエリアに入るので早々に通り抜けること」
といったようなことが書かれていた。

<火口壁 : 於 雌阿寒岳>


ええ、そうなの?
山頂で火口の眺めを楽しみながらお昼ご飯を食べられないじゃない。
まあ確かに火口を覗き込んでる時に噴火されたら生きて帰れない。
御嶽山の教訓を活かすべく対応されているのだろう。

<火口 : 於 雌阿寒岳>


山頂の火口は複数あって複雑な地形。
2ヶ所から白い火山ガス混じりの水蒸気を噴出していた。
小さい方の噴出口からは吹き出す音がシューシューと響き、大きい方は無音でモクモクとガスを立ち上らせていた。
忠告に従い火口の縁を回り、山頂滞在を30秒で終え、写真を撮りつつ撮りつつ歩き続けて6合目まで一気に降りる。
となりにそびえる阿寒富士を眺め昼食にした。

<胸突く登山道 : 於 十勝岳>


十勝岳も同じように立札がいくつもあるのかと思いきや、こちらは登山口の望岳台に火口からの距離を示す地図と活火山であることに留意するよう書かれているだろう看板が一つ設置されているだけだった。
十勝岳もやはり2ヶ所から火山ガスを噴出しており、雌阿寒岳と同じ感じなのに、この扱いの差はなんだろう。
危険危険と言われないと危機感は薄まるようで、十勝岳では山頂でおにぎりを食べ、眠気に襲われたので膝を抱いてしばし眠った。
一時間は居たろう。

<火口原 : 於 十勝岳>


十勝岳も複式火山で火口をいくつも持っている。
山頂直下の登山道はその火口と火口の間にあり、火口原と言うのだろうか平たいほぼ傾斜のない道を歩く。
小さな軽石のキレイに降り積もったスコリアや巨大な口を開く火口を見ていると、この足の下に熱いマグマがたぎっていてこんな地形を作るのだというそのエネルギーの大きさが空恐ろしかった。


「北海道の…」カテゴリー立ち上げ

2016-07-03 21:14:22 |  北海道の…
北海道に行ってきた。
初の北海道…、デカかった。
見所もたっぷり。
6日も遊んだのに、気になる訪問地の10%くらいしか見れていないのでは。
北海道に行けたらまず訪れたいと思う場所が2ヶ所あったが、旅程の都合で1ヶ所諦めることに。
恐るべし北海道。

北海道を旅して記憶に残ったあれこれをまた記録していく。
お初な出来事が多く、記事記載も楽しみ。
どういった章立てにしようか思案中。
思えばこれで生まれてこの方、訪れていない都道府県はとうとう沖縄県だけになった。
最北最南の二道県が残ってたのね。
さあ最北の地の初?夏を表そう。

<於 美瑛>