夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

昨今の若き男女は、二宮金次郎のように歩く方が多くなり、高齢者の私でも戸惑いながら苦笑し・・。

2011-12-13 23:30:18 | 時事【社会】
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
二週間前に買い物で駅前のスーパーに行った時、駅近くの商店街を歩いていると、
若き20代の女性が前かがみで何かを見ながら歩いていた。

その後、駅前の広場を足早に歩いていた若き30代の男性も、
やはり前かがみで何かを見ながら歩いていた。

私は驚きながら周辺を見渡すと、10人ぐらいの方が前かがみで何かを見ながら歩いていたので、
まるで江戸時代末期に農民の児として育った二宮金次郎のような方が増えた、
と私は苦笑したりした・・。

もとより二宮金次郎は、貧困の少年時代を過ごし奮闘しながら朝から晩まで働き、
この間に薪を背負っての道中に本を読んで勉学に励んだ人で、
私が学んだ小学校の校庭の片隅に銅像があった。


私は注視しながら見ていると、何かしら携帯電話のような物に覗き込むように見ている人が多く、
無念ながら携帯電話も使えず、世の中の時流から取り残されている私でも、
ここ一年ぐらい話題となっている高性能携帯電話と称されているスマートフォンだ、
と解った。

そして過ぎし日に雑誌などで教示され、従来の携帯電話はもとより、バソコン、デジカメ、
カーナビ、携帯音楽プレーヤー、ゲーム機、電子辞書なども有している機能もある、
と知り私は驚いているひとりである。


この後日、私は久々に電車に乗ろうと改札口に入り、
地下にあるプラットフォームに通じるエレベータ乗った時、
隣にいる若き20代の女性が、このスマートフォンを忙しそうに画面を変えていた。

そしてエレベータの降り口から平坦となったプラットフォームを歩いていても、
スマートフォンの画面から目を離さないので、人の多い所で危ないなぁ、
と私は危惧したりした。
その後、やはりこの女性は40代ぐらいの男性にぶつかり、目礼しながら謝ったりしていた。

私は身体の衰えた高齢者、或いは構内のベンチとかに、ぶつかったり、
最悪の場合は電車が入線してきたら、と私の方がハラハラしてしまうのである。


昨日、私は近くの野川の遊歩道を散策していた。
落葉樹のたわわな葉は、紅色、朱紅色、黄色など染められている錦繍(きんしゅう)の情景が終わりかけ、
枝には少しばかりの葉が残り、朝のまばゆい陽射しが樹木の枝葉を照らしだして、
私は思わず足を止めて、見惚〈みと〉れていた・・。

まもなく後方から足音が聴こえ、突然に足音が消え、私は後ろを振り向くと、
わずか1メートルぐらいで、若き20代のツーピスを召された女性が、驚いたように立ちすぐんでいた。
私はこの女性の顔立ちを見た後、手に握りしめたスマートフォンに気付いた。

そして、この女性は人影の少ない遊歩道で、スマートフォンで情報を検索しながら歩いているうちに、
私の姿を手前で気付いた、と思われる。

この女性は私に目礼をして立ち去ったのであるが、
私の方が驚いたょ、と私は心の中で呟〈つぶや〉いたりした。


このように昨今は何かと慌ただしく、世の中は情報に溢れているが、
働いて下さる諸兄諸姉、せめて歩いている時ぐらいは、
颯爽とした姿で前を見据えて歩くのが美しい、
とサラリーマンを35年近く体験した私は確信を深めている。


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誰しも健康の源は、何よりも熟睡こそ肝要である、と高齢者の私は微苦笑し・・。

2011-12-13 10:15:48 | 定年後の思い
私は昨日は深夜まで読書をしていた為か、今朝は7時半過ぎに目覚めて、
朝のまばゆい陽射しを居間から眺めて、少しぼんやりとしていた。

私の住む東京郊外の調布市は、この時節の日の出は6時半前後であり、
2004〈平成16〉年の秋に定年退職後、年金生活を始めてきたが、
だらけた日常生活を過ごすのは恥ずかしく起床は日の出前、とモットーとしてきたが、
ここ1週間は狂いはじめ、確かに寝坊したが、熟睡した、と微苦笑した。

この後、私は年金生活をして8年生の身であるが、
風邪などで内科の病院に治療を受けたことはないなぁ、と微笑んだりした。
私の秘かな対策のひとつとして、風邪ぎみの時は、早めに布団にもぐり、
本を読み、そして睡眠時間を多めにしている。

こうしたことは年金生活の自在の身だからできることなので、
この世で一番贅沢なことと確信しながら、と甘受している。


しかし働いて下さる現役の諸兄諸姉は、歳末に向けて短期に成果を問われる昨今、
睡眠時間を削りながら奮闘されていると思われる。

古来より大学受験に際して、『4当5落』という格言があった。
睡眠時間を4時間程度にし、5時間以上睡眠に貪(むさぼ)れば、
目指した受験校の合格には覚束ないと長らく伝えられてきた・・。

私は若き18歳の時、大学入試の際は、目指していた第一志望の大学に合格する自信がなくなり、
安易に入学が確実に入れるて大学を選定した。

その後、大学を中退し、映画、文学青年の真似事をした後、
ある大手の民間会社に中途入社できたのは25歳の時であった。

もとより会社に勤めれば、多くのお方と同様に、
上司を見習いながら勤務に励み、ときには土日の休日出勤などもあり、
そして開発業務などの期間は、徹夜となったりしていたので睡眠時間を削っていた。
しかし開発の業務は、一年以内であるので、
その後の勤務体制は通常となり、ほっとしたりしていた。

定年退職の5年前より、業界全般としてリストラ烈風の影響下、
私は出向となり、少し遠方の勤務先となった。

朝は4時45分に起床し、帰宅は夜の10時過ぎが圧倒的に多く、
消却法として睡眠時間は4時間程度となり、
こうした勤務体制を5年間続けて、定年退職時を向かえ、
私のサラリーマン生活は卒業したのである。

私は『4当5落』の言葉を聴くと、安易に逃げた大学入試の受験期でなく、
社会人の最後のサラリーマン5年間の出向期間なのであり、
今となって微苦笑している。


私は健康の源は、乳児から高齢者までの誰でも、
薬などに頼らず、熟睡こそ肝要である、と思っている。
そして生きがいのある言動をしていれば、
たとえ齢を重ね体力が衰えても、心身は溌溂(はつらつ)と確信している。


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