老後の孤独を解消する7つのメソッド 』
と題された見出しを見たりした。
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。
私は亡き母の遺伝を素直に受け継ぎ、
恥ずかしながら男の癖におしゃべりで、
家内はもとより、ご近所の奥様、御主人様と談笑したりしている。
昨年の2月より新ウィルスの烈風で、『三密(密集、密接、密閉)』に伴い、
マスクをしながら、2メートルぐらい離れて、
手振り身振りも交えて歓談しているが、うるわしき御近所の奥様は、
マスクなしの方が素敵なのに・・と余計なことを思ったりしている。
私は年金生活をまもなく丸17年が過ぎる中、逢えばお話相手は数多く恵まれているが、
しかしながら友人は3人だけとなったりし、 私は心友と明言できる人は、たったひとりかなぁ・・
と思い馳せたりしている・・。
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私の心友と称している御方は、高校時代に知り合った人で、定年後に毎年一度だけ逢っている。
過ぎし1962年(昭和37年)の当時、私は高校3年生で、
私は彼の実家に50回ぐらいは泊まったり、 彼も私の実家に少なくとも20回は泊まったりし、
こうした中、お互いの家族とも懇親していた。
こうした間柄でも、私が20歳を誕生日を迎えた時に、
私は大学を中退して映画・文学青年の真似事に邁進する中、 疎遠になったりし、
その後は、彼の結婚式の披露宴に列席したぐらいとなった。
そして私は民間会社で35年近く奮戦して、2004年(平成16年)の秋に定年退職後になるまでは、
お互いに年賀状を交わす程度で、数年毎に電話をする程度となった。
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やがて私が2004年(平成16年)の秋に定年退職となり、 多々の理由で年金生活を始めて以来、
毎年12月の時節に、 お互いの住まいの中間点の『吉祥寺』の居酒屋で、
懇親を重ねたりしている。
こうした会合は、お互いに好きなビールとかワインなどの酒を呑み、
食べたい料理を食べながら、 少なくとも4時間前後は談笑を重ねてきた。
話し合う内容は、昨今の過ごし方・・病気、親の介護、葬儀、お墓などの時もあれば、
相続でこじれている、或いは性の衰えまで、 あらゆる人生の360度のことをお互いに打ち明けて、
苦笑したり、ときには微笑んだりしている。
しかしながら、昨年の2月より新ウィルスの烈風以来、やむなく自粛して、
代わりに長電話となっている。
このような私は、今回の《・・老後の孤独を解消する7つのメソッド・・》って、
どのようなことなのょ・・と思いながら記事を読んでしまった。
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この記事は『女性セブン』の2021年6月24日号に掲載された記事であり、
関連の【 介護ポストセブン 】に於いて、7月6日に配信され、
無断であるが記事を転載させて頂く。
《・・コロナ禍で、高齢者がデイサービスなどの施設利用や外出を控えて、
閉じこもりがちになり、心身ともに衰えて介護度が悪化、
最終的に自宅で孤立死を迎える例が増えている。
その一方で、健康な体と幾ばくかの余命を持ったまま、誰にも頼ることができず、
孤独に耐えかねて命を絶つ、高齢者の“孤独死”問題もたびたび取り上げられている。
高齢者の孤独を解消するための方法とは・・・。
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◎高齢者の3割が友達なし・・・孤独を解消する7つの方法
2021年5月に共同通信などが報じた日本、米国、ドイツ、スウェーデンの高齢者を対象にした
内閣府の国際比較調査によると、
「日本の高齢者の3割は、友達がいない」という衝撃の結果が明らかになった。
日本の風土に深く根ざし、死に至るほど苦しい高齢者の孤独を巡る問題。
心の奥底に眠る感情であり、一人ひとり感じ方が違うからこそ難しい問題だが、
周囲が手を貸すことも可能だ。
異文化コミュニケーションアドバイザーの石野シャハランさんは、
「文明の利器」を整えることを提案する。
1.スマホやネットの利用を根気強く教える
「スマホやSNSなどは、海外留学の多いイランでは、全世代必須のアイテム。
使うのを諦めようとするシニアには、若い世代が環境を整えて根気よく教えることが大切です。
『孫が顔を見たいと言っているよ』と誘うのも有効でしょう。
環境が整ったら、まめに連絡することも重要です。
日本人は『何となく連絡する』ことを嫌がりますが、
スマホやネットの利用法は繰り返し使ううちに覚えるものです」(シャハランさん)
オンラインの準備ができたら、リアルなコミュニケーションも充実させたい。
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2.「デイサービス」で利用者同士の仲を深める
家に閉じこもりがちなシニアが、
友達をつくる貴重な機会を提供するのが「デイサービス」だ。
特に近年は、従来のようなプログラムに則って、
まるで子供の「お遊戯」のような時間を設けるのではなく、
利用者主体で交流を大切にする施設も増えている。
60代から100歳までの利用者が、笑顔で触れ合う群馬県で人気の「ココロガーデン」もその1つだ。
「利用者の好きなことや興味のあることをスタッフが事前に把握し、
『あの人には、こんな趣味があるんですよ』、
『この俳句は、あの人がつくったんですよ』と、
趣味や興味が一致するように利用者間の橋渡しをします。
同じ年代の人たちの共通の話題となるクイズを出したり、
音楽を流したりして、交流を促すこともあります。
仲よくなった利用者同士で連絡先を交換し、さらに仲を深める人もいます」(ココロガーデン担当者)
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3.「手伝います」の一言が孤独を解消する
たとえ趣味や話題が一致しなくても、一歩踏み出すことで交流が生まれることもある。
「利用者同士が、お互いの病気への理解もあるため、自然に車いすの操作を手伝うなど、
ちょっとした手助けがきっかけで、仲よくなる人たちも少なくない。
やはり、まずは交流の場に出ることが大事だと感じます」(前出・担当者)
コミュニケーションの問題や格差社会に詳しい評論家で著述家の真鍋厚さんも
困っている人に手を貸すことからコミュニケーションが始まると語る。
「会話が苦手な人は、まずは重そうな荷物を運ぶのを手伝ったり、
道案内をすることから人と触れ合う回数を増やして、
慣れてきたら興味のあるボランティアなどを始めるといいでしょう」(真鍋さん)
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4.「デイサービス」は無理強いせず親子で一緒に
ただし高齢の親が、デイサービスやボランティアを拒否するケースもある。
その際、無理強いは禁物だ。
「強制されるのを嫌がる人は、多いものです。
高齢の親をデイサービスやボランティアなどに連れ出す場合は、
まずは『面白そうだから行ってみようよ』と誘って、
子供がその場に一緒に行くという手があります。
そこで親が気に入れば、自発的に行くようになるかもしれません」(真鍋さん)
娘に連れ出された先で、心の交流ができたと語るのは、80代の男性だ。
「妻を亡くしてから、家に閉じこもりがちでしたが、
2年前に娘に『温泉に入れるから』と言われてデイサービスに行ってみました。
温泉施設を改装した建物で、大きな温泉が気に入り、何度か通うようになった。
ただ、温泉が好きで通っていただけだったため、ほかの利用者との交流はありませんでしたが、
一時入院してから2か月ぶりにその施設を訪れたら、
ほかの利用者に『おかえり』、『やあ、久しぶりですね』
と声をかけられて本当にうれしかった。
それ以来、少しずつ交流を持つようになりました」
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5.気にかけてくれる人の存在が心の支えに
誰かが自分を気にかけてくれる。
人は、それだけで孤独を癒せるようだ。
実際、「友達はいらない」と言い続けた脚本家の橋田壽賀子さん(享年95)は、
晩年に終の棲家とした静岡・熱海で、
仲よしのトレーナーや、行きつけのレストランのシェフとの交流を楽しんでいた。
年を重ねたからこそできる、肩の力が抜けた「大人の友達づきあい」も存在する。
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6.庄野真代さん「地域のために活動を」
「いまの友達づきあいが、いちばん楽しいの」
そう語るのは、今年歌手活動45周年を迎える庄野真代(66歳)。
21歳でデビューしてから、結婚や出産、離婚や入院を経て
50代半ばで、人生初のひとり暮らしを始めた彼女は、
年齢を重ねるにつれて「余裕」ができたと語る。
「若い頃は、少し性格が合わないと感じると
距離を置こうとすることが多かったけれど、
いまは苦手なタイプでも『自分とは違うところが面白いな』と受け入れられるようになった。
若い頃は、自分の仕事で手一杯だったけれど、50歳を過ぎると
肩の力が抜けて、歌手同士のつきあいも、より楽しくなってきた。
“3人娘”としてコンサートを行ってきた渡辺真知子さんと太田裕美さんは、
いまでも、なんでも相談できるよき仲間ですね」(庄野)
仕事に加え、4年前からは「子ども食堂 しもきたキッチン」をオープンし、
子供たちと一緒に料理を楽しんでいる。
「地域のために、何かをやりたいとひとりで始めたら、自然発生的に人が集まりました。
いまはNPO活動やフェイスブックなどを通じて、数えきれない友達がいます。
昨年はコロナで人と会えなくなったので、
いまは久しぶりのかたにもできるだけ、自分から連絡して接触するようにしています。
友達は、向こうから来るものと思わず、臆せず自分から向かった方がいい。
友達を維持する秘訣?
そうね、誰とでも100%打ち解けるのではなく、少しだけ余白を残しておくと、
案外いいクッションになるかも。
余白がなくて密着しすぎると、逆にダメじゃないかな」(庄野)
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7.家族でもお金でもない「横のつながり」が孤独を癒す
孤独格差社会がもたらすのは、苦しさだけではない。
「人生100年時代、配偶者や子供がいても、最期はひとりになるケースが多い。
孤独は、一生ついてくる問題ですが、
逆に言えば、心地よい人間関係やコミュニティーを構築できれば、
人生の最期まで、自分らしく、幸せに生きることができるはずです」(真鍋さん)
家族の有無やお金の多寡は関係ない。
自分の心がけと行動次第で孤独から逃れ、理想の関係性をつくることができるのだ。
それこそが、この先の社会を生き抜くための新たな希望ではないか。
2010年に肺がんで他界した芸能リポーター・梨元勝さん(享年65)の妻である玲子さん(74歳)も、
配偶者の死という大きな悲しみを、「横の関係」によって癒すことができたという。
長女の麻里奈(41歳)が言う。
「ずっと仕事が忙しく、ほとんど夕食を一緒に摂ったことがなかった父と、
ひたすら寄り添ってきた母。
父の最期を看取るとき、病室で過ごした一家団欒は、尊いものでした。
あれから10年、ずっと母と暮らしてきましたが、
私は母と違って、毎日誰かと連絡を取り合うということもない。
夜には、寂しさも不安も感じるし、
孤独は、高齢者に限ったテーマじゃないと思うのです」(麻里奈)
私は母がうらやましい──麻里奈は最後にそうつぶやいた。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
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多々教示されながら、多々学んだりした。
私は今は家内と共に過ごしているが、やがていつの日にか私を残して、
家内はあの世に旅立ち、私は独りぼっちの『おひとりさま』になる・・。
こうした時、相変わらず古惚けた自宅を出て、
トボトボと歩いて、地元にある地域包括支援センターに殆ど毎日通い、数時間を過ごす・・。
そして私はコーヒーを飲みながら、或いは昼食を共に頂きながら、 70代が多いと思われるが、
XXさん、と私は呼ばれたり、 やがて同世代の女性からでも、 XXちゃん、
或いはXXクンと苗字で、呼ばれることを夢想したりしている。
この後、コーヒー代、昼食代を支払い、わずか800円以下が多いと思われ、
何よりも数多く同世代と共に数時間を気楽に共有して、
談笑できるので安らぎのひとときと思える。
やがて帰宅後は、自宅付近の遊歩道、公園を散策した帰路、
この日の夕食、翌日の朝食の為にスーパーに買物して帰宅する。
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その後は、随筆、ノンフィクション、小説、近現代史、総合月刊雑誌などの読書とし、
或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くと思われ、独りを愉しむ時を過ごす。
この間、料理、掃除、洗濯は、相変わらず初心者マークであるが、
同じするなら明るく楽しく・・私が現役サラリーマンで指針にしてきたことを思い重ねて、
日々実践ねぇ・・と自身を叱咤激励すると思われる。
こうした中で、週たった一度だけ定期便のような駅前の居酒屋に行き、
中年の仲居さんと談笑し、からかわれながら、純米酒を二合ばかり呑むだろう。
そして私は家内の位牌の代わりに、定期入れに愛用した革のケースに、
家内のスナップを入れて、いつも持ち歩くと思われる。
こうした日常生活を過ごすと思われる・・・。
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このように過ごせば、たとえ私は『おひとりさま』になっても、
ときおり寂しさは感じても、孤独は無縁だよねぇ・・
と心身のバランスが保てる、 と微笑んだりしている。
このように幾ばくか思案を重ねたりしてきたが、
果たして私は実際に家内に死別された後、
ひとり暮らしになった私は、どのようにふるまうか・・
どのような深情になるかは、わからないのが本音でもある。