夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

専門家に聞く「防犯グッズ」最新事情、78歳の私は学び、多々教示させられて・・。

2023-03-13 14:58:42 | 喜寿の頃からの思い
広域連続強盗・殺人「ルフィ事件」の影響から、家の防犯対策に注目が集まっている。

防犯グッズが売り上げを伸ばし、専用売り場も設けられているほど。

ルフィ事件のような凶悪なやつらに狙われたら、ひとたまりもないだろうが、
できるだけ被害を防ぐためにはどうしたらいいのか。
  

警察庁「令和4年の犯罪情勢」によると、昨年の刑法犯の犯罪認知件数は約60万件。
うち凶器などで、家の人を脅し金品を強奪する侵入強盗、空き巣などの侵入盗、
住居不法侵入の住宅侵入を合わせた数は、4万6416件だった。


一方、オレオレ詐欺や架空料金請求など特殊詐欺は、1万7520件で、
被害総額は約361億円と8年ぶりに、前年から増加に転じている。


家にいても、おちおち安心していられない。
特に殺人事件にまで発展したルフィ事件以降は、
1人暮らしや高齢世帯を中心に、防犯グッズを買い求める人が増えている。




■10分耐えられれば、9割が犯行を断念

では、どんな防犯グッズを用意すると、犯罪者から身を守れるのか?

都市防犯研究センターが元泥棒に聞いたところ、
侵入に手間取ってあきらめる時間について、
「2分以内」と答えた元泥棒が17・1%いた。

さらに「2分超5分以内」が51・4%、「5分超10分以内」は22・9%だった。
つまり、10分泥棒のやる気をそげば、約9割が自宅への侵入をあきらめるということだ。



警視庁が推奨する防犯対策

その役に立つのが、防犯グッズ。
警察庁は泥棒を寄せ付けない手段として、
大きく5つに分けてグッズを紹介している。


①ドアの防犯対策

まず、「補助錠」。
1つのドアに、錠が2つ以上ついていると、途端に泥棒は嫌がる。
補助錠は2000円から1万円程度からあるが、
スーパービバホーム豊洲店では
最新式の「指紋認証補助錠」(東邦金属工業製GATEMAN F10=税込み6万4680円)も販売中。

ほかにドアとドア枠の隙間をふさぐ「ガードプレート」(2000~5000円程度)。
バールなどの工具を差し込んで、ドアを破壊することから防ぐグッズだ。



②窓の防犯対策


同じくサッシ用の「補助錠」だ。
こちらは数100円から2000円程度で購入できる。

次に警察庁が推奨するのが、「防犯フィルムを貼付する」こと。
昨年の一戸建て住宅への侵入窃盗の手口の3割(3710件)が、
ガラスを割って侵入していた。

100均で購入できるような安価なフィルムでは効果がなく、
警察庁は専門施工業者に貼ってもらうような本格的なものを勧めている。




③センサー付きライト


人の動きを感知してライトが点灯。
5000円程度のものが多い。


「強い光を発光するだけで、それ自体に防犯効果はありませんが、
勝手口や窓付近などに設置することで、
普段はリビングや寝室にいて気付けない異変を察知することができます。

侵入者は『家族に気付かれるかも』を非常に気にします」
(防犯に詳しい犯罪ジャーナリストの田代篤氏)



④カメラ付きインターホン


警察庁は、訪問者を屋内から確認することができる
カメラ付きインターホンの設置を推奨している。

呼び鈴を押されると、高齢者はついつい「どなたさまですか?」と
ドアを開けることがあるが、これがあれば、
見知らぬ人が訪ねてきても、ドア越しに対応できる。



⑤庭先に砂利を敷く


砂利の上を歩くと音が鳴るため、泥棒はひどく嫌がる。

砂利といっても、普通の砂利をまいても効果はなく、
あくまで「ジャリジャリ音」が大きく響く防犯砂利を使う。
10リットル入りで、1000円前後の商品が多い。


「『砂利を敷いたくらいで効果があるの?』と思う人は多そうですが、
泥棒心理としては、音が響くことを極端に嫌います。

音は近所にも聞こえますので、警察に通報される可能性があるからです。
その意味で、小学生らが登下校時に持たされている
『防犯ブザー』(1000円程度~)も侮れません。

実際に近所の人に音が聞こえなくても、
『聞こえているかも』と犯罪者に“思わせる”ことが重要なのです」(田代篤氏)




■涙が止まらなくなる強烈な痛み


ただ、これだけでは泥棒は食い止められても、
強盗などの凶悪犯には、歯が立たないはず。
冒頭の80代男性のように防犯(催涙)スプレーを自宅に備えておくことはどうか?


「実は、催涙スプレーは非常に強力で、
涙が止まらないほど猛烈な痛みを引き起こします。

実際に使用するには商品の選び方が重要で、
小さなものでは、ほんの数秒で噴射が切れてしまいます。

また、霧状に飛び出すスプレーだと、攻撃目標に当たらない可能性が高い。
目標に対して軌道を描いて、飛ぶジェル状タイプを選ぶと、
命中させやすくなります」(田代篤氏)


催涙スプレーの成分は2種類あり、カプサイシンが主成分の「OC」、
毒ガスに由来する化学成分の「CN」がある。

OCの方が主流で、これでも目が開けられないほどの痛みが1~2時間も続く。
価格はどちらも2000円程度からだ。


「最終的には費用対効果になりますが、
警備会社のホームセキュリティーに加入するのが一番でしょう。

強盗に入られた際、2階の寝室などに籠城できれば、
警備員が5~15分程度で駆けつけてくれます」(田代篤氏)



男性との同居だと誤解させる商品

最後にオレオレ詐欺の「特殊詐欺」対策。
インターホンや電話越しに、男性の声で答える「応答くん」(ライソン=税込み1980円)が
人気を呼んでいる。


「初回生産5000台は、あっという間に完売。
男性の声で『はい』、『ちがいます』、『玄関の前に置いといてください』
などの言葉が発せられます。

コロナ禍で、宅配や配食サービスを利用することが多くなり、
女性の1人暮らしを知られたくないという当社の女性社員の声から誕生しました。

ところが、ルフィ事件が大きく報じられた2月以降は、
特殊詐欺対策として利用される方々の問い合わせが多くなっています」(ライソン広報担当者)


原理は単純だが、息子を装って「何の用ですか」と電話口に差し向けるというわけだ。
どれもこれも100%の防犯にはならないが、犯罪者があきらめる理由になるといい。・・ 》

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする