夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『健康十訓』明言、私は学んで早や10数年が過ぎ、独り微苦笑して・・。

2023-03-15 15:54:04 | 喜寿の頃からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の78歳の身であるが、
私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。

こうした中で、過ぎし2010年(平成22年)の秋、
66歳の時、健康診断の時の結果、
『糖尿病の疑いがありますので、内科に受診して下さい』
と明記されてしまった。 

私は青ざめ、翌日に自宅から徒歩10分ばかりの内科専門病院に行き、検査、そして問診の時、
『国内旅行に何とか70歳ぐらいまで行きたいので・・
何なりと御指導をお願い致します』
と私は内科の医院長に懇願した。
 
そして高橋真梨子さんが唄われた『桃色吐息』は妖艶であるが、
体力の衰えた66歳の私は、蒼色吐息のような表情で、
内科の医院長のアドバイスを聴いたりした・・。
 
私は家内との共通趣味は国内旅行であり、糖尿病の場合は、もとより食事制約がある。
このような時、家内と共に旅行の宿泊先で美味しい夕食を頂けそうな時、
私は食べてはいけない料理だったら、余りにも惨(みじ)めである、と思ったりした。
 
やがて医師から、料理のカロリー試算表を渡された上、
 軽い運動を毎日して下さい、と私は言われた・・。
 
この後、6週間の私は、家内が料理のカロリー試算表を確認しながら野菜を多くした料理を作って貰い、
これ以来、朝夕頂いたりした。
 
そして私は、ウォーキングをしたり、或いは早足で遊歩道を歩いたりし、
お酒はしばらく・・さよならねぇ、と夕食の時も煎茶を飲んだりしていた。
 
          
 
こうした中、私は最寄の内科に8週間毎に定期検査日、そしてこの間に検査結果日と健診を受けて、
糖尿病の範囲の対象から克服でき、悪玉コレステロールは基準値の90%、
これ以外は、ほぼ優等生となって、改善努力の成果となっている。

この時、医院長より指針とされたことは、
糖尿病の指標となる血液検査項目の
HbA1cに於いて、
糖尿病の境界値である6.5%を切れば、糖尿病予備群となります、
このようなことを言われたりした。

そしてこうした定期健診を受けるたびに隣接した薬局で、血糖値を下げる薬を頂き、
日々朝食後に飲んでいるが、これ以外は至って健康だ、と思ったりしている。
 
しかしながら家内は、糖尿病の予備群ですから、程々に注意して下さい、と言われる時もある。

このように私は、私は最寄の内科に8週間毎に定期検査日、
そしてこの間に検査結果日と健診を受けて、早や13年目となっている。


こうした中、過ぎし2011年(平成23年)の2月頃、
この薬局の待合室でいた時、

壁面に掲げられた格言のようなものを読んだ時、齢ばかり重ねた私でも驚いた・・。


   『長寿の心得 人生は六十から』

100歳まで元気で生きなさい、と短絡に解釈して、ため息を重ねたりした。


私は民間会社のある会社に35年近く勤めて、2004年(平成16年)の秋に定年退職し、
この間、幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えたりしたが、
最後の5年半はリストラ烈風が加速され、あえなく出向となった。

こうした中で遠い勤務地に勤め、この期間も私なりに奮闘した結果、
身も心も疲れ果てて、疲労困憊となり、定年後はやむなく年金生活を始めたひとりである。

現役サラリーマン時代の私は、もとより我が家の収入の責務があるので私なりに奮闘し、
家内は結婚して3年を除き、専業主婦の身で、洗濯、掃除、料理、買い物などしたり、
親族の交際も含めて、我が家の専守防衛長官の責任を果たしてきた。

定年後の私は、年金生活を始め、家内の日常のペースを出来る限り、
乱したくないので、決意して実行してきた。

具体的には、家内は殆ど従来通りしてもらい、その間のささやかな息抜き・・趣味ごと、
これを邪魔にするのは、まぎれなく天敵と私は確信を深めていた。

そして一日、少なくとも一回は外出し、家内の自由な時間を作ることと思い、
せめて日常の買物ぐらいはと思い、買い物の担当を引き受け、独りで買物をしたりし、
その前後、独りで散策などをしている。

このように家事に関しては、恥ずかしながら殆どしてこなく、
ときおり庭の手入れは、現役時代から私の専任者となっているぐらいである。

そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。




こうした中、冷蔵庫の中にビールがあること、
或いは台所の片隅に、ともすれば日本酒の一升瓶、四合瓶も忘れてしまったりしている・・。


かって呑み放題の生活をしてきた私は、
平素の夕食に煎茶、冷茶でもまったく違和感が感じることなく、

2年半が過ぎて微苦笑していた・・。


思い馳せれば、一昨年の秋に『糖尿病』と診断され、私は青ざめて、
昼食代わりにリンゴ、柿を食べて、晩酌もやめて、ウォーキングを盛んにした結果、
たった3か月で、6キロばかり減量となり、糖尿病の対象外となった。

そしてここ2年の夕食の時、大皿にキャベツを中心の前菜を欠かせなくなっている。
通常の肉類の主食の前に、普通サイズキャベツを四分の一ぐらい千切りし、
その脇にセロリ、トマト、ニンジン、キュウリを大皿に盛り合わせて、家内がしてくれる。

そして婦女子の野菜の盛り合わせの量からは、少なくとも4人前ぐらいかしら、
と私は思いながら毎晩頂いている・・。


或いは寒い季節には、主食の肉類の場合は、盛大にサニー・レタスを巻き込んで頂いたりしている。

このような食生活を過ごしてきたが、
この後、2011年(平成23年)の晩秋に、

たまたま田沢湖の北方にある観光ホテルに3日ばかり滞在して、
乳頭温泉郷めぐりなどをした。


この時に滞在している観光ホテルに於いて、露天風呂に向う館内の廊下り壁面に、
数多くの季節ごとのスケッチ絵が掲げられる中、
ひとつの手ぬぐいで書かれた教訓を読み、私は微苦笑されられた・・。


       館内の売店に、お土産品として『健康十訓』が有ったので、記念に私は購入した。


私はは定年退職後、その直後から年金生活をしているが、
せめて残された人生は、多少なりとも自在に過ごしたと思い、年金生活を始めた・・。

そして60代は五体満足で過ごせれば、この後の70代以降は余生と思いながら、
身体のどこかに支障をきたし、かばいながらも、
確かな生きがいを持って晩年をすごせればよい、
と60代の初めに念願した。

年金生活の直後、独りで近所の遊歩道を散策したりすると、
こんなに自由に散歩できるなんて、許されても良いのかしら、
と定年直前までの多忙期を思い重ねたりし、戸惑いながら甘受したりした。

そして雑木の多い小庭の中で、古ぼけた戸建てに住みながら、
何よりも朝の陽射し、昼下りのひととき、そして夕暮れ時に、
ゆっくりと時を過ごし、苦楽の激しかった現役時代を思いながら、微苦笑を重ねたりしていた。

日常は定年後から自主的に平素の買物担当となり、
独りで 毎日のようにスーパー、専門店に行ったりし、ときおり本屋に寄ったりしている。
その後は、自宅の周辺にある遊歩道、小公園などを散策して、季節のうつろいを享受している。

そして、ときたま小庭を手入れをしたり、
家内との共通趣味の国内旅行をして、その地の風土、文化などを学んだりしている。



日常の大半は、随筆、ノンフィクション、小説、現代史、総合月刊雑誌などの読書が多く、
或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くこともある。

このような年金生活を過ごしているが、何かと身過ぎ世過ぎの日常であるので、
日々に感じたこと、思考したことなどあふれる思いを心の発露の表現手段として、
このブログのサイトに綴り投稿するのが、生きがいのひとつとなっている。

我が家は年金生活なので、原則として厚生年金とわずかな企業年金の年金支給額で平素の生活を過ごし、
国内旅行、冠婚葬祭、そして耐久品などの購入は、
程ほどの貯金を取り崩して過ごしているので、ごくありふれた年金の家庭であると思ったりしている。


このように年金生活を過ごしているが、
敬愛しているチャップリンの遺(のこ)された言葉のひとつに、

《 人生には三つのものがあればいい。
  希望と勇気とサムマネー。 》
という名言があり、私は信愛しているひとりである。

このような私であるので、もとより健康は大切である、と確信を深めながらも、
余りにも健康にこだわりすぎると、何かと制約が多くなり、
この残された人生は楽しいですか、と私は微苦笑してしまったのである。




このような思いで私は過ごし、早や10数年が過ぎ、
幸運にも健康寿命の範囲で生かされて、独り微苦笑したりしている・・。

しかしながら、70歳の頃から体力の衰えを実感し、
ときおり物忘れもあり、独り微苦笑をしたりしている。
 
そして好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
 
このような私でも、あと1年半少しで・・80歳の誕生日を迎える時に、
何とか健康寿命で迎えたい、と念願している。
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