夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

幾たびか冬の札幌を訪れ、東京の田舎者の私のささやかな想いは・・。 《1》 

2012-01-27 11:28:51 | 旅のあれこれ
            序 章

私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、家内と共に互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

こうした中で、私たち夫婦は共通趣味のひとつとして、国内旅行であり、
子供に恵まれなかったこともあり、若き新婚時代から各地の旅を重ねてきた。

たまたま明日の27日より北海道の札幌市の郊外のリゾートホテルに滞在し、
冬の札幌を中核とした地域を訪れる。

今回は6泊7日の旅となるが、家内は支笏湖〈しこつ〉の湖畔の冬の花火大会も観たいわ、
とここ一週間調べたりして、バス会社に予約を入れたりしてきた。

そして冬の寒い地域であるので、私たち夫婦は防寒着、帽子、手袋、防寒靴なども、
いそいそと準備して、昨日の日中に、宿泊先に宅配便で送付したりした。


このように旅立つ前の準備も殆ど終えて、私はテラスに下り立ち、
小庭の冬木立の樹木を眺めながら、北の大地の北海道のことに、
ぼんやりと思いを馳せたりした・・。


私が初めて北海道に行ったのは、
高校時代の修学旅行で確か1962(昭和37)年の6月の頃だったと思われ、
上野駅から夜行列車で青森駅に着いた後、青函連絡船に乗船し、函館から12泊13日間の概要一周であったが、
経費節約と若き悪戯ざかりの高校生であった為か、
車中泊が道内移動も兼ねた3日ほどあったので、体力テストのようだった、とおぼろげに記憶している。

この時の周遊は定かでないが、今でも鮮明に覚えているのは、
青函連絡船に乗船して、函館の街が観えた時、あれが北海道だ、
と感動しながら心の中で歓声を上げたことが、心の片隅に残っている。


私たちが結婚した1976〈昭和51〉年の春を過ぎた後、
長野県、北陸地方、東北地方などを主体として旅行をしていたが、
1981〈昭和56〉の夏、私の夏季休暇で利用し、夫婦として初めての北海道は道南コースを周遊した。
札幌に宿泊した後、大沼、函館の宿泊した3泊4日の全日空が主催するフリー周遊プランであった。

この時、私たちは初めての大型旅客機に乗り、更にエコノミーの航空券なのに、
ファースト・クラスに座るように客室乗務員から言われ、破格のサービスを受けたりした。
初めてづくしの為か、札幌、函館の市内めぐりも、無知で解らず、ただ舞い上がる中、
ハイヤーで周遊観光をしたりし、帰宅後は我が家の貯金がわずかとなったりしてしまったが、
それなりに思いで深い旅となった。

その後の道内は、晩秋に知床のウトロ、屈斜路湖の付近の川湯温泉に宿泊し、
道東地方を周遊したりし、朱紅色、紅色、黄色に染められた錦繍(きんしゅう)に魅せられたりしたが、
この旅の後、いつの日にか北海道の冬の時節に訪れたい、と互いに話し合ったりした。

私の心の奥底には、ある小説家が、旅はその地の一番過酷な季節に訪れると、その地域が解る、
このような意味合いの言葉が綴られていたので、
北海道の秘めたる魅力は冬の季節だ、と思いたったのである。

                              《つづく》
☆今回、明日の28日から2月3日まで、札幌市の郊外のリゾートホテルに滞在し、
冬の札幌を中核とした地域を訪れるので、
この間、この【 幾たびか冬の札幌を訪れ、東京の田舎者の私のささやかな想いは・・。】の続編を
自動設定で掲載しますので、お読み頂き、ご笑話を願えれば幸いです。


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コメント (1)
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