かつてゆきたんくが通っていた高校は閉校してしまってもうない。
公立の全寮制というユニークな学校だった。
名前を都立秋川高等学校という。
閉校の数年前、東京都のゆきたんくの恩師が、教頭となり母校に戻ってきた。
もう、生徒が集まらなくなってきている。
新しい学校として生まれ変わる予定だ。
と聞いていた。
せっかく残された寮の建物や校舎を、オリンピック選手を育てるためのスポーツエリート校として使用するという話だった。
ところが都政の方向転換のあおりを受け、閉校になった。
現在は校舎も寮も、汗を流したグランドもなく、残されたのはメインストリートと呼ばれた場所にならんであるメタセコイアだ。
都立秋川高等学校の校木はメタセコイアだったのである。
メインストリートのメタセコイア
食堂前のメタセコイア
現在では、このメタセコイアが空き地に並んでるだけだ。
とはいっても、秋川OBの努力によって残されたものである。
話は飛ぶが、ゆきたんくが現在の職場に来て1年が経つ。
今まで気づかなかった。
メタセコイアが1本植わっているのである。
職場のメタセコイア
葉の形も懐かしい。
この葉がクロスして制服のネクタイのワンポイントになっていた。
今はなき第二の故郷の象徴を、職場で見れるとは思わなかった。
感激である。