夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

春麗の越後湯沢、初めてこの地を訪れれば・・。【2012.5.6.~5.9.】 最終回

2012-05-11 16:25:53 | 
        最終章  旅の終りも越後湯沢の美人と言葉を重ね

8日の夕食の時、明日で越後湯沢とお別れだね、と前に席に座っている家内に私は話しかけたりした。
この食事処は、創意工夫のある数多くの料理を頂いた上、
仲居さんの微笑みの中、今回の旅に参加した私たち一同は楽しく過ごさせて貰った。

私はおしゃべりで呑兵衛のひとりなので、隣席の同行した人たちと談笑を重ねてきた。
或いは仲居さんの中で、セミロングの方が食事時はポニーテール風に髪を束ねて上、
何かと私たちに気配りして下さったり、
もうひとりの方はショートヘアーの方も颯爽と各テーブルを廻っていた。
いずれも黒髪で30代の前半ぐらい美麗で、制服と思われる半袖の黒シヤツが私にはまぶしかった・・。

そして私は、ビールをもう一本下さい、とショートヘアーの方も言ったりして、
二言三言を言葉を重ねたりした。
清潔感があり健気に明るく言葉で応じてくれ、私は楽しげな顔をしていたらしく、
家内は笑ったりしていた。

私は館内の仲居さん、フロントのスタッフの男女の方たちも、
少しばかりの越後湯沢の文化、風土、食べ物などを話題にしてきたので、
お客の立場としてではなく、お互いに謙虚に言葉を重ねて余情があれば、これ以上のことはない、
と私は思っているひとりである。

今回の旅のお土産としては、いつものように家内は数多く買い求めていたが、
私としては特に魅せられたのは洋菓子の場合は、『地酒生ショコラケーキ』であり、
お煎餅は純和風米菓子と称された『こめ・米煎餅』、
漬物類は、『芽生姜(めしょうが)の塩麹(こうじ)漬け』であった。

そして吞んだ地酒は、『八海山』の純米吟醸、『鶴齢(かくれい)』の純米吟醸であり、
帰路の際、買い求めたのは『巻機(まきはた)』の純米吟醸であった。
いずれも4合瓶であり、この地の南魚沼地方で人々から育(はぐく)まれた酒であり、
文化のひとつでもある。

帰路、新幹線で東京駅に向かう車中、
宿泊先を辞する時、お騒がせしまして、色々とお世話になりまして、
と私は仲居さんをはじめ、フロントの方たちに言葉をかけたので、
この中のひとりのセミロングの仲居さんの笑顔を思いだされた・・。

東京駅で私たち一行はお互いに別れる時、
再びお逢いしたいですねぇ、と私も家内も何かと言葉を重ねてきた一行の人たちに、
私たちは挨拶を重ねたりした。


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春麗の越後湯沢、初めてこの地を訪れれば・・。【2012.5.6.~5.9.】 第五回

2012-05-11 10:27:18 | 
        第五章  アルプの里は残り雪の情景

8日の朝も快晴の朝を迎え、部屋のベランダから越後湯沢の街並みを眺めたり、
そして遥か遠方の雪をいだいた三国連峰を眺めると、
『日中のひととき・・やはりアルプの里に行って見ようょ』
と私は部屋の座卓で煎茶を飲んでいる家内に言ったりした。

前日に私たち夫婦は街並みを散策していた時、アルプの里に往復するロープウェイを観かけたが、
どうしょうかしら、とためらったりしていた。
里山の頂上付近かに山なみを観ても、私たちの宿泊している部屋からの美景にまさるものはなし、
という思いがあったのである。

9時過ぎに私たちは宿を後にして、わずか10分足らずでロープウェイの乗車入口に着いた。

http://www.yuzawakogen.com/
☆越後湯沢【アルプの里】公式サイト☆

私たちは前日に、このアルプの里のパンフレットを宿泊している館内から頂き、
《 雲を超えて山頂へ。
    雲上のお花畑、色彩の海へ。 》
と明記された数多くの高山植物の写真を見たりしていたので、少しは見られるかしら、
と期待していたことも事実であった。

そして乗車入口の『山麓』駅で、乗車券をチエックして頂いた時、
『山頂駅からブナの原生林の少し手前まで歩けますが・・
後は雪が残っていますので、散策は無理ですが、よろしいでしょうか?』
と麗しき若き女性の係員から訊ねられたが、
『結構ですょ』
と私は明るく微笑みながら応えた。

私は体力も衰えた身なので、パノラマコースと称される2時間半ばかりの登り下りは無理であるし、
ミニトレッキングコースと称される一時間ぐらい登り下りが最適と思っていたので、
ブナの原生林の少し手前だったら20分ぐらいの登りであったので、微笑んだりした。

ロープウェイの乗車すると街並みを下方に遠ざかり、里山の中腹には山桜の花が見えたり、
辛夷(コブシ)の純白の花も見え、やがて山頂駅に到着した。

広大な平坦地から周辺の幾重か里山が観え、
遥か彼方には、谷川岳、朝日岳、越後三山の中の岳、駒ヶ岳、八海山の雄姿が一望でき、
山頂は雪をいだき、山裾まで雪筋で輝いていた。

その後、私たちはブナの原生林の少し手前を目指して、
登り路を歩き始めたが、周辺は残り雪の景観であり、やがて積雪の路となり、
引き返して展望台で遥か彼方の雄大な山なみを改めて観たりした後、
イタリア料理のレストラン『アルビナ』が見えたので、昼食とした。

私たち夫婦は、婚約する前の頃から私がイタリア料理がこの味であったので、
食べたりしてきたので、家内を誘ったのである。
http://www.yuzawakogen.com/service/restaurant.html#anchor02
☆レストラン『アルビナ』☆

このレストランは窯焼きで、私たちは三品を頂いたが、予期した以上に美味であった。
私は定年後の3年まで、こうした時はイタリアのワインを一本(720ml)を吞んできたが、
何かしら胃腸が弱くなり、やむなく昼はビール、夜は純米酒としてきたのがここ5年となっている。

そしてビールを吞みながら、家内と談笑し、
窓辺から観える除雪車の二台が道路、付近のゆるやかな丘陵を除雪している情景を見たりして、
こうした人影の少ない閑静の中で、残り雪のアルプの里も良いねぇ、
と私は家内に言ったりした。

                        《つづく》

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