「十八座狗仔粉」
前回の訪港時、深水埗で看板に「狗仔粉」の文字を掲げた小食店を発見。
子犬の麵って何だろう。大陸的に犬をさばいて食べちゃうのかしら?
犬出汁?犬肉入り麵?妄想が頭の中を駆け巡り、好奇心を煽られましたが同時に怖さも半分。
結局、そのままスルーしたのですが、日本に戻り、TV番組で当店が紹介され、「狗仔粉」は
麺が犬の尻尾のような形のため、その名がついたことを知りました。
ともかく安堵。怖さが解消すると好奇心だけが日に日に膨らみ今回のリストに計上。
今回選んだのはTV番組にも登場した佐敦店。当店24時間営業なので、凄く使い勝手が良いの。
朝の時間帯のためか、店の脇に設置された小体なイートインスペースにも先客はなく、
空いてる席にどうぞ、って感じです。簡易な椅子に横並びに座り、お目当ての料理を確認。
卓上に置かれている2種の大根漬物は好みで使える薬味。
味は激辛(左)とスタンダード(右)です。
馳名狗仔粉HK$20(左)、招牌火鴨翅HK$20(右)
サイズが選べるのでスモール(細)でお願いしました。
情報によると、狗仔粉は「1960年代に流行ったB級グルメ」なのだそう。
サーブ時には刻みネギとスタンダードな大根の漬物がトッピングされた状態で置かれます。
招牌火鴨翅(右)は八角を効かせ糸状になるまで煮込んだ肉と木耳、フカヒレもどきの
醤油煮込みスープ。ゼラチン質が感じられ、とろみがあって冷めにくく、味は濃いめ。
なかなかジャンクな魅力があり、癖になる味わいで、私は好き。
狗仔粉のスープベースは豚骨と干しエビ。麵が短いため、レンゲで掬って食べますが、
具材にはシイタケも参加していて、米から作った麺を煮込んでいるため、とろっとした
口当たりで、ニンニクががっちり効いたスタミナ味。
表面がとろけた、うどんのような狗仔粉は、飾らない素朴な味わいで懐に取り込み
好感度も高い。B級グルメ万歳!どちらも気に入ったぞ。
また、後半に、例の激辛大根をONしましたが、これはかなり辛くてパンチ力あり。
味が一気にスパイシー路線にチェンジするので様子をみながら使うのが良いかと思われます。
埋單は、1人当たり、HK$20。 安くて早くて美味し!
後に知ったのですが当店、ミシュランガイド香港にも掲載されたのだとか。
ご馳走さまでした。満足です。
十八座狗仔粉
佐敦白加士街120號(寧波街27A)地下
TEL 852-9360-6644