私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住み、結婚前後の5年を除き60年を超えている。
そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。
こうした中で、昨夜の9時過ぎに小雨が降りだして、私は玄関の軒下にたたずんで、
小雨が降りしきる情景を見つめていた。
私の住む地域は、昨年の12月の頃から、
小雨、初雪も降ることなく、冬晴れの多い日々に恵まれたが、
余りにも雨もなく乾ききった空気となり、雨乞いでもしょうかしら、と私は思ったりしたが、
無力で体力も衰えた私が懇願しても、天上の気候の神々に無視されると思い、断念したりしてきた。
今朝、5時過ぎに目覚めると、こっそりと玄関の片隅みの窓辺から、主庭を眺めると、
薄暗い中、小庭の中央部に白いベェールのような雪が観えたが、周辺の樹木は雪をたたえることはなく、
ほんのりと深夜か早朝に初雪が降った、とぼんやりと解った。
その後、寝室の暖かな布団にもぐり、目覚めた時は7時過ぎで、
霙(みぞれ)が降り、ときおり風が吹き、霙(みぞれ)が舞ふ情景となっていた。
昼の12時過ぎのNHKテレビのニュースを視聴していると、
北海道の旭川市の郊外はマイナス30度、そして市内はマイナス20度の厳寒となり、
街中でダイヤモンド・ダストで煌〈きら〉めいている情景が映し出されていた・・。
東京郊外の片隅で幼年期は農家の児として育った私は、
ここ数10年はマイナイ10度前後の寒さの冬の旅に魅了されて、
雪恋し、と家内と共に旅を重ねてきた・・。
こうした心情のある私は、旭川市の市内はマイナス20度の厳寒の中、
街中でダイヤモンド・ダストで煌〈きら〉めいている情景に、
いいよなぁ、と羨望したりした・・。
小庭を眺めたりしていると、霙(みぞれ)から粉雪が舞ふ情景に変貌して、
私はしばらく見惚〈みと〉れたりした。
このような情景を眺めていると、
♪逢いたい気持ちが ままならぬ
北国の街は つめたく遠い
【 『小樽のひとよ』 作詞・池田充男、作曲・鶴岡雅義、唄・鶴岡雅義と東京ロマンチカ 】
と私は心の中で唄いだしたのである。
私たち夫婦は、10数年前、網走の郊外の観光ホテルに連泊し、
知床のウトロ周辺で流氷を眺めて数時間ばかり散策した後、
翌日の朝に特急列車で札幌に移動した後、雪まつりの前に小樽市に寄り、宿泊した時であった・・。
2月の雪の舞い散る中、日中は街中、運河周辺を散策したり、
ホテル宿泊した夜は、付近の居酒屋の行き帰り雪で足が覚束なかったが、
囲炉裏焼などで、地酒と地魚をたらふく頂いたりしたことがあった。
♪粉雪まい散る 小樽の駅に
・・・
【 『小樽のひとよ』 作詞・池田充男、作曲・鶴岡雅義、唄・鶴岡雅義と東京ロマンチカ 】
私は粉雪が舞ふ情景を眺めたりすると、小樽を訪れた雪の情景に愛惜の想いを重ね、
見惚れていたのであった。
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世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住み、結婚前後の5年を除き60年を超えている。
そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。
こうした中で、昨夜の9時過ぎに小雨が降りだして、私は玄関の軒下にたたずんで、
小雨が降りしきる情景を見つめていた。
私の住む地域は、昨年の12月の頃から、
小雨、初雪も降ることなく、冬晴れの多い日々に恵まれたが、
余りにも雨もなく乾ききった空気となり、雨乞いでもしょうかしら、と私は思ったりしたが、
無力で体力も衰えた私が懇願しても、天上の気候の神々に無視されると思い、断念したりしてきた。
今朝、5時過ぎに目覚めると、こっそりと玄関の片隅みの窓辺から、主庭を眺めると、
薄暗い中、小庭の中央部に白いベェールのような雪が観えたが、周辺の樹木は雪をたたえることはなく、
ほんのりと深夜か早朝に初雪が降った、とぼんやりと解った。
その後、寝室の暖かな布団にもぐり、目覚めた時は7時過ぎで、
霙(みぞれ)が降り、ときおり風が吹き、霙(みぞれ)が舞ふ情景となっていた。
昼の12時過ぎのNHKテレビのニュースを視聴していると、
北海道の旭川市の郊外はマイナス30度、そして市内はマイナス20度の厳寒となり、
街中でダイヤモンド・ダストで煌〈きら〉めいている情景が映し出されていた・・。
東京郊外の片隅で幼年期は農家の児として育った私は、
ここ数10年はマイナイ10度前後の寒さの冬の旅に魅了されて、
雪恋し、と家内と共に旅を重ねてきた・・。
こうした心情のある私は、旭川市の市内はマイナス20度の厳寒の中、
街中でダイヤモンド・ダストで煌〈きら〉めいている情景に、
いいよなぁ、と羨望したりした・・。
小庭を眺めたりしていると、霙(みぞれ)から粉雪が舞ふ情景に変貌して、
私はしばらく見惚〈みと〉れたりした。
このような情景を眺めていると、
♪逢いたい気持ちが ままならぬ
北国の街は つめたく遠い
【 『小樽のひとよ』 作詞・池田充男、作曲・鶴岡雅義、唄・鶴岡雅義と東京ロマンチカ 】
と私は心の中で唄いだしたのである。
私たち夫婦は、10数年前、網走の郊外の観光ホテルに連泊し、
知床のウトロ周辺で流氷を眺めて数時間ばかり散策した後、
翌日の朝に特急列車で札幌に移動した後、雪まつりの前に小樽市に寄り、宿泊した時であった・・。
2月の雪の舞い散る中、日中は街中、運河周辺を散策したり、
ホテル宿泊した夜は、付近の居酒屋の行き帰り雪で足が覚束なかったが、
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・・・
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