夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

東京郊外の片隅に住む私は、初雪が降り、そして霙(みぞれ)、ときおり粉雪が舞ふ情景に微笑んで・・。

2012-01-20 14:13:03 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住み、結婚前後の5年を除き60年を超えている。
そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

こうした中で、昨夜の9時過ぎに小雨が降りだして、私は玄関の軒下にたたずんで、
小雨が降りしきる情景を見つめていた。

私の住む地域は、昨年の12月の頃から、
小雨、初雪も降ることなく、冬晴れの多い日々に恵まれたが、
余りにも雨もなく乾ききった空気となり、雨乞いでもしょうかしら、と私は思ったりしたが、
無力で体力も衰えた私が懇願しても、天上の気候の神々に無視されると思い、断念したりしてきた。

今朝、5時過ぎに目覚めると、こっそりと玄関の片隅みの窓辺から、主庭を眺めると、
薄暗い中、小庭の中央部に白いベェールのような雪が観えたが、周辺の樹木は雪をたたえることはなく、
ほんのりと深夜か早朝に初雪が降った、とぼんやりと解った。

その後、寝室の暖かな布団にもぐり、目覚めた時は7時過ぎで、
霙(みぞれ)が降り、ときおり風が吹き、霙(みぞれ)が舞ふ情景となっていた。

昼の12時過ぎのNHKテレビのニュースを視聴していると、
北海道の旭川市の郊外はマイナス30度、そして市内はマイナス20度の厳寒となり、
街中でダイヤモンド・ダストで煌〈きら〉めいている情景が映し出されていた・・。

東京郊外の片隅で幼年期は農家の児として育った私は、
ここ数10年はマイナイ10度前後の寒さの冬の旅に魅了されて、
雪恋し、と家内と共に旅を重ねてきた・・。

こうした心情のある私は、旭川市の市内はマイナス20度の厳寒の中、
街中でダイヤモンド・ダストで煌〈きら〉めいている情景に、
いいよなぁ、と羨望したりした・・。

小庭を眺めたりしていると、霙(みぞれ)から粉雪が舞ふ情景に変貌して、
私はしばらく見惚〈みと〉れたりした。

このような情景を眺めていると、

♪逢いたい気持ちが ままならぬ
 北国の街は つめたく遠い

【 『小樽のひとよ』 作詞・池田充男、作曲・鶴岡雅義、唄・鶴岡雅義と東京ロマンチカ 】

と私は心の中で唄いだしたのである。


私たち夫婦は、10数年前、網走の郊外の観光ホテルに連泊し、
知床のウトロ周辺で流氷を眺めて数時間ばかり散策した後、
翌日の朝に特急列車で札幌に移動した後、雪まつりの前に小樽市に寄り、宿泊した時であった・・。

2月の雪の舞い散る中、日中は街中、運河周辺を散策したり、
ホテル宿泊した夜は、付近の居酒屋の行き帰り雪で足が覚束なかったが、
囲炉裏焼などで、地酒と地魚をたらふく頂いたりしたことがあった。

♪粉雪まい散る 小樽の駅に
  ・・・
【 『小樽のひとよ』 作詞・池田充男、作曲・鶴岡雅義、唄・鶴岡雅義と東京ロマンチカ 】

私は粉雪が舞ふ情景を眺めたりすると、小樽を訪れた雪の情景に愛惜の想いを重ね、
見惚れていたのであった。


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裏磐梯、この時節は粉雪舞ふ日々の中で・・。【12.1.15.~1.18】 最終回

2012-01-20 10:04:27 | 
       最終章  旅の終わりは、『東北6県 日本酒飲み比べ』となり

私は『裏磐梯猫魔ホテル』に滞在していた3泊4日の間、
指定された部屋は、東京郊外の田舎者としては、お洒落な洋室の上、広い部屋の間取りに戸惑っていた。

http://nekoma.jp/guestroom/room5.html
☆【裏磐梯猫魔ホテル 公式ホームページ】<==ゲストルーム <==デラックスツイン☆

このホテルの解説に明記されている通り、
《・・デラックスツインは全て前室がついたペントハウスです。
 最上階の窓からは裏磐梯の自然が眺望できます・・》
と称されているが、
まぎれなく最上階の5階の窓辺からは、高い松の数10本を観おろし、
その先の雑木林越しに氷結した檜原湖が観え、
湖の雑木林、里山、そして幾重かの山なみが観え、展望に最良な処であった。

私たち夫婦のささやかな体験としては、選定できるならば和室を望み、
窓辺の近くに3点セットの椅子、テーブルがあり、
そして12畳前後の和室が好みである。

私たち夫婦としては落ち着かない部屋となったが、
私は窓辺の近くのソファーに座ったり、ときおり横たわったりし、
窓辺からの粉雪舞い降る情景に見惚れたりしていた。

この間は、館内の売店で買い求めた地酒を吞んだり、或いは煎茶を飲んだりしながら、
活字中毒の私は持参した文庫本を読んだりした。
たまたま曽野綾子・著作の『非常敷家族』〈徳間文庫〉、『晩年の美学を求めて』〈徳間文庫〉の二冊であり、
つたない半生を歩んだ私は、この世の最良のひとときを過ごしている、
と感じたりした。

そして疲れを感じたら、大浴場に身も心もゆだねて、温まった後、
大浴場の片脇から階段を降りて、露天風呂に入ったりした。


館内の食事に関しては、朝食はバイキングで、
夕食は到着した和食で確かな味付けであり、翌日は洋食となり、
最終の夜はバイキング形式となったが、私たちが旅行会社に支払った旅費を配慮すれば、
予期した以上のホテル側のご厚意と強く感じたりした。

http://nekoma.jp/cuisine/index.html
☆【裏磐梯猫魔ホテル 公式ホームページ】<== お料理☆

こうした待遇を受けた私は、日本酒、ビールを注文して吞んだりしたが、
秘かに待ち焦がれた最終のバイキング形式の夕食時であった。

このホテルの夕食のバイキング形式の場合は、『東北6県 日本酒飲み比べ』が旅先前から私は知っていた。

http://nekoma.jp/cuisine/cuisine5.html
☆【裏磐梯猫魔ホテル 公式ホームページ】<== お料理<==、『東北6県 日本酒飲み比べ』☆

私は家内用にビール、そして『東北6県 日本酒飲み比べ』を注文した。
呑兵衛の私は、旅先で地酒を吞んだりして30年近くなるが、
時には戯〈たわむ〉れとして一合瓶が6本セットなどを愛飲したりしてきた。

こうしたガラス製のぐい吞みで、それぞれの地域の地酒を吞めば、
その地の旅先を思い馳せ、和菓子と同様に古来からの文化のひとつと感じたしている。

好みの単品を食べながら、地酒を吞み、こうした思いを家内に話たりしていると、
何かしら高揚して、家内は『東北6県 日本酒飲み比べ』を追加すれば、
と微笑みながら私に言ったりした。

私はお代わりした『東北6県 日本酒飲み比べ』を吞みながら、
今回の旅も、訪れた日は雪の降った後であり、積雪は50センチ前後であり、
滞在中はどんよりとした曇りの日が続き、ときおり淡い陽射しが射したりしたが、
こうした中で、粉雪が舞ふ時が多く、思いで深い旅であった、とぼんやりと感じたりした。

そして、のちの思いになることは、確かだよねぇ、
と私は家内に言ったりした。


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