夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

編集者の達人の大村彦次郎、『ものを書くには、技術もさることながら、生まれついての天稟に負う。』

2011-05-26 18:15:08 | 真摯に『文学』を思考する時
私は数年前に、大村彦次郎(おおむら・ひこじろう)・著の『文壇うたかた物語』(ちくま文庫)を読み、
先ほど、ぼんやりとこの中の一節を思いだしたりしていた・・。


もとより大村彦次郎氏は、
長年『講談社』に勤め、編集の立場、出版社の重責を歴任された方であり、
こうした視線から私の敬愛している数多くの小説家に於いて、
作品から発露されていない言動を知る立場であったので、
私なりの関心があったので深く精読したのであった。


そして編集者と作家の立場の箇所を読むと、
《・・
編集者にとって、作家とは何だろう。
話をしているうちに、なんとなく原稿を書かせたい気分になる相手、
いや黙っていても原稿を注文したくなるような相手、
それが作家の愛嬌であり、魅力である。

銀座通りを素っ裸かであるく覚悟がなければ、小説は書けない、
といったのは、太宰治だ。
ものを書くには、技術もさることながら、生まれついての天稟(てんびん)に負う。
ナルシシズムとある種のマゾヒズム、それがたがいにからみ合って、芸は昇華する。

かって太宰や安吾にのめり込んでいった編集者たちは、
きっとそんな作家の底知れぬ魔力にとり憑かれいったのにちがいない。
・・》
注)ページ208から引用
注)原文にあえて改行を多くした。


こうした部分を読み込むと、私はテラスに下り立ち、
煙草を喫いながら、考え込んでしまうのある。
そして、若き世代で小説家をめざす人、或いは出版社で文藝の編集者をめざす人、
この人たちにとっては哲学書の一冊に相当する集約された明言、と確信をしたのであった。

私は『文壇うたかた物語』を二度ばかり反復するように読んだ限りであるが、
数多くの小説家、編集者の軌跡と言動が明示されているので、
この分野にめざす人の必読書と思い深めたりした。


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AKB48の新曲、初日“実売”94.2万枚、齢ばかり重ねた私でも驚きながら、そして微笑んで・・。

2011-05-26 10:37:27 | 時事【社会】
今朝、ネットでニュースを見ようと【YAHOO! JAPAN】を開き、

《 AKBの新曲、初日売上枚数94.2万枚 》

と題された見出しを見て、昨日のニュースで初回出荷枚数は145万枚、と私は知っていたので、
やはり店頭販売枚数は94.2万枚になったか、
と私は心の中で呟(つぶや)きながら、クリックした。

音楽情報専門の『オリコン』から配信された記事であるが、
無断ながら記事を転載させて頂く。

《・・
   AKB48、“投票権付き”新曲が初日“実売”94.2万枚 前作比30万枚増
                     
                         オリコン 5月26日(木)4時0分配信

人気アイドルグループ・AKB48の21stシングル「Everyday、カチューシャ」(25日発売)が
店着初日の24日に94.2万枚を売り上げ、
5/24付デイリーシングルランキング首位に初登場した。

この初日売上は、オリコンが1日単位で売上枚数の発表を開始した2009年3月以降、
全作品を通じて最高記録。
AKB48としても、前作「桜の木になろう」(2月発売)で記録した初日売上65.5万枚を、
約30万枚上積みする自己新記録となった。


同シングルは、8月発売予定の22ndシングルを歌う21名の選抜メンバーを
ファン投票で決める「第3回AKB48選抜総選挙」の投票権付き。
所属レコード会社のキングレコードによると、初回出荷枚数は同グループ史上最多の145万枚に及ぶ。

1年前に発売された前回の総選挙投票権付きシングル
「ポニーテールとシュシュ」(初日売上35.4万枚/昨年5月発売)との初日売上比は、約2.7倍増。
大島優子が速報で暫定首位発進した「第3回選抜総選挙」の総投票数も大幅な増加が見込まれる。

AKB48はこれまで、「Beginner」(昨年10月発売・ミリオン突破13週目)、
「桜の木になろう」(今年2月発売・同3週目)の2作がミリオンセラーを記録。
今作が発売2週目までに100万枚を突破すれば、自己最速のミリオン達成となる。

■AKB48 最近5作のシングル「初日」売上枚数
「Everyday、カチューシャ」(2011年5月25日発売)…94.2万枚
「桜の木になろう」(2011年2月16日発売)…65.5万枚
「チャンスの順番」(2010年12月8日発売)…47.1万枚
「Beginner」(2010年10月27日)…56.8万枚
「ヘビーローテーション」(2010年8月18日発売)…34.0万枚

・・》
注)記事の原文に、逢えて改行を多くした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110525-00000325-oric-musi
☆【YAHOO! JAPAN】<==
    【オリコン】AKB48、“投票権付き”新曲が初日“実売”94.2万枚 前作比30万枚増 ☆


私は東京郊外に住む年金生活の66歳の身であるが、
このような人気アイドルグループの頂点にある『AKB48』に関して、
あえて取り上げたのは、ここ10数年の音楽業界の衰退を憂いているひとりあるからである・・。

私の現役のサラリーマン時代は、
音楽業界のあるレコード会社の管理畑の片隅みに35年ばかり勤めていたので、
この当時は、もとより音楽専門誌『オリコン』、『日経エンターティメント』、
流行月刊情報誌『日経トレンディ』なども精読して、
ソフト全般の動向には、ある程度は理解できていた・・。

レコード業界は1998年の売上のピークで、これ以降今日まで下降している。
主因としては、経済の低迷化の中で、ネットの違法な音楽配信の蔓延化、
そして社会全般の多趣味化である、と私は思ったりしている。

そして正規な音楽配信元の音楽利用料金が、著作権を有するアーティストに対して、
CDと比べて余りにも廉(やす)過ぎる、と私は風の噂で聞いたりしている。

このような環境化で、肝要の音楽アーティストの多くは、
収入の激少化となり、生活もままならず、創作意欲がなくなってしまうのではないか、
或いは転職を余儀なくされてしまうのではないか、と憂いている。

昨今このように思っている私は、
今回、AKB48の新曲、初日“実売”94.2万枚、と知り、
たとえ総選挙投票権付きシングルでも、このような驚異的な売上げを悦んでいるのである。

この後、この画面の下段に掲載されているサイトを、
長らく私は読んだりしていた。

http://blog.livedoor.jp/ustan777/archives/51824159.html
☆【The Natsu Stele】
    AKB48新曲: 初動予測 "126.3万枚" 
        ミスチル『名もなき詩』が持つオリコン史上最高初動の更新可能性あり☆

このサイトは私は初めて見るサイトであったが、
私が週に数回見ている【オリコン】のサイトを巧く活用している優秀な内容、
と感じたりしたのである。

そして、このサイトを見ながら、
かってのレコード業界は、レコード、カセット、そしてCDなどで、
各社が苦楽を共にしながら、純粋に売り上げを伸長していた、と思いを馳せたりした。

尚、『AKB48』に関しては、私の勤めていたレコード会社とは、
無念ながら別会社であることを付記する。


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