夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

歳末が近づき、愚図〈ぐず〉の高齢者の私でも、何かと慌〈あわ〉ただしく・・!?

2011-12-27 18:06:16 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
過ぎし20日より、ある有力な旅行会社が団体観光滞在プランを利用して、
家内と共に北海道の十勝平野の中の帯広市の郊外にある十勝川温泉に2泊し、
そして奥地の大雪連峰の東部の糠平〈ぬかびら〉温泉に2泊して、4泊5日の初冬の旅をした。

帰路のとかち帯広空港から羽田空港に向かう機中、私は少しばかりプレッシャーを感じることがあり、
思案をしていたのである。

恥ずかしながら年賀状が旅行前にも一切書いていなく、
私の住む調布市の郵便局の管轄に於いて、
25日まで郵便ポストに投函して下されば、新年の元旦に配達致します、
と通知を受けていたのである。

私は齢を重ねるたびに、年賀状を頂くのも、ひとつの楽しみとしている。

元旦の朝の10時頃に配達されるのが、毎年の慣(なら)わしとなっている。

そして、知人の近況などが付記されていると、
お元気でお過ごし・・と知り、安堵したりしているのである。

一番困るのは、定例型の挨拶文だけで記載されている場合である。

例えば、

 賀正
本年もよろしくお願い致します


  謹賀新年
輝かしい新年を迎えまして
皆様のご健康とご多幸を
心よりお祈り申し上げます

 
私はこうした年賀状を拝読すると、がっかりしたりしている。

たとえ年賀状の一通でも、少なくとも近況とか、
何か創意工夫が必要である、と思っているのである。


私は小学生の時、『習字』の授業は怠けていたので、毛筆で達筆は遥かに遠い夢の世界であり、
『図画』の授業も不得意であったので、イラストで絵を描くのも駄目である。
或いは、デジカメでその人なりの心を込めた情景で表現すれば良いかしら、
と思ったりしたが技量がなく、断念している。

やむえず、私なり散文で綴っているが、
独創性のある文体で、的確に近況の知らせを短い文章で表現しているが、
私は毎年、12月の中旬になると数日思案しているのである。

この近況の知らせを親族、親戚、知人、友人等に数種類書き分けているのである。
現役時代の頃は、上司、同僚なども当然として加わっていたので、
私なりに工夫した文面を作成している。

古人から、文は人なり、という至言があるので、
たった年賀状一枚と云えども、粗末にできない習性となっている。


このような心情なので、機中で文面を思案していたのである。

帰宅の翌日の午前中、私は久々にプレッシャーを感じて、
パソコンに向い文面を思案したが、満足できるような文が浮かばないのである。
やむなくテラスに下り立ち、煙草を喫いながら、小庭の樹木を眺めたりした・・。

そして拙〈つたな〉いなりに脳裏から言葉が舞い降りて、
パソコンに向い、キーインして、数回修正して、新年度の年賀の挨拶状とした。

この後は、プリントをし、私は最寄りの郵便ポストに投函したのは、
昼下りの2時であった。

その後は、日常買物の専門者の私は、スーパーに2店ばかり駆け巡り、
職務を果たしたりした。

この間に、このサイトの投稿文を書いたりしていたので、
新聞も精読できず、もとより読書の時間もなかったのである。


昨日の26日の午前中に、家内が美容院と年末・年始の買い物に行っている間、
久々に読売新聞を精読していたり、このサイトの投稿文を書いたりしていた。

そして家内が昼過ぎ2時に帰宅すれば、
これから数店、買い物に行きましょう、と明言された。
こうした時は、私はボディガード兼お供、そして荷物持ちの重責となるので、
ハイ!、と明るく大きな声で応〈こた〉えた。

もとより年末・年始の買い物であり、最寄りのスーパーに行き、帰宅後、
再びスーパーとドラッグ・ストアーに買い物をした後、帰宅。
その後、駅前のスーパーに2店、そして洋菓子店を廻って、帰宅したのが夜の7時半過ぎであった。


本日の日中のひととき、私は庭を掃き清め、
私の住む調布市は、『燃えるゴミ』の収集は30日に備えた。
しかしながら、モミジの樹は4本ばかりあるが、
この中の2本の葉は、3割方が枝に残っているのである。

平年ならば12月初旬に、たわわな葉は地上に吹き寄せのようになり、
掃き清めているが、今年は晩秋も暖かく、いまだに枝に名残りおさそうに残っている。
私は微苦笑しながら、枝を少し揺すって葉を落としたが、二割ぐらい残っている。

もしかしたら新年まで残っているのかしら、と朱紅色のたわわな葉が
気になったりしている。


このように20日過ぎ下旬に旅をすると、
歳末が近づく昨今、愚図〈ぐず〉の高齢者の私でも、何かと慌〈あわ〉ただしい日々を送っている。


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蒼穹&みゆき舞い降る初冬の十勝地方 ふれ逢い旅【11.12.20.~12.24.】 最終回

2011-12-27 11:04:51 | 
          最終章  旅の終わりは、メークイン

旅の最終日の24日、私たち一行は宿泊した『糠平館 観光ホテル』のご厚意で、
午後一時発のホテルの送迎バスで、とかち帯広空港まで送って頂けることとなっていた。

私は近くの『ひがし大雪博物館』に30センチぐらいの積雪の中を向かい、
小雪舞う中を歩いたりした。

私は旅をする時、その地の民族館などを鑑賞する習性があり、
もとより風土、文化などを教示されるためであった。
今回の『ひがし大雪博物館』は、動植物、土壌など多々学び、
特に数多くの樹木の特徴、盛衰、推移、
そしてアイヌ民族の長き歴史に及ぶ日常生活の変貌を教示させられたりした。

館内は、私たった独りで鑑賞したが、このようなことは初めてであった。


ホテルの前を午後1時少し前に送迎バスは出発し、雪道の中を上士幌、士幌を通り過ぎると、
路面は除雪した雪は消え、周辺は大雪原の中、小雪も止み、まばゆい晴れ間と変貌した。

ときおり微風が吹くと、大雪原の粉雪が吹き飛ばされて、道路に吹雪のような情景となり、
以前に観た道路際の風雪避けが、こうした時に大いに威力を発揮するが、
広い北海道の大地では限りある、とも感じさせられたりした。

やがて帯広市の郊外、やがて高速道路を疾走し、空港までは送迎バスは走ったが、
100キロぐらいの道のり、1時間半ばかりであったが、
改めて殆ど周辺の情景は大雪原であったので、やはり広い十勝平野を実感させられたのである。


とかち帯広空港発の午後4時の便であったので、それまでの待ち時間は家内がお土産を購入した後、
私は家内を誘い、レストランに入店した。
私たち夫婦は、旅の現地の最終には、食事処を利用することが多く、
私は地酒かビールを吞みながら軽食を頂くことが圧倒的に多いのである。
そして旅先の余情、そして旅先のこぼれ話を家内と談笑したりしている。

今回はレストランに入店すると、ビールとお徳用のつまみセットで1200円くらいを配慮していたが、
この時節はなく、やむなくメークインがふたつ蒸かしてある食べ物を指定した、
そして北海道だからサッポロビールの『クラシック』の銘柄と何かと優先していたが、
この店にはなく、サッポロビールの『生』の瓶ビールとした。

私はここ10数年、アサヒ、キリンは大手で成功しているビール会社で、
何かと劣勢なサッポロを応援したくなる性格であり、
特に北海道を旅する時は、サッポロビールの『クラシック』の瓶ビールであると公言し、
ほぼ実行を重ねてきたのである。

このたびは、やむなくサッポロビールの『生』の瓶ビールを吞みながら、
温かなメークインに少しバターをのせて頂いたのであるが、
ビールと波長が良く、家内に絶賛した、

そして家内から笑われてしまい、もとより私の独断と偏見の性格を発露したので、
あなたのとめとめない悪い性格が始まったわ、
というしぐさをまじえてである。


今回の旅先でも、私は地元の高齢者の70代の女性、60代の男性の3名、
そして中学生の男女の5名と談笑を重ねたりした。

旅のさなかに帯広の郊外の果てしなく拡がる大雪原の中、
大地は凛とし、果てしなく青空が観える蒼穹(そうきゅう)の情景に、
亡き作家の立原正秋(たちはら・まさあき)氏を思い馳せたりした。

そして一時時期に過ごされたシンガーソングライターの中島みゆきさん、
或いは亡き作家の福永武彦〈ふくなが・たけひこ〉氏にも思いを重ねたりした。

このようなことを思い、みゆき舞う情景も共に過ごせたのであり、
私にとっては限りなく贅沢な旅であった、と実感したりした。

この後、空港の待合室で、旅を共にした方たちと談笑し、
またお逢いしたいですねぇ、とそれぞれのご夫妻に私たち夫婦は言葉を交わしたりした。

                              《終わり》

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