久原氏の考え。
「自山の鉱量に制約されない急速な生産の拡大が出来れば,市場の変動に応じた弾力的コスト低減が可能になり,大規模経営と躍進できる。」
そして「買鉱精錬」を他社に先がけて,積極的に展開した。
自山の鉱量に合わせて,東北・関東・中部地方の中小鉱山から鉱石を買い入れて,日立で精錬したのである。
その舞台となったのが,写真の大雄院精錬所である。
大雄院精錬所
これにより,わずか2年で小阪,足尾,別子に次ぐ全国4位の鉱山となった。
これだけではなく,久原の人徳や時代背景がも発展の要因ではあった。