2008年の高知の旅で気が付いた。
何にって窓から見た翼の形だ。
ずっと何だと思っていた。
翼の先が折れ曲がっている。
何かのおしゃれとばかり思っていた。
しばらくして得た知識が、この小さな翼によって燃費が良くなるということだった。
どうしてかは検証しなかった。
飛行機が上昇する時には、翼の上面を負圧、下面を高圧(翼の形状の設計による)にすることで、その圧力差を利用して翼を上に押し上げるのだそうだ。
すると、翼には端は上面と下面の遮断ができないので、下面から上面の圧力を均一にしようとする空気の流れができてしまう。
飛行機自体は時速数百キロというスピードで進んでいるために、下面から上面への空気の流れは斜め上になるので渦が発生する。
この渦を翼端渦という。
斜めに巻いている渦は翼の上にものしかかってくるので、エンジンからすれば、余計なお荷物を翼に乗せているようなものである。
その渦が翼にかからないようにするための工夫が、写真の小さな翼(ウィングレット)だという。
よって燃費が良くなるということがゆきたんくにも理解できた。
それとともに、子供の頃大好きだったサンダーバート2号は、その考えに逆行する翼ということを思ってしまった。
この形状だと翼端で発生した渦はすべて翼の上に載ってしまう。
その翼端渦のエネルギーは、小さな飛行機だったらばひっくり返してしまうほどのパワーがあるという。
この動画を見ていただきたい。
C-5A Wing Vortices