先程、ヤフー・ジャパンより配信されている記事を見ていたら、
『 「コロナの病原性はインフルエンザより弱い」
「高齢者が街に帰ってこない」
老年医学の権威が語る第8波の過ごし方 』、
と題された見出しを見たりした、
私は東京の調布市に住む年金生活の78歳の身であるが、
過ぎし一昨年の2020年2月より、新型コロナウイルスの烈風に伴い、
マスクの苦手な私は、外出する時は、やむなく生まれて初めてマスクをしてきた・・。
選定して歩いたりしている。
こうした中、国が推薦するワクチン接種を5回受けたりして、
私は『新型コロナワクチン予防接種』を受けてきたが、
政府より『新型コロナの終息』宣言を私は待ちわびている。
こうした根底のひとつには、私は園児、学童がマスクをしている状況は、
余りにも行動が制約され、痛ましく感じ、閉塞感を深めてきた・・。
もとより私だって、新型コロナ烈風の以前のように、
おおらかにマスクなしで、街中の食事処で、談笑しながら、
頂いたりすることを念願している。
こうした心情を秘めている私は、
今回の《・・「高齢者が街に帰ってこない」・・
・・老年医学の権威が語る第8波の過ごし方・・》を学びたく、
記事を読んでしまった。
この記事は、
人出は増えても、高齢者は出かけない
☆*************************************************************☆
新型コロナウイルスの流行は「第8波」を迎え、感染の拡大が騒がれています。
厚生労働省アドバイザリーボードの脇田隆字座長によれば、
流行のピークが年内に到来する可能性があるそうで、
「大きな波が来る」という指摘も、あちこちで聞かれます。
また、世界保健機関(WHO)は、12月5~11日の週間感染者数が、
日本は前週比13%増の84万9371人で、6週連続で世界最多だ、と発表しています。
そんな話を聞かされれば、新型コロナはまだまだ怖い、
特に日本では怖い、と思う人が多いのも、わからないではありません。
しかし、なぜ日本の感染者数が、世界で一番多いのでしょうか。
それは、PCR検査を徹底して、感染者を洗い出し、細かく数えている国が、
もはや日本しかないからです。
新型コロナは、もう怖くないと判断し、コロナ前の社会に戻すのが、今日の世界標準なのに、
日本だけは、異常なまでの感染対策を続けています。
まず、そのことを意識してみてください。
そのうえで、「第8波」の実態をチェックしてみましょう。
☆季節性インフルエンザより病原性が弱い
変異株のオミクロンに置き換わってから、感染の形は、劇的に変わりました。
それまでは、ウイルスが肺に届き、肺炎を起こすから、やっかいでしたが、
オミクロンは、滅多に肺まで到達せず、たいてい上気道で止まります。
ウイルスが口の近くにとどまるため、他人にはうつりやすくなり、
感染者数が膨らみましたが、亡くなる人は少なくなりました。
今年夏の第7波では、一時、重症者数が少ないわりに、
死者数が多いように思われました。
しかし、これは第6波以前の感染者で、人工呼吸器をつけるなどしていた人が、
その時期に亡くなったためです。
新型コロナはいまも、感染症法上で危険度が、
上から2番目に高い2類以上に、位置付けられています。
しかし、現実には、5類に置かれている季節性インフルエンザよりも、
病原性が弱くなっています。
事実、厚労省のデータを見ても、重症化率はインフルエンザの0・08%に対し、
新型コロナは0・01%と、8分の1程度。
致死率も新型コロナは0・08%で、インフルエンザの0・09%よりも若干低くなりました。
☆インフルエンザで医療が逼迫しない理由
それなのに、新型コロナが流行すると、
「医療が逼迫(ひっぱく)する」と騒がれるのは、ひとえに2類だからです。
インフルエンザがはやっても、医療が逼迫しなかったのは、
インフルは5類であるため、かかりつけの町医者で、普通に診てもらうことができたからです。
ところが、現在は新型コロナが2類以上なので、
熱が出たら発熱外来がある病院に行き、PCR検査を行い、
コロナの陰性が証明されないと、町医者では診てもらえません。
病床数自体は足りているのに、医療が逼迫する恐れが生じるのは、
危険性はインフル未満の新型コロナを、相変わらず特殊なものとして扱っているからにすぎません。
☆高齢者が街に戻ってこない
「第8波だ」、「感染が拡大している」と脅されても、
マスクはしながらではありますが、それなりに外出しています。
街を歩いていると、一見、人出はコロナ前に戻ったようです。
しかし、コロナ前と異なる点が、しかも大きく違う点がひとつあります。
高齢者が戻っていないのです。
これまで感染が拡大するたびに、政府や感染症の専門家たちが、
外出自粛を呼びかけてきました。
その都度「高齢者は、重症化しやすい」と言われたため、
いまも怖がって、外出を控えてしまう高齢者が多いのです。
結果として、足腰も脳も弱ってしまう人が多いことが、残念でなりません。
まずは、新型コロナの病原性が、いまやインフルエンザ未満であることをしっかり認識し、
現在の感染状況と冷静に向き合ってほしいと思います。
ただ、日本の政治家たちを見るかぎり、簡単には冷静になれないのもわかります。
政府は、厚労省に「屋外ではマスクの着用は、原則不要」と小声で宣伝させる一方、
国会では総理大臣以下みなマスクをし、外国の人と会うときだけ外しています。
政府や政治家が、こんな冷静とは言いがたい姿勢であれば、
コロナが怖い病気なのか、そうではないのか、さっぱりわかりません。
☆マスク着用自体に害がある
権威主義の国である中国でも、いまや人々が命がけで、
移動や営業の自由を訴え、ゼロコロナ政策から転換されました。
ところが日本は、先の参議院選挙でも、
コロナ自粛に反対したのはNHK党と参政党くらいで、
「自由が大切だ」という政策は出されません。
どこの国でも、自粛をすべきか否かで国論が二分されるのに、
日本はコロナの前に、白旗を揚げてしまっています。
この状況は自由主義の危機でもあると思うのです。
とにかく、コロナウイルスがここまで弱毒化しても、
国民全員がマスクをし続けるべきだというなら、
日本人は未来永劫、マスクを外せなくなってしまいます。
マスクには害がない、と思っている人が多いですが、間違いです。
マスクを着用していると、吐いた息を吸わなければならず、
これは明らかに、体に悪い。
また、欧米の人がマスクを嫌うのは、
彼らには相手の顔を見て話したい、という意識が強いからです。
ところがいまの日本では、相手の笑顔を見ながら話すことができず、
外に出ても人の笑顔が見えません。
笑顔には、人をリラックスさせ、気分を良くし、ひいては免疫力を高める効果があります。
それなのに、笑顔が見られない生活が何年も続くのは、
非常にまずいことで、免疫力の低下ばかりか、うつ病の増加にもつながります。
新型コロナが、死なない病気になったのに、マスクだけは外さない。
そのことには、明らかにデメリットがあります。
いまの日本はマスクをしない人への同調圧力が強いですが、
その弊害をしっかり認識しておいて、損はありません。
☆専門医に忖度してダンマリ
マスクだけではありません。
過度の自粛の弊害で、弱ってしまった高齢者が多いのに、
日本老年医学会も日本精神神経学会も、
「外に出ないと足腰が弱ってしまう」、「日に当たらないとうつになりやすい」
といった警鐘を鳴らしません。
コロナ自粛のせいで、健康被害が生じていると知りながら、言わないのです。
これは日本の医学界における構造上の大きな欠陥で、
ほかの医者がすることには、口出ししない傾向があります。
この場合は、感染症の専門医から、カウンターパンチを食らうのを嫌い、
彼らに忖度してダンマリを決めているわけです。
その結果、政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長らが象徴的ですが、
古い医学モデルが、押し付けられたままになっています。
感染拡大の初期、まだウイルスの実態もわからなかった時期に、
自粛優先を受け入れたのは、仕方ないでしょう。
しかし、この感染症に関する知見が蓄積されても、
いまの分科会のように考え方を変えられないのは、
専門家が脳の老化現象を起こしているのではないかと疑ってしまうほどです。
☆専門家と称する医師たちのレベルは…
分科会には、感染症の専門家のほか、
精神科医や老年医学の専門家なども加えるべきでした。
また、尾身会長をはじめ、権威とされている学者ばかりを集めすぎました。
すでに権威づけられている人ほど、状況が変わったり、新しい論文が出たりしても、
フレキシブルに対応できない確率が高いものです。
たとえば、ノーベル賞受賞者を迎え入れたところで、すでに認知症かもしれないのです。
「昔の名前」は、当てになりません。
感染症専門家と称する医師たちのレベルは、ワクチンについての発言にも、如実に表れています。
☆免疫の仕組みすら理解していない
ワクチンの役割は、免疫細胞を教育することです。
どれが敵かを認識させ、どう攻撃するか免疫に教え込む、いわば教官がワクチン。
したがって、すでに免疫力が落ちてしまっていると、
いくら教育してもたいして効かないので、ワクチンの効果を高め、
効き目を長持ちさせるためには、免疫力を高める必要があるのです。
ところが専門家たちは、
接種後に「ワクチンの抗体価が下がる」という指摘ばかりします。
接種後に、その効果が、どの程度持続するか。
それは接種した人の免疫力と関係があり、免疫が低下すれば、抗体価が下がるのは当たり前のこと。
専門家たちに「ワクチンが有効に作用するために、どうすべきか」という視点がないのです。
感染症学者と称する人たちが、免疫の仕組みすら理解していないことには、驚愕します。
とにかく、こういう人の言いなりになって、
自分が衰えてしまっては、元も子もありません。
私の外来に来られる認知症の患者さんには、本人がコロナを怖がっているため、
家族が薬を受け取りに来る方と、本人が歩いて来られる方がいます。
後者は「歩かないと、歩けなくなりますから」
と言って、元気に歩いて来られて、実際、足腰の健康を保っています。
一方、前者はいらした家族に聞くと、
「コロナを怖がって、外出しないんです」という話で、
私が「足腰が衰えていませんか」と聞くと、
「だいぶ衰えましたね」という返事です。
この両者の差は非常に大きいです。
ここ2年数カ月、「高齢者を感染から守る」と言われてきましたが、
結果、高齢者ばかりが、割を食ってしまいました。
☆老後の楽しみを味わえずに亡くなるとしたら…
日本では年間130万~140万人が、亡くなります。
しかし、現在、このうちの100万人くらいは、
死に目に、家族や親しい人に会えていないと思います。
ほとんどの病院が、見舞いを禁止している以上、孤独な死が避けられないのが現状です。
その意味で、高齢者は新型コロナの被害者というより、
コロナ自粛の最大の被害者なのです。
また、年を重ねた人ほど、外でおいしいものを食べられる機会も、
自由に旅行をする機会も、いつまで得られるかわかりません。
80歳の壁を無事に越えることができたとしても、
85歳になっても、同じように行動できるかわからないのです。
このような老後の楽しみ、老後にこそ、と思っていた楽しみを、
味わえないまま亡くなるとしたら、これほど不幸な晩年はありません。
☆外出しないリスクの方が大きい
しかし、最初に述べたように、この第8波においては、
コロナの病原性は、季節性インフルエンザ未満です。
そんなもののために、いま輝けることを失ってしまってはいけません。
そもそも高齢者は、若い人にくらべて、高い健康リスクを背負っています。
毎年、風邪をこじらせて1万~2万人が亡くなり、
風呂場で亡くなる人が2万人程度、そのうち溺死の人が6千人程度いるといいます。
でも、死ぬのが怖いから、風呂に入らないという人がいるでしょうか?
同様に、コロナが怖いから外出しない、という考えは避けるべきです。
繰り返しますが、外出せずに足腰が弱ってしまうリスクのほうが、
よほど危険だからです。
これまで連日、テレビなどで「高齢者が感染すると危険だ」と連呼されてきましたから、
高齢者が外出したいと言っても、家族が反対するケースもあるでしょう。
しかし、高齢者と同居している方も、第8波の実態を冷静に見極め、
高齢者が閉じこもらないように、心がけてほしいと思います。
☆交通事故が怖くて外出しない人はいない
人間、生きているかぎり、さまざまなリスクに囲まれています。
そして年を取れば、残念ながら、リスクは増加します。
交通事故で亡くなる人のおよそ6割が、
高齢者だという事実からも、そのことは伝わると思います。
しかし、交通事故が怖いという理由で、外出を控える人は、
ほとんどいないのではないでしょうか。
それなのに、新型コロナという特定のリスクだけを怖がって外出をしないというのは、
冷静に考えれば、ほとんど意味がないことです。
すでに少し述べたように、毎年、インフルエンザで約1万人、
風邪で1万~2万人、肺炎で約10万人が亡くなります。
現在は、そこに新型コロナが加わっただけの状況です。
今年はコロナによる死者が3万人を超えたそうですが、
いまは、たとえ交通事故で亡くなった人からコロナウイルスが検出されても、
コロナ死にカウントされています。
多くなって当然なのです。
現在、日本には90歳以上が約200万人、要介護5の人が約60万人います。
この人たちは、風邪のような普通の病気が、死につながりかねない予備軍です。
一つのリスクだけを遠ざけたところで意味がない人たち、と言い換えることもできるでしょう。
ですから、高齢者の方々は、発表される死亡者数などに惑わされず、
リスクをある意味、運命と悟り、残りの人生を充実させてほしいと思います。
☆コロナ自粛は刑務所以下
食うに困った高齢者が、刑務所に入れば3食出してもらえるからと、
万引きをしたりする事件がたまに起きます。
とはいえ、刑務所では人生を楽しめない、と感じる人のほうが多いはずですが、
コロナを怖がって外出をせず、宅配の食事ばかり取っているのでは、
刑務所にいるのと一緒です。
いや、刑務所では、高齢の受刑者が動けなくなると困るので、
運動の時間があります。
その意味では、コロナ自粛は、刑務所以下です。
しかし、これまで家にこもっていた人も、
まだフレイルの状態で止まっているなら回復できます。
フレイルとは、加齢とともに運動機能や認知機能が低下してきた状態で、
正常な状態よりは低下していても、まだ要介護ではない段階です。
とにかく動かないでいると、フレイルになりやすいのですが、
頑張って運動すれば、元に戻すことが可能です。
私には『70歳が老化の分かれ道』という著書があります。
その趣旨は、70代なら、歩くことで回復できるということです。
80歳を超えると、自粛した途端に要介護、というケースもままあるのです。
ですから、なにはともあれ、外に出ましょう。
要介護になりたくなければ、家のなかで歩ける人は、まず外に出て歩くことです。
現在、日本に要介護の人が500万人程度いるといわれ、
このままでは、すぐに700万人ほどに増えるでしょう。
1人につき年間約200万円の公費がかかるというので、財政的にも大変な負担になります。
☆意識的にコロナ前と同じ生活に
そういうことも考えたうえで、岸田文雄総理は、
勇気をもって「新型コロナは、すでに風邪並みだ」、
「インフルエンザよりも、弱いのだ」というメッセージを発するべきですが、
残念ながら、万が一の感染増加を怖がって、言いません。
しかし、政治家に覚悟がない以上、一人ひとりが自分の身を守るしかありません。
そのためには、外に出て歩くこと。
人と積極的に話をすること。
おいしいものを食べたり、好きなことをして思い切り楽しんだりすること。
特別なことをする必要はありません。
コロナ前と同じような生活に、意識的に戻すことが大切です。
私の著書『80歳の壁』がベストセラーになったのは、
医者の言いなりになって、自粛生活をしていては、体が弱ってしまう、
と自覚した人が多かったからだと思います。
この記事を読んでくださった方も、そう自覚されることを願ってやみません。
この第8波を「80歳の壁」にしないためにも。・・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
今回の《・・過度の自粛の弊害で、弱ってしまった高齢者が多いのに、
日本老年医学会も日本精神神経学会も、
「外に出ないと足腰が弱ってしまう」、「日に当たらないとうつになりやすい」
といった警鐘を鳴らしません。
コロナ自粛のせいで、健康被害が生じていると知りながら、言わないのです。
これは日本の医学界における構造上の大きな欠陥で、
ほかの医者がすることには、口出ししない傾向があります。
この場合は、感染症の専門医から、カウンターパンチを食らうのを嫌い、
彼らに忖度してダンマリを決めているわけです。
その結果、政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長らが象徴的ですが、
古い医学モデルが、押し付けられたままになっています。 ・・・》、
こうしたことを学び、感染学の専門家の御方は、
認識もなく、国民に犠牲を求めて、地位の保全を務める悪しき御方たちかしら、
と無知な私は感じ、やがて悲嘆したりした。
このような事態であったら、いつまでたっても、
日本は終息宣言が遠のくばかり・・。
打破できるひとつには、首相と厚生労働大臣が、マスクをしないで、
それほどコロナに心配する必要がない、
以前のように自由に生活して下さい・・、
国民にメッセージを発してほしい、と無力な私はこのようなことを夢想している。