私たちが指定された部屋は3階の一室で、
8畳の和室、そして窓辺に三点セットのテーブルと椅子ふたつが置かれた4畳ぐらいの広さがあり、
この間の間仕切りとしては障子があるので、
何かと私たち夫婦としては、4日ばかり滞在であったが過ごしやすい処であった。
何よりも魅了させられたのは、部屋の窓辺からの情景であった。
海辺に建つ当館は、左側の外れに里山が海岸に接して、干潮の時は波打ち際から20メートルぐらいの浜辺となり、
そして浜辺となった所に幾重かの岩が群島のように見えたりした。
その後に満潮の波時は、浜辺が海水で消え去り、寄せては返す波間となり、
岩の群島に波が押し寄せて砕け散っていた・・。
前方の500メートルぐらい先には、海上越しに多賀の街並み、かすかに海岸沿いの道路が観え、
そして上方の里山の中腹の樹木の中、ときおり伊東線の電車が観えたりした。
里山の頂上までには森の中に、わずかながら人家が点在していた。
そして前方の少し右側の海辺の近くには、大きなリゾートマンションのような建物が三軒あり、
目を右側に動かせば赤根崎にある建物が観え、その先には赤根崎を通して大きな街がかすかに観え、
その後に熱海の市街と解った。
窓辺から観える右側の遥か彼方には、真鶴半島も観えたりした。
こうした情景を私は見たりし、部屋の窓辺の近くに寄せては返す波を見惚(みと)れて眺めたりした。
まじかに海岸の横から眺めていたので、
改めて干潮に現れた浜辺、或いは満潮の波が押し寄せる無限なような波間となり、
ときおり宿泊先から配布された館内ニュースを見たりしていた。
たとえば到着した21日の時は、
《 明日の天気 曇り時々雨
明日の日の出 am4.35
日の入り pm6.46
満潮 am4.32 pm6.25
干潮 am11.28 pm11.38 》
このように記載されていたので、釣りもしなく満潮と干潮にも疎(うと)い私でも、
押し寄せる波を見ながら、まもなく満潮になるから浜辺は消えて、
海岸まで波が押し寄せてくると学び、不思議な周期に見惚れてたりしていた。
そして夜のとばりになると、彼方の海上越しに多賀の街並みなどが灯(あか)り燈(とも)り、
里山の上空には数多くの星が彩(いろど)った。
そして確か二日目の深夜に目覚めると、満天の星空となり、
家内も偶然に起きだして、私たちは夜空を彩(いろど)る情景に見惚れたりした。
早朝、昼下り、夕暮れ、ときには深夜に窓辺から眺めたりし、
打ち寄せる波音、岸辺の大きな樹木には小鳥の鳴き声が聴こえだけの静寂な時を過ごした。
このような状況だったので、俳句に素養のない私でも、
つたない一句を詠んだりした。
横たえば 寄せては返す 波の音
詠み人・夢逢人
《つづく》
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8畳の和室、そして窓辺に三点セットのテーブルと椅子ふたつが置かれた4畳ぐらいの広さがあり、
この間の間仕切りとしては障子があるので、
何かと私たち夫婦としては、4日ばかり滞在であったが過ごしやすい処であった。
何よりも魅了させられたのは、部屋の窓辺からの情景であった。
海辺に建つ当館は、左側の外れに里山が海岸に接して、干潮の時は波打ち際から20メートルぐらいの浜辺となり、
そして浜辺となった所に幾重かの岩が群島のように見えたりした。
その後に満潮の波時は、浜辺が海水で消え去り、寄せては返す波間となり、
岩の群島に波が押し寄せて砕け散っていた・・。
前方の500メートルぐらい先には、海上越しに多賀の街並み、かすかに海岸沿いの道路が観え、
そして上方の里山の中腹の樹木の中、ときおり伊東線の電車が観えたりした。
里山の頂上までには森の中に、わずかながら人家が点在していた。
そして前方の少し右側の海辺の近くには、大きなリゾートマンションのような建物が三軒あり、
目を右側に動かせば赤根崎にある建物が観え、その先には赤根崎を通して大きな街がかすかに観え、
その後に熱海の市街と解った。
窓辺から観える右側の遥か彼方には、真鶴半島も観えたりした。
こうした情景を私は見たりし、部屋の窓辺の近くに寄せては返す波を見惚(みと)れて眺めたりした。
まじかに海岸の横から眺めていたので、
改めて干潮に現れた浜辺、或いは満潮の波が押し寄せる無限なような波間となり、
ときおり宿泊先から配布された館内ニュースを見たりしていた。
たとえば到着した21日の時は、
《 明日の天気 曇り時々雨
明日の日の出 am4.35
日の入り pm6.46
満潮 am4.32 pm6.25
干潮 am11.28 pm11.38 》
このように記載されていたので、釣りもしなく満潮と干潮にも疎(うと)い私でも、
押し寄せる波を見ながら、まもなく満潮になるから浜辺は消えて、
海岸まで波が押し寄せてくると学び、不思議な周期に見惚れてたりしていた。
そして夜のとばりになると、彼方の海上越しに多賀の街並みなどが灯(あか)り燈(とも)り、
里山の上空には数多くの星が彩(いろど)った。
そして確か二日目の深夜に目覚めると、満天の星空となり、
家内も偶然に起きだして、私たちは夜空を彩(いろど)る情景に見惚れたりした。
早朝、昼下り、夕暮れ、ときには深夜に窓辺から眺めたりし、
打ち寄せる波音、岸辺の大きな樹木には小鳥の鳴き声が聴こえだけの静寂な時を過ごした。
このような状況だったので、俳句に素養のない私でも、
つたない一句を詠んだりした。
横たえば 寄せては返す 波の音
詠み人・夢逢人
《つづく》
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