《・・ 日本は高齢化と長寿化が進み、超高齢社会へ突入した。
長い人生を健康で暮らすために、歯や口の働きが衰える「オーラルフレイル」を予防し、
「噛む」機能をいかに維持できるかが課題となっている。
1948年からガムの製造販売を行っているロッテの「咀嚼」に対する取り組みを紹介する。
☆健康で長生きするには「噛む力」が重要
WHO(世界保健機関)の統計調査によると、
日本は健康寿命が世界で一番長い国となり、「人生100年時代」の長寿社会を迎えた。
東京医科歯科大学・高齢者歯科学分野の教授、水口俊介さんは、
「単に長生きするのが良いわけではなく、健康で活力を保ったまま年を取る、
いわゆる健康寿命を延ばすことが必要。
そのためには、噛む力を衰えさせず、適切に栄養を補給し、
フレイル(虚弱)に陥ることを防ぐことが大事です」
と咀嚼能力の重要性を語る。
最近では、歯や口の機能の衰えを意味する「オーラルフレイル」という概念が普及しつつあり、
口腔機能の低下が老化の始まりを示すサイン、と言われるようになった。
口腔機能が低下すると、食べたり、話すことが困難になり、
栄養バランスが偏ったり人と会うことが億劫になる。
外出する機会が減れば、運動不足で筋力はどんどん衰え、
社会との関わりを失う可能性もあるためオーラルフレイルの予防と改善の必要性が高まっている。
☆噛んだガムの色で咀嚼能力を評価
咀嚼能力を簡易的に評価するツールとして、
ロッテと東京医科歯科大学が共同で開発したのが、
『キシリトール咀嚼チェックガム』だ。
「唾液の量」、「咬み合わせの面積」、「舌の力」、「唇・舌・顎関節の運動機能」など
複合的な因子で、総合的に咀嚼能力を評価する。
噛んだガムの色の変化によって、咀嚼能力がチェックできるというものだ。
噛み終わったガムの色を、
パッケージ表面の5段階カラーチャートで簡易的にチェックできるほか、
専用の10段階のカラースケールも販売されている。
さらに、新たに『咀嚼チェックアプリ』もリリースされた。
同アプリは、東京医科歯科大学・高齢者歯科学分野の監修により、
ロッテがAIoTクラウドと共同で開発したもので、
カラーチャートで判断する方法よりも、正確かつ客観的に咀嚼能力を評価することができるという。
☆ガムとアプリの使い方は簡単
うがいをしてから、ガムを1秒に1回ペースで60秒噛んだら、
カラーチャートと合わせて色の変化を見る。
アプリを使う場合は、パッケージ内に同梱された測定用台紙にある二次元バーコードを読み取り、
WEBアプリのページにアクセス。
アプリをインストールしたら、ガムを噛んでから台紙にのせる。
スマホやタブレットで撮影すると、ガムの色をアプリが認識して測定結果が表示される。
「咀嚼能力は、歯の数だけではなく、
顎の関節や筋肉などさまざまな部位の影響を受けるため、
総体的にかつ簡便に評価する手法として、
咀嚼チェックアプリは、今後重要な役割を担うことができると考えています」(水口さん)
なお、このガムは歯科医院専売となっており、
歯科医院向けのオーラルケア商品として販売されている。
虫歯など歯のトラブルがなくても、定期的に歯科医院に通院し、
ガムとアプリで咀嚼能力をチェックして、オーラルフレイルを防ぐ“口腔ケア”を習慣にしたい。
【データ】
キシリトール咀嚼チェックガム(歯科医院専売)
価格:オープン価格 個装(1枚入り)
https://www.oralcare.co.jp/product/post-32.html
取材・文/松藤浩一 ・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
今回、《・・ガムで「噛む力」を評価・・、
・・“咀嚼チェックガム”で新たな口腔ケアを習慣に・・》、
多々教示されたりした。
私は口の中を清潔に致したく、下記のガムを日に幾たびも噛んだりしている。
XYLITOL|お口の恋人 ロッテ (lotte.co.jp)
そしてライムミントの香りが口の中で広がり、
その上、「噛む力」も加わり、結果的には、このガムで口腔ケアとなり、
清潔になっていると思われている。