夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

余りにも悲しき『太平洋戦争の開戦記念日』・・。

2009-12-08 12:50:24 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であるが、
机の引き出しにあるカレンダーには、太平洋戦争の開戦、と私の癖のある字で小さく記入してある。

私は東京郊外で、1944(昭和19)年の9月に農家の三男坊として生を受けた身であるので、
もとより1941(昭和16)年12月8日に於いて、
アメリカのハワイ諸島の真珠湾に日本軍が奇襲攻撃をして、太平洋戦争が開始されたことは知らない世代に属する。

しかし、敗戦後に学校の教科書、映画、歴史、文学などから、
そして親戚の叔父さんなどから教えて貰った程度しか知らない。

先程、時事通信社の【時事ドットコム】を見たりして、色々と考えさせられたりしている。

http://www.jiji.com/jc/v2?id=20091207attack_on_pearl_harbor
★ 【時事ドットコム】 特集 真珠湾攻撃 ★


私は、なぜ太平洋戦争が起きたか、時折つたない身ながら、考えたりすることがある。

このサイトに於いて、昨年の2008(平成20)年8月15日で、
【 かの大戦で亡くなれた人々に・・。】
と題した投稿文の一部に掲載して折、今回あえて再掲載をする。

【・・
(略)

私は定年退職後の63歳の身であるが、
かの太平洋戦争は何故始められたのであろうか、と問い続けているひとりである。

高校生の頃の私の思考としては、日米だけの軍事関連の産業の生産、増産力だけでも、
国力の差は歴然としていた。

こうした中でも、日本は開戦をし、太平洋戦争で、
アメリカ、イギリス、中国、オランダ等の連合国を相手に戦争をしたのである。

この頃の私は、
戦時中に赤紙で召集された民間人に大変にお気の毒と深く思い、
陸軍、海軍などの職業学校の生徒、教師、そして幹部軍人、軍の首脳陣に軽蔑していた。

敗戦になり、何故、赤紙で召集した一般の軍人はもとより、民間人までを巻き込み、
あれだけ多くの人を戦死させ、
職業軍人は、のうのうと恩給などを受け取れる心情が理解できなかった。

敗戦になったのだから、職業軍人は自責の念で、自裁されるのが当然と思っていた。

私の10代の多感な頃は、戦前の社会風潮が知らず、ただ職業軍人を険悪していたのである。


最近、私は少しボケてきたが、かの太平洋戦争の起因が、
私なりに理解出来はじめている・・。

国家は怜悧な国益に基づいて、政治・外交・軍事・経済を指針としている。

かってイギリスは世界覇権を目指し、
ヨーロッパはもとより、アフリカ、中近東、アジア、
そして北アメリカなどの7つ海を制覇した時代があった。
フランス、ロシアも少し遅れ、帝国主義の植民地を拡大していた。

この後に遅ればせながら、ドイツ、アメリカは領土を拡大し、
アメリカはカリブ海の諸国、フィリピンの植民地を保有していたスペインに、
戦争をしかけて強奪したのである。
結果として、太平洋はあたかもアメリカの海となった・・。


日本とイギリスは、お互いにロシアの南下政策を恐れ『日英同盟』が締結され、
『日清戦争』に勝利を納めた日本軍人は、
この後に『日露戦争』でイギリスの支援で、辛くも勝利を得た。


アジアの中で、有力な日本となって、一番危惧されたのは、
アメリカの時のローズヴェルト大統領である。

この後、アメリカの国益に基づいて、
イギリス、フランス、オランダ、そして中国などの諸国と連携し、
日本を取り巻く暗黙の布陣が開かれた。


こうした中で、日本の軍部首脳陣の一部の無知な方たちは、
この怜悧な国際状況の変化を見抜けず、『日露戦争』後の酔いにまかせていた。

結果として、ABCD網に囲まれ、
ハル・ノートの難題をアメリカから突き出され、
いたたまれない日本は開戦をさせられた・・。


アメリカのこの当時のF.D.ローズヴェルト大統領は、
ヨーロッパでドイツ、イタリアを相手にイギリス、フランス等は苦戦し、
イギリスの再三にわたる、アメリカの参戦を要望を受けていた。

アメリカとしては、ヨーロッパの連合国には、武器援助などを多大に援助していたが、
肝心のアメリカ議会は、ドイツとの戦争参戦には反対が多く、決議出来なかったのである。


こうした状況で、アメリカの大統領の思惑を配慮すれば、
日本に開戦させ、日本の真珠湾の奇襲を当然情報収集で把握して折、
結果として、アメリカ国民を奮い立たせ、議会が賛同し、
ヨーロッパ、太平洋戦線に名実ともに参戦することに成功した。

太平洋戦争が終結した当時、ヨーロッパ、アジアの各国は荒廃し、
アメリカ本土は無傷で経済は隆盛をきわめて、
世界でたったひとつの豊かな超大国となった。


日本は『日露戦争』以降、国益基づいた怜悧な国家戦略を持てず、
時の政権の暴走により、国家として破滅し、
日本を初めとするアジアの人々に多大な死と惨事となった。


このような思いになると、私は涙を浮べ、
国家としての肝要な基幹は果たして、敗戦後63年となっているが、今日の日本は・・
と憂いている無力な齢を重ねた男のひとりである。


このように投稿していたのである。


私の昨今の思いは、国際主要国はもとより怜悧な国益に基づいて、
外交、軍事、経済力などを背景とした政治が行われている今日、
今後の日本を国際社会に於いて実質発言力ある国をめざし、
強い経済大国を発展させがら、外交、軍事力は強化する。

もとより日本に於いて、国民は豊かな経済の中で、
世界の主要国よりも遥かに多くの人々が、明白に実感できる社会を構築するのが目的であり、
私なりの少しボケた身ながら、国の主針として希望をしている。

しかし、こうしたことは、今後の日本を託さる若い世代の人々に総合的な国策は思考して頂くのが、
何より肝要と確信している。
特に国費で学ばれた国立大学の出身の優れた方たちに、ご提言して頂くことが、
彼らの責務のひとつと思ったりしている。




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